2018年10月28日

第2061夜:台風との競争【美唄(北海道)】

 台風20号。2018年8月下旬に日本列島を蹂躙した台風である。その後の台風21号が西日本を破壊したので今思えば微風程度だった気もするが、当時は大きな被害が危ぶまれていた。

 台風20号は関東南部あたりで猛威を振るい、北海道へ北上しようとしているある夏の終わりの正午前。私は埼玉県蕨市にて平和なミッション終了後、蕨駅東口<珍来>にてラーメンセットを腹に入れ、気合を入れ直した。これから北海道(美唄市)へ向かうためである。

 そもそも、飛行機は飛ぶのだろうか。その日は伊丹、関空とも全滅だったようだが、羽田はどうか。朝の段階では欠航にはなっていなかった。台風が北海道に上陸する前に、北海道に先着せねばならない。私と台風とのガチンコ勝負だ。

 羽田に着いた。……。まさかの定時出発。そして、まさかの定時到着。新千歳空港で悠々と美唄方面の特急チケットを買っていると、帯広方面へ向かう列車は台風ですべて運休という。私は旭川方面なので間一髪セーフ。

 私は、何かをもっている。しかし、そもそも台風と方向に上陸しようとする寸前にランディングを試みるなど、我ながらイカれている。

 美唄、雨が凄まじい。折り畳み傘、無力。しかし、これしきの雨、たどり着けたことの嬉しさの前では無力。

 無事ミッション終了後、美唄の商店街旦那衆や会議所の御仁方と居酒屋で懇親会。美唄地域おこし協力隊M谷氏が「夏雪」という雪室酒を差し入れして下さった。夕張の酒造メーカーだが、美唄の秘密組織が監修しているという。

 さっそく賞味。……。甘めだが口当たりが素晴らしい。もつ煮、刺身もたっぷりの量。豚バラ串を喰うと北海道に来た気分が高まる。

 2軒目は美唄最強のスナックビルへ。大流行りの<赤い靴>。商店街の両先輩とバーボンをヤリながら談笑。台風との競争に勝った高揚感が我が空気頭を弛緩させる。

 翌朝。台風は温帯低気圧になったはずだが、昨夕以上に激しい雨の降りっぷりである。しかし、飛行機が飛んでくれるだけでもありがたい。美唄駅までの強雨とは私の負けである。

 新千歳空港着。すさまじい混雑ぶりである。空腹を覚え、ラーメン屋が10店舗ほどシノギを削るゾーンへ。私は旭川ラーメンのお店へ。北海道には札幌味噌、函館塩、旭川醤油などのカテゴリがある。私は旭川醤油を最も愛する。大盛を熊啜。

 12時ちょうどの便が10分遅れでテイクオフ。その10分のおかげで、訪問地である埼玉県寄居町への到着が予定より30分遅れる。逆バタフライ効果。台風との競争、圧勝のつもりが辛勝であった。

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蕨にてランチ。

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美唄にて1次会。

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差し入れありがとうございます。

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美唄にて2軒目。

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翌日、新千歳空港にへブランチ。
posted by machi at 13:08| Comment(0) | 北海道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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