2019年09月11日

第2275夜:定着と定住【美唄(北海道)】

 地域おこし協力隊。人口減少や高齢化が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域活動の協力を担ってもらい、定着・定住を図りながら地域力の維持・強化を図っていく制度である(らしい)。

 私の主戦場は日本全国の商店街や中心市街地と呼ばれるエリア。三大都市圏や政令市、県庁所在地など賑やかなエリアよりも、冒頭の人口減少や高齢化が著しく、空き店舗が目立ってしまう厳しい地方が90%以上。よって、その地方では「地域おこし協力隊」隊員たちと出会い、市(町)や会議所(商工会)等を通じて共に何らかのアクションを検討する機会は少なくない。

 期間は概ね3年ほどらしいが、ミッション終了後の定着・定住のカタチは様々である。どこかの会社に勤める者、結婚して家庭を築く者、空き店舗で商売を始める者、議員に立候補する者……。少なくとも地域おこし協力隊はその地方で起爆剤として活躍されているようである。

 令和元年7月下旬、8か月ぶりに北海道美唄市へ訪れた。街並みが大きく変化した、明らかに様子が変わったということはないが、大きな違いがあった。従来の街なか活性化を担当する地域おこし協力隊員が1名から3名へ増強されていた。美唄市の中心商業施設<コアびばい>内に隊員たちの基地があった。

 8か月ぶりのミッションは、平成最後の年に策定した活性化プランのブラッシュアップである。その検討会議に新たに加わった隊員たちも参加した。お二人とも専門能力に長けているようである。お一人は漫画家、お一人は生粋の欧米系外国人で日本語の読み書きも完璧。前年度から活躍し2年目に突入した方も当然のごとく牽引している。

 新たな協力隊員にとっては全く意味不明の内容だったろうが、令和元年1発目のミッション終了後、美唄屈指の人気居酒屋へ。美唄といえば「美唄やきとり」。8か月ぶりに齧りつく。  

 様々な部位を1串で表現するタフで野性的な味わいが極上。この日の美唄は北海道らしからぬ蒸し暑さ。生ビールが滑るように喉を通過。最後は役所の若手や協力隊員とスナック〆だ。

 美唄は世界屈指の大都市・札幌から特急でわずか35分。近さゆえの便利さと、近さゆえの流出がある。美唄は地域資源が豊富だが、人口は21,295人(令和元年6月時点・定住外国人含む)。隊員たち一人当たりの活性化比重は大都市と比べ物にならない。

 美唄は活性化プランブラッシュアップ終了後、早期に実行に移行する予定である。その際、地域おこし協力隊員の活躍は欠かせない。しかし、無理強いはできない。

 翌朝。帰路の特急で、ふとある協力隊員のことを思い出した。北海道池田町で活躍していた女性で、北海道静内町のホテルで呑んでいた時「アッ!アヅマさん」と声を掛けられた。

 彼女は神戸にも居住経験が確かあり、関西人らしくたこ焼屋の開業を目指していたはずである。池田町に「定着」されていたが、「定住」できたのだろうか。

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美唄やきとりに惚れてます。

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たまたま朝食付きプランしか空いていなかった我が美唄の定宿。

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美唄駅前で建設中のホテル。選択肢が一択から二択になれば頼もしい限り。
posted by machi at 17:45| Comment(0) | 北海道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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