店の前で暖簾を観て知ったが、根夢と書いて「コン(コム?)」と読むらしい。ただし暖簾には「居酒屋」とあり、そばという文字は見当たらない。
店内へ。テーブル席に陣取り、メニューを見る。ミックスそば、ソーキそば、三枚肉そば、ナンコツそば、かけそばがあり、それぞれ大・中・小というラインナップ。おにぎりは1ヶ60円、ライスは130円だ。かけそば小が最安値の340円。
さりげなくだがメニューに「三代目 沖縄そば王」と書かれている。見逃すところだったが、期待値がMAXに。迷わずに「ミックス(大)780円」召還。本ソーキ、軟骨、三枚肉のミックスだ。
H瀬氏と打合せしていると、三代目王者の渾身が降臨。……。生唾を飲み込まざるおえないセクシーでワイルドなビジュアルである。
まずは出汁。……。五臓六腑に染み込む。毛細血管が喜んでいる。麺を啜り、肉に齧りつく。……。沖縄である。そばである。様々な部位の肉と、旨味が凝縮された沖縄独特の出汁。
後半はコーレーグースーを投下。味を確変させ、麺1本、汁1滴、葱1切、肉1片残さず滅失させる。
お会計をしていると、奥から女将が出てきた。……。お会いしたことがある。女将も「アッ」という顔をしている。これまで2回、胡屋地区の居酒屋でお会いした御方だった。この店のママだったのか。H瀬氏はニヤニヤしている。思わぬ嬉しいサプライズだ。
その夜。20人近くで胡屋地区のアメリカン居酒屋<サイドウェイ>で懇親会。オリオン生の後は泡盛で。クリスピーなピザ、フィッシュ&チップスなどを肴に談笑。
店内TVはクライマックスシリーズのカープ戦。沖縄市は30年以上カープのキャンプ地であり、市役所も街なかもカープ一色。イマイチ半信半疑だが、市議会では市長も市職員も市議も党派関係なくカープのジャンパーなどを着ているらしい。平和の象徴といえる。
店からほど近いエリアでパブリックビューイングを実施しているという。試合は8回が終わり9回を残すのみ。店を出てPV会場に向かう。
この日が決定戦ではないのでカープのユニフォームを着た参加者はそれほど多くないが、一球一打に盛り上がっている。
PVを主催する観光協会のY田事務局長が泡盛を差し入れして下さる。私はカープファンでもなかったが、この夜を境に惚れてしまった。試合はカープの見事な逆転勝ち。気分も高揚する。
5人で<A・H>へ。沖縄市滞在時は3回に2回は足を運んでいる気分だ。泡盛をヤリながら談笑していると、昼に啜った<根夢>のママも来店。A・Hのママも根夢のママも私の名前と顔を覚えて下さっており、ホーム感が心地よい。
最後はさらに別の店で呑んでいたグループも合流しリカママのお店へ。知多を水割りでヤリながら最後はカラオケ大会。ホテルに戻ると深夜2時。
私は週に4回は深夜2時まで鯨飲している。残り3回は0時頃だ。もう44歳なのだが。あまりにも居心地がよく、尻が椅子に根を張ってしまう。夢のごとき沖縄の、胡屋の夜である。

ミックスそば。

王の店。

1軒目。

パブリックビューイング。

2軒目は<A・H>。

最後はリカママのお店。