2020年01月27日

第2367夜:減災のススメ【宮古(岩手)】

 イングランドvs南アフリカ。ラグビーW杯2019決勝戦のカードである。全世界が固唾を飲む大一番の夜。私はミッション遂行のために岩手県宮古市へ訪れていた。

 しかし、ミッション先である末広町商店街からは「てめぇ、なんでこんな日に研修をやるんだ」という言葉では聞こえない冷たい炎が。特にS香相談役は半世紀におよぶ熱狂的なラグビーファン。にわかも含め、誰も研修を歓迎していない。

 もちろん、私自身も研修どころではない。思いっきりビール呑みながら弾けたいのだ。私のような昭和40年代生まれは「スクールウォーズ」でまずラグビーにファーストタッチする。しかしラグビーを実践する環境に恵まれることはなかなか難しい。その人気に反比例して競技人口はそれほど多くないかもしれない。ちなみに私の高校はラグビー部もなかった。

 神戸市民の私にとって、神戸製鋼の日本選手権7連覇に興奮した。約20年間『Number』読者でもあったため、ラグビーはもっぱらTVで観るだけだが昔から大好きなスポーツである。

 南アフリカがイングランドに完勝した夜。会議を終えた末広町商店街の皆さまと<のり平>のカウンターに陣取る。ラグビーで例えるなら、横一列でラインを引いている感じだ。

 ラグビーには、ビールである。そして最も旨いビールは、キ●ン一番搾り遠野産ホップの「生」である。令和最初の遠野産ホップ生を喉に放り込む。90m独走トライ級の喚起と絶頂である。

 2軒目は5人で<myフレンド>。アヅマハイボール(超濃い目のメガジョッキ)をガンガン。そして〆は半地下にある<エル・アミーゴ>で世界一のピザをバーボンソーダで流し込む。私の宮古における最も定番かつゴールデンルートでもある。

 しかし、この3軒のゴールデンルートも普段とはオモムキも味わいも異なる。3軒とも令和元年10月に東日本を蹂躙した台風19号の罹災店舗である。

 さらに悲惨なのは、この3店舗は2011年の大津波、2016年の台風10号に続き、3回目の浸水である。末広町<スポーツオールス>をはじめ8年間で3回目も浸水罹災しているのはこの地域だけではないか。気の毒すぎて目も当てられない。

 決して慣れたわけではないだろうが、罹災当日は復旧作業に勤しみ、翌日には何事もなかったように営業していたようである。私が今回訪れたのは台風19号蹂躙から3週間後だった。少なくとも、客の視点からは罹災の影響は微塵も感じられなかった。

 自助・共助・公助。台風19号罹災地域をTVで拝見するに限り、めったにない大規模罹災のため当たり前だが明らかに不慣れなようである。よって、自助・共助したくても何から手を付ければ良いのかわからないのかもしれない。

 台風の限らず、自然災害からの復旧は原則として「自助」である。それから「共助」である。公助に頼らず、一日も早く復旧・再開した事業所の勝ちである。それよりも大切なのは。災害に襲われる前に被害を最小限に抑える「減災」である。減災が1日も早い再開を可能にする。

 宮古の中心市街地商店街は、この減災対策も万全である。それが1日も早い日常を取り戻す動力になるのである。

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<のり平>にて。

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私が世界で最も愛している生ビール。

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<myフレンド>にて。

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私が世界で最も愛しているピザ。
posted by machi at 10:26| Comment(0) | 岩手県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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