2018年02月08日

第1883夜:鯖と煮干しを追いかけて【八戸(青森)】

 「絶対に振らないでください」。恐怖の但し書きステッカーがたすき掛けされていたのが、八戸酒類のご当主が八戸中心商店街連絡協議会コンセプト形成委員会忘年会にて<酒菜屋>に持ち込まれた「三戸のどんべり」である。

 刺身も小鉢もあんこう鍋も旨い。生ビールも染み込むが、シュワシュワとした発泡感が最高に旨しなにごり酒のピッチが上がる。三戸のどんべり、最高である。

 2軒目は市の石H氏&会議所K井氏と2週間前にオープンしたらしい<だいつ>という炉端屋へ。最先端と炉端の伝統が絶妙に共存したセンスを感じさせる店である。ただし、入り口は恐ろしく分かりにくいが。

 炙り〆鯖の炙りパフォーマンスが豪快である。キュッと檸檬を絞り、口に運ぶ。冷たいのに、温かい。すかさず熱燗で追いかける。グッとくる。

 私にとって八戸の鯖の旨さは日本一と疑わぬ。「鯖のぬか漬焼」。へしこではないゆえ塩っからくなく、旨みがさらに凝縮されている。熱燗が止まらない。南部せんべいと味わうチーズ豆腐の上品なプルンプルンは、酒にアテにもなる極上デザートといったオモムキだ。

 熱燗をヤリすぎてノドや食道がコピリとした時、生ビールを一気に流し込む。最高である。

 閉店時間30分前に電話を入れ、定員5人のイチゲンアウトな超絶美人ママのクラブへ3人で押しかける。この店に来るたびにボトルを入れてしまうほど毎回鯨飲してしまう。私には高級クラブでも場末のスナックでも呑み方や振る舞いは変わらない。もちろん、場末寄りだ。30分につもりが、2時間。極上の夜である。

 翌朝。前夜の喰い過ぎ呑み過ぎでさすがにホテルの朝食バイキングが腹に入らず、11時半ごろチェックアウト。ようやく空腹を覚えてきた。電車まで約1時間。二日酔い気味の朝(昼)は煮干しの効いた八戸ラーメン一択だ。

 昨日と同じく<めん匠>に向かおうとした途中、居酒屋が思いっきりランチメニューを展開していた。安い。しかも旨そうだ。<弁慶>という私は未踏の店へフラフラ。客はまだ誰もいない。土曜日だからか。

 メニューを見る。八戸イカ天丼とブリ照り焼丼が500円。繰り返すが、500円。しかも八戸前沖産である。金目鯛竜田丼、イワシの蒲焼丼、白身魚の味噌カツ丼が680円。これも八戸前沖産だ。青森県産豚丼、鯖味噌定食、八戸漁師丼……。目移りする。

 この綺羅星のごときメニュー群で最もイチオシされているのが「八戸煮干しラーメン」。八戸産煮干しを使用して濃厚という。610円。この中途半端な値段設定に努力とギリギリ感と誠実を感じさせる。やはりこれを頼まぬ選択肢は私にはない。

 一気に食欲が跳ねてきた。麺大盛りはなさそうだ。イカ天丼も頼もうと思ったが、さすがに胃に入らないだろう。ライス単品も味気ない。

 ビジュアルはなく文字だけの「しお焼サバまぶしおにぎり」があった。200円。シャケ、ブリバージョンもある。私にとって、八戸の海といえば鯖。サバおにぎりを護衛につけよう。

 煙草を吸いながらボンヤリ新聞を読んでいると、ブツが運ばれてきた。ラーメン、透き通って旨そうだ。胡椒をパラリし、まずはスープをひと啜り。……。ハズレなき安定感である。

 我がサイドメニューセット注文時の奥義である「麺一気食い後半スープ作戦」決行。チャーシューも分厚く食べ応えあり。居酒屋のランチメニューという余暇感はない本格派。サバおにぎりが煮干しの効いたスープと合う。

 箸を割ってから、麺1本、汁1滴、飯1粒残らず我が胃に消えるまでの所要時間5分。鯖と煮干しを追いかける鯨のごとき勢いである。

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絶対に振ってはいけない日本酒24時。

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毎回ありがとうございます。

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派手な演出。

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毎回ありがとうございます。

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頼まずにいられない。

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際立つ安定感。
posted by machi at 16:03| Comment(0) | 青森県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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