2017年に埼玉県内で産声を上げた「空き店舗ゼロプロジェクト」。2018年度の「NEXT商店街プロジェクト」として衣替え。
私は2017年度から2年間、蕨・ふじみ野・越谷・寄居の4市町を担当してきた。予定通り最長2年間のミッションを終え、2019年度からは春日部市を担当させて頂くことに。
春日部にとっては最長2年間のプロジェクトだが、私は複数年ではなく単年契約。この1年間で若手商業者を中心とした持続可能な展開に移行させねばならない。
一気に暑くなってきた7月下旬、第2回目となる全体会議が開催された。献身的な市役所ご担当者たちの見事過ぎる事務局ぶりと市議のバックアップに支えられ、いわゆるビジョンづくりの初歩中の初歩である「SWOT分析」に勤しんだ。
ワークショップにも様々な手法がある。プロジェクターが使えない環境の場合はポストイットなどを活用するのだが、今回は私が1か月前の第1回全体会議でお願いした宿題(自主的SWOT)を若手参加メンバーは完璧にこなして下さり、それを市の御担当者がきっちり整理して下さっていた。私も情熱に応えねばならない。
若手商業者同士の横の連携が充実し、様々なイベントをすでに展開している。飲食店は少ないがその分物販店が充実。歴史資源も多く、何と言っても「ク●ヨンしんちゃん」の舞台として知られている。直近では映画『翔んで埼玉』で愛あるイジリを受けていた。
特にインパクトを与えそうなのが、東武春日部駅の高架化である。地元の悲願でもあったようで、東西交流が盛んになりそうだ。渋滞も幾分解消されるだろう。
東口に呼び込みたい来街者層と、その層を意識した具体策を検討し、この夜は懇親会へなだれ込んだ。全体会議は20時からだったが、私たち事務方は18時から打合せしていたので懇親会場では白い灰状態。生ビールが凄まじいピッチでノドに滑り込む。
若手メンバー、市職員たちと10人弱で呑んでいた。時間は24時を大きく回った。すると、全体会議に出席していた若手メンバーが再集結。どこかの店のラストナイト(閉店)だったらしく、その店に駆けつけてから合流して下さった。
いわゆる首都圏と呼ばれるエリアにおいて、私は特に商店街関係者とあまり御縁がない。何故なら、絶対的な交流・定住人口を有しているため、単純に比較できないが地方と疲弊しきった町と比較すれば十分に賑わっている。特に飲食さえ可能なら空き店舗など瞬殺で埋まる。危機感もそれほど強くないのだろう。
春日部の若手商店主メンバーの情熱は溢れんばかりである。それに全力で受け止め、伴走する市の御担当者たち。時間は深夜1時半を回った。氏の御担当者たちは私とチョッキの2軒目まで伴走して下さった。深夜3時まで。

あの日本一有名な幼稚園児がお出迎え。

溢れんばかりの情熱。