2018年08月27日

第2020夜:天命【長崎(長崎)】

 長崎は今日も雨だった♪。あまり腹が減っていない午後。1か月前と同じく雨の日に行った<老利>真隣に気になる店があった。<キッチン政>。洋食屋のようだが、写真入りメニューが店外にびっしり。それがどれもアナーキーでカラフルでポップ。コメントも振るっている。

 昼時も終わりすいている。券売機にたたずむ。……。どれを押してよいか分からない。何種類あるのだろうか。バリエーションがすごい。そして、どれがデフォルトかわからない。各種定食、ナポリタン、カレー、丼……。クラクラしてきた。

 あまり目立たない雰囲気でトルコライスを発見。押しが弱い。しかし、トルコライスといえば長崎名物。様々な要素で構成されるオトナのお子様ランチ。値段も700円と安い。2秒ほど惑い、券売機のスイッチを押した。

 カウンターが満席で4人掛けがいくつか空いていたので腰を下ろす。じっくりメニューを読み込みたいが卓上テーブルには常備されていない。
店内POPを見渡す。「お客様の洋服を守るため紙エプロンあります」と頼もしい。カレーも5種類の辛さで選べるようで、一番辛いヤツは責任を負わないそうだ。ニンニク系メニューはニンニクの量を調整できるそう。無限大マークが恐ろしい。

 味噌汁が運ばれてきた。これだけで得した気分である。続いてトルコライス飛来。かなりのボリュームである。ナポリタン、ドライカレー、唐揚、何かのカツ、千切りキャベツという構成。ナポリタンもドライカレーも1人前の3分の2はありそう。カツも一口サイズではない。

 どこから攻めようか……。まずは唐揚にかぶりついた。ジューシーで柔らかく、味付けも見事。下ごしらえが丁寧だ。思わずビールを頼みたくなる。キャベツにドレッシングをたっぷりかけて頬張り、心を静めて戦略を練る。

 私は弁当でもなんでも、基本的に一人用でサーブされる場合は、同じものを食べ続けて、次の料理へ移行する。少しづつ食べ回すことはあまりしない。唐揚、キャベツを食べ終え、ナポリタンに狙いを定める。ケチャップの焦げた香ばしい香りが鼻孔を押し広げる。

 フォークに突き刺して、クルクルせずそのまま啜りこむ。……。紙エプロン必要である。そして、懐かしい味わい。昭和の味付けだ。しかし、今風の要素もどこか感じさせる。

 かなり満腹になってきた。そして、カツへ。ソースが掛かっている。かぶりつく。……。どうやらチキンカツである。唐揚とは風味の異なる主張。これも思わず目を細めてしまう。柔らかいのにしっかりと味もある。

 最後はドライカレー。ドライというより、ウエット気味である。口に運ぶ。……。マイルドでスパイシー。渇いたドライカレーを水平線の彼方へ置き去りにする飛翔ぶりである。

 半分食べ終えた。卓上ソースを垂らす。……。味が確変する。後は口のまわりをベトベトに、わき目も降らず一気呵成。皿がきれいになった。

 大満足で外に出る。雨脚が強まっている。長崎の定宿にチェックインし、荷を解いてホテルを出るとゲリラ豪雨。とても歩いては無理。傘も役にたたない。腹ごなしに歩きたかったが、私に肥え太れと天が命じているようである。

180827長崎政@.jpg
トルコライス。

180827長崎政A.jpg
店頭の券売機で迷うこと必至。
posted by machi at 07:54| Comment(0) | 長崎県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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