2018年01月29日

第1876夜:耶馬渓鶏vsさつま赤鶏【小倉(北九州)】

 耶馬渓鶏。どこかのブランド地鶏であることは何となく字面から推測できるが、実食したことはなかった。しかも、親子丼というスタイルで。

 ある晩夏の15時頃、北九州改め西日本の台所・小倉旦過市場<黒兵衛>へ足を運んだ。絶品のとりかつ丼を腹に入れるためである。

 サイズに(ハーフ・並・大盛り・ダブル)迷おうとしたら、その隣に表記された「親子丼」が何気なく視界に。少し目を見開いた。親子丼に2種類あったのだ。サイズではなく、地鶏違いで。耶馬渓鶏が580円、さつま赤鶏が680円。

 私は丼を腹に入れる際は基本的にかつ丼一択なので、これまで親子丼を昼食の選択肢に加えたことがなかった。そういえば親子丼を口にしたのは、数年前に同じく小倉の黄金町市場商店街<ワールド>で酒の〆にミニサイズの親子丼を腹に入れた以来だ。

 親子丼、いいじゃないか。五郎さんのように心でつぶやき、一人で軽く首肯して店員さんに「耶馬渓鶏」を注文。数年ぶりの親子丼に胸肉、じゃなく胸が高鳴る。

 程なくしてブツが置かれた。そのビジュアルをみて、思わず我が濁り目が少女漫画のごとく綺羅星が浮かんだ。なんというセクシーさ。たっぷり卵の半熟が眩しすぎる。その卵にも色のグラデーションがある。中央に載せられた三つ葉のような緑が映える。

 七味を少しパラリし、さっそく口に運ぶ。……。トロントロンのコクが口の中を襲う。出汁を含んだ半熟卵が上品な甘味の白米と混ざり合い、我が意識を天へ飛ばす。なんだ、この旨さは。この品質とボリュームでたった580円。鶏肉も噛みしめるほど味が深くなる。

 途中、卓上に常備された漬物と紅生姜が投下。舌をキリリと引き締めて後半戦はさらにスピード加速。あっという間に米粒1つ残さず平らげた。

 それから半年後。関東地方で豪雪に見舞われた風の強い正午前。<黒兵衛>のカウンターに着座する。もう1種類の親子丼「さつま赤鶏」(680円)に挑むためだ。

 2018年の大河ドラマは、薩摩隼人なアノ英雄。何となくタイムリーな気がする。空腹を極めていたので大盛に。さらに吸物を追加。

 持参した新聞を読んでいたら、程なくして着丼。思わずゴクリにノドを鳴らす。まずは吸物。……。日々の酷使から一瞬解放された肝臓が歓喜のさえずりを奏でる。

 七味をパラリし、さつま赤鶏に挑む。……。ら〜ら〜ら、らら〜ら〜こと〜ばに〜できな〜い〜♫ 旨すぎる。出汁がたっぷりで極上の贅沢。三つ葉も爽やか。夢中でかきこみ、あっという間に滅失した。

 親子丼食べ比べ、半年感覚が空いたため、イマイチ記憶があやふや。こんどはミニサイズで2種類同時に食べ比べたい。オーナーのK瀬氏が居られる際にお願いしてみよう。

180129黒兵衛@.jpg
耶馬渓鶏の親子丼。

180129黒兵衛A.jpg
さつま赤鶏の親子丼。

180129黒兵衛B.jpg
リーズナブル。コスパ無敵。

180129黒兵衛C.jpg
西日本の台所・旦過市場へお越しあれ。
posted by machi at 07:46| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: