肉豆腐が煮えた。まずは、牛。……。蕩ける。むふぅ〜という呻きが漏れる。味はまるで極上霜降り肉のすき焼。生卵が欲しくなる。豆腐が貴重に思えてくる。ネギも煮えて旨い。
激しい肉弾戦が繰り広げられた。普段安い赤身肉しか口にせぬゆえ、極上霜降り波状攻撃に最初は浮かれていたが、44歳オヤジには少々厳しくなってきた。
「ぬか漬」を召還。150円モヤシナムルと迷ったが、この濃さに対抗するには漬物だ。大根、胡瓜、人参のバランスもいい。幾分塩キツめだが、酸っぱさも程よく脂で濃厚になった口中をさっぱりさせる。一気にペースが戻る。
800円もしないローストビーフ召還。生肉よりも火を通した方が私は好む。ローストビーフは赤身だろうからさっぱり味わえるだろう。
ブツが運ばれてきた。……。びっしりと牡丹の花が咲いている。何枚あるのだろうか。こんなに多いとは。自家製と思しきマヨネーズもお願いし、味にアクセントをつけようと試みる。
ポン酢に浸して口に運ぶ。……。赤身肉の上品さとコクのある旨さが駆け巡る。ポン酢もキツめでタルンタルンした口内には嬉しい悲鳴。私は、肉を喰らっている。
2軒目はどこかでラーメンを、という気持ちが消えた。せっかくの肉フェス。この店で完結してもよい。ニンニク焼飯に惹かれたがオススメボードにあった「牛もつカレー」を選択。土浦が5大日本カレー都市であったことを思い出したからだ。
スポーツ新聞を花形の野球欄からマイナースポーツ、政治、芸能、エロ欄まで隅々まで読みつくす。濡れようが汚れようが気にしない。読み終えたらサクっと捨てれるのも新聞の魅力だ。
カレーが飛んできた。刻み葱たっぷり。ライスが異様に多い。もつもたっぷり。
まずはルーを絡めたもつだけ。……。風味を消さぬようカレーは薄味。次は、ライスと一緒に。……。渾然一体。6杯目のホッピーを飲み干しながら、夢中で貪り食った。
いつの間にか広い店内は満席。店内は若い男女ですべて埋まっている。何故か全員、名札をしている。すると、幹事役らしき女性が立ち上がり、挨拶し始めた。……。
合コン、もしくは街コンだった。仕切っているのは、女性。肉酒場を舞台にする肉食ぶりが心強い。心なし、男性陣が草食動物に見える。
大満足で店を出る。この店、ラッキーストライク。仕事や用事なくともこの店に、土浦に立ち寄りたい。土浦名物のカレーも味わえたし。
腹をさすりながらホテルに戻る途中、ふと気づいた。先ほど味わった〆の牛もつカレー、れんこんが入っていなかった。ということは、土浦カレーとは言えないのではないか……。
私は満腹腹をポンポン叩きながら、蓮根入りカレーが味わえそうな店を探すか思案し始めた。
たっぷし。
絶妙無比の口休め。
土浦と言えば、カレー(らしい)。

