2020年04月02日

第2410夜:サウナの流儀【春日部(埼玉)】

 ルームサウナ。成功者の証であり、ビール&風呂好きなら誰もが憧れるブルジョアジー感たっぷりの家庭用浴槽設備である。

 当然、私のような自宅に月数日もいない、明後日の未来も見えず、どんなにヨゴレなミッションも厭わない流浪のヨゴレまちづくり屋には永遠にお目にかかることも、入ることもない高値の華だった。令和元年の冬までは。

 ある寒夜を蹴散らす激熱な春日部ミッション終了後、深夜1時頃まで駅前の定番居酒屋で懇親会。チョッキが気を利かし、一度にホッピー中を3杯注文する「三進法」で痛飲する。

 ホテルまでの帰路、少々体が冷えたのでコンビニでウィスキーを買い、ついでに『花の慶次 かぶき旅』最新刊も捕獲。面白すぎて悶絶。傾奇者に憧れる魂荒ぶる深夜2時だった。

 私は出張先ではたいてい呑み会がある。それも深夜遅くまで鯨飲し、泥酔することが大半。よって部屋に戻ってからはほぼ記憶なく、風呂(ユニットバスですが)にお世話になるのは翌朝が95%。寝坊するとユニットバスすらスルーせざる負えない日も多々ある。

 我が春日部の定宿は春日部駅西口すぐの<ホテルカスカベ>。他にも宿泊施設はあるのかもしれないが、私が知る限りここ一択。

 この夜はいつものシングルが満室でデラックスツインのみ。倍近い料金を泣く泣く払う。いい年こいて漫画喫茶やカラオケはキツい。野宿など我が肉布団を着こんでいても凍死してしまう。

 デラックスツインなのでベッドが2つは当たり前だが(1人なのでいらぬが)、なんと浴室に一人用サウナが。最初、トイレかと思った。重厚な木のドアがサウナであることを語りかけてくる。

 男の夢の一つが叶う瞬間が訪れた。しかし、本当に使えるのだろうか。中は真っ暗で、しかも寒い。サウナらしい働きが感じられない。単なる物置かお仕置き部屋だったらどうしよう。

 朝8時過ぎ、フロントに電話する。どうぞご利用くださいとのこと。ただしスイッチはフロントで操作するらしく、入る10分ほど前に連絡せねばならぬという。温まるまでに時間がかかるそうだ。すかさずこの電話でお願いする。

 10分経過。生まれたままの姿になり、一人用ルームサウナへ。砂時計をひっくり返す。

 銭湯のような我慢できなくなる暑さは押し寄せてこないが、5分ほどするとじんわりと脂汗がにじみ出てくる。一般のサウナだったら絶対に怒られるビールや雑誌持ち込みも自由。恐らく禁止事項に書かれているだろうけど。

 四隅を壁に囲まれている。落ち着くと言えば落ち着くが、閉所恐怖症なら発狂するだろう。

 10分ほどでサウナを出てシャワーで汗を流し、湯をためた浴槽へ。朝からブルジョア気分を噛みしめる。サウナを出るとフロントに再度電話してスイッチを切ってもらわねばならない。

 外は寒いだろうが、私だけ暖冬である。朝からビールを飲みたくなってしまったけれど。

200402ホテルカスカベ@.jpg
最初トイレかと思った。

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スィッチオフ。

200402ホテルカスカベB.jpg
スィッチオン。

200402ホテルカスカベC.jpg
ツインルーム。

200402ホテルカスカベD.jpg
まとめて注文。

200402ホテルカスカベE.jpg
「花の慶次」は我が青春。続編、いと嬉しや。
posted by machi at 15:18| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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