2019年03月29日

第2160夜:懐石からの極北【八尾・鶴橋(大阪)】

 大阪総合労務会計事務所。大阪府八尾市を拠点とする我が従業員ゼロ超弱小零細会社の顧問である。設立前から現在(3期目)に至るまで会計・労務全般にご指導いただいている。

 そんな我が社の守護神事務所の忘年会にお招き頂いた。私のような組織に属さない自由業者には「社内での忘年会」というものがないので、お気遣いに心から感謝する。

 会場は<えん>。今や押しも押される超人気割烹居酒屋。予約なしでは入れない。この夜もすべて予約で埋まり、予約のないお客がひっきりなしに暖簾を潜るが轟沈している。

 計6名で懇親会スタート。旧知の居A氏も参戦。氏の父君が受勲され、その引き出物だった日本酒で乾杯。豊潤でどっしりとしているのに呑みやすい。

 あえて鍋でなく、懐石コースでスタート。お通しは極小サイズの5種盛。一口程度の分量とはいえ、どれも手抜きなし。気合がこもっている。
 
 刺身はすべて天然もの。本鮪、烏賊、雲丹、石鯛……。コリッコリである。蕩けそうである。芋焼酎と日本酒を交互に口に運びながら、目を細めつつ談笑する。

 なんという料理がわからないが「牛肉と揚芋煮」。ボリュームのある逸品である。肉の旨味を揚げ芋が吸い、揚げ芋に肉の旨味が染み込んでいる。

 目にも美しい金目鯛の塩焼。焼銀杏が添えられている。晩秋と初冬の合間に相応しい季節感溢れる渾身の強肴。味加減も超絶。銀杏のほろ苦さが絶妙のアクセントに。

 天ぷらもたっぷり。気分的に一人10品目ほど揚げたてがあったように思える。野菜、魚、圧巻の大きな海老。油がクドくなくカラリとしているので舌の上で鮮度が跳ね上がっている。

 セコ蟹を思う存分余すところなく調理した逸品も。甲殻類アレルギーの御仁には別料理を提供する芸の細かさ。魂のレベルで打ち震える。

 〆が出てきた。土釜を開けると、たっぷりの炊き立てご飯の上に塩鮭が乗っている。小鉢には大量のいくらが。バイトちゃんが手際よく鮭をほぐしながらかき混ぜていく。茶碗にとりわけ、各自好みの量のいくらをたっぷりとぶっかける。

 私は痛風発症中だが、知ったこっちゃない。鮭といくらの「親子飯」。早速挑む。……。脳内のシナプスが河内音頭を踊りだした。眼前に冬の北海道の海の波濤が現れた。ホクホクとプチプチ。贅沢極まりない〆である。

 味噌汁も家庭では再現できないプロの妙味。デザートの大きなイチゴはレディにプレゼントし、大満足で店を出た。

 外は寒い。風が強い。<えん>と同じく八尾あきんど起業塾生が開業したボードゲームカフェ<INST>へ。赤ワインを喉に入れつつゲームに夢中。童心に帰る。ジェスチャーゲームも奥深い。

 23時半過ぎに中座して鶴橋へ。ホテルへ向かう道すがら「にんにくらーめん」という表記が視界に。理性がぶっ飛びフラフラ店内へ。カウンターだけの狭い店だが超人気。私は並ばなかったがあっという間に行列が発生。

 チャーシューメン召還。出てきたブツ、分厚いチャーシューたっぷり。胡椒をパラリし、スープを啜る。……。ニンニクがバッチシと効いている。スープは醤油豚骨か。私が愛してやまない味である。麺もツルツルのモチモチ。チャーシューも味がしっかりしており、柔らかい。

 無我夢中で啜りこんだ。先ほどの懐石の繊細からは極北であるが、これも一つの完成形。良い2019年を迎えることができそうな八尾と鶴橋の寒夜である。

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いつもありがとうございます。

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極上の懐石コース。

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2次会はボードゲームカフェ。

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〆は鶴橋駅前のにんにくチャーシューメン。
posted by machi at 09:39| Comment(0) | 大阪府 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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