2019年03月20日

第2155夜:呑んだくれの秘境【ふじみ野(埼玉)】(前編)

 裏口入学。2018年は医学部やらなんやら裏口っぽい入学が話題になった年である。そんな難関医学部よりも入りにくい居酒屋が埼玉県ふじみ野市上福岡エリアに存在する。

 <F沢屋>。上福岡駅前名店街を抜けてすぐにある開店直後から秒殺で席が埋まる埼玉第二の歓楽街・上福岡屈指の超絶人気居酒屋である。

 ふじみ野市に通い始めて1年半になるが(2018年12月現在)、初めてこの店に足を運んだ。特にカウンターではないテーブル席側の入口は絶対に気づかない。イチゲンでは1000%ドアを開けることすら不可能だろう。私も「えっ?ホントにここに入るのか?」とたじろいたほどである。

 店内はびっしり満員。壁面を張り巡らされたメニュー、凄まじく豊富で安い。ちなみに通されたテーブルは雀卓。激シブである。

 私は痛風絶賛発症中なので1杯目からホッピーに。市役所がキープしているJINROをゴボゴボ注ぎ、氷とホッピー外を足す。氷は市の紅一点1年生が自分で氷を製氷機から直接投下している。

 ブツ切り鮪刺身は量たっぷり。鮮度の良さが色目から伝わってくる。焼鳥も焼とんもすべて1本100円。どれも大きく肉たっぷり。寄居風に辛味噌ダレをつけて頬張る。目尻が下がる。

 究極はトンカツだった。分厚いのだが、これほど柔らかいトンカツは初めてかもしれない。脂もさらりと溶けクドクない。ソースだけでなく、醤油でも試してみた。この一切れを味わえただけでも1年半ふじみ野に通ってよかったと思わせる。

 大満足かつ夢心地で店を出る。いったん解散し、T須氏とS根氏とスナックラウンジ2軒ハシゴ。焼酎の緑茶割を呑みまくり、時折下ネタを話していると時間は夜中3時。お開きである。

 私は駅前のホテルだが、両氏はタクシー。どこにも泊まっていないし、流してもいない。上福岡の夜は、広く深い。表もあれば、裏もある。まだまだ私の知らない世界が広がっている。

 その夜から2週間後の寒い夜。さらにディープな店に足を運ぶ機会を得た。<Kにさき>。上福岡駅から徒歩15分弱に位置する秘境中の秘境名店である。

 肉屋が直営する居酒屋で小売りと飲食は並んでいるのだが、小売りゾーンは厨房になっている。ふじみ野市内の酔っ払いにとってもレアな店であり、あこがれの店でもあるという。

 <くNさき>に課長が電話すると、誰も出ないそうだ。他の店を切り替えようとしたが、私は諦められずもう1度電話してもらうと、今度は電話が繋がった。ただし、カウンターしか空いていないという。我らは5人。1名が遅れて合流である。

 ぐんぐん歩いていく。こんなところに居酒屋があるのだろうか。……。あった。しかし、思いっきりシャッターが閉まっている。営業開始は17時半らしいが、すでに18時前。違う店に電話していたのだろうか。〔次夜後編〕

190320上福岡@.jpg
このドアを開ける勇気はあるか。

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あるようでない正方形テーブル(雀卓)。

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カオス。

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2軒目。

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3軒目。

posted by machi at 10:20| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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