2020年07月02日

第2476夜:漆黒の小宇宙【北谷(沖縄)】

 <ポークたまごおにぎり本店>。那覇空港1階の行列が絶えない沖縄県北谷町が本拠地な店名通りのお店である。

 ある1月下旬の遅い昼。この店が行列ゼロという奇跡に遭遇。豊富なメニューからエビタル・油みそ・明太マヨ捕獲。1ヶ300〜350円。実演を眺めることができる。

 出来立てを受け取り、店内ではなくロビーのソファーで齧りつく。……。笑みが止まらない。どれも旨すぎ。他にも試したい逸品が豊富。空港内はFァミマ、Lーソン、そしてこの店がシノギを削っている。搭乗口近く売店でも見かける。ポーク玉子系、外れ無しである。

 混みあうカードラウンジでPC猿打。珈琲サーバーの横にお茶請けが。よく見ると「伍魚福」の小袋。なんか嬉しい。

 北谷町へ向かうバス乗車。空港始発だが、乗車区間は誰も乗ってこなかった。掛け値なしで乗客は私一人。貸切ゴージャス気分というより、ただでさえ1日6本しか運行していない貴重なバス路線なのにますます減らされそうで心配。それにしても暑くも寒くもない最高の快適さだ。

 通算5回目の北谷町ミッション終了後、役場のK村氏、よし八2代目のM川氏と<一本松>へ。痛風の予兆ゆえ昨晩はビールをやめてハイボールと焼酎とバーボンしか呑まなかった。それが功を奏したのか予兆が消え去っている。しかし油断は禁物。最初から泡盛をジョッキで決める。

 この店で初めてメニューを拝見。毎回オーナーのQ友名氏のお任せゆえに。何とかという沖縄の魚の刺身はあっさり淡白で私好み。オニオンリング、アスパラ炒めなど健康留意系旨し。泡盛ジョッキのピッチも進む。

 沖縄の〆のいえば、ステーキか沖縄そば。和風サイコロステーキを注文。それにしても安い。そして旨い。これでステーキ欲は満たされた。

 〆の〆はそば。この店は居酒屋だが沖縄そばがメイン。種類もすさまじく豊富だ。

 テビチ(豚足)と三枚肉と軟骨が豪快な人気1位らしい「一本松そば」、2位が「山羊そば」。ツートップはパンチが強すぎる。

 他にもゆし豆腐、中味(豚ホルモン)、牛中味(牛ホルモン)、タコス、豆腐野菜、麻婆豆腐、三枚肉チーズ、担々麺、豚骨、かけ、山芋とろろ……。この文字の下にすべて「そば」が付く。タコスそば、担々麺そばなどあまりにもシュールだ。

 かなりのカオスっぷりに混乱し、結局無難な三枚肉にしようかと意を決したら、地元のM川氏が「イカスミそば、オススメですよ!」とぶっこんでくる。

 地元民が勧める逸品に外れ無し。メニューのビジュアルもかなり黒いが、イカスミパスタは10年ほど前食べたことあり。しかしイカスミのスープは初めて。ここは、勝負である。

 談笑しつつ泡盛をガバガバ痛飲していると、ブツ降臨。

 ……。思わず絶句した。麺も具も見えない。真っ黒な丼鉢と同じ色。鏡のように天井が写っている。墨汁にしか見えない。店の番頭が「Yシャツ気をつけてね。絶対に落ちないから!」。危険極まりないアドバイスである。

 紙エプロンなど当然ないので、卓上の紙ナプキンを2枚襟元に引っ掛ける。眼前のブツを眺めていると、ブラックホールに吸い込まれそうな気分。命綱のない宇宙遊泳である。

 まずは出汁。……。イカの風味が思いっきり溶け込んでいる。和風であり、様々な味が溶け込んでいるのだろうがイカスミのパンチが強すぎる。

 麺も慎重に慎重を重ねて啜る。究極まで口を丼に近づける。それでも紙エプロンが現代アートのように飛沫が跳ねる。

 麺を喰い切った。具材のイカも喰い切った。汁を半分飲み干した。

 オーナーのQ友名氏は私に一言。「明日のトイレが楽しみだね」。

 私も楽しみである。

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これほど黒い蕎麦は初めて。吸い込まれそう。

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那覇空港1階の行列店。

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出来立て最高に旨し。

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那覇空港のカードラウンジには伍魚福つまみが。

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やっぱり泡盛。

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サイコロステーキ、好き。
posted by machi at 10:17| Comment(0) | 沖縄県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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