ある夏の夜。八尾の産業振興を検討する検討会の事務局サポートを仰せつかった後、21時過ぎから検討会の委員も務められている前述のY田氏、検討会座長のB能先生と冷たいビールでノドを潤しに。座長&委員の両先生と3人で酒席をご一緒させていただく光栄はこれで2度目。恒例になるかもしれない。
3人で近鉄八尾駅すぐの超人気居酒屋<わっちょい>さんへ。カマクラのような個室にて生でガツンと乾杯。水茄子や茹でたて枝豆、アスパラ八尾味噌和えなど涼やかな料理が絶品だ。
程なくしてY田氏が「忘れないうちに」と紙袋を私に手渡して下さる。ずしりと重い。中身を空ける。……。高機能なヘルスメーターと万歩計をさらに進化させた活動計なるもの。私の新会社独立祝いにと、環山楼塾12期生からの贈り物だ。
感謝で心が満たされ、じんわり温かくなる。絶対に痩せようと誓っていると、この店に来れば頼まずに居られない絶品のトンカツが降臨。熱々の1切れ目は塩で、2切れめは大根おろしポン酢で。私の隣にはヘルスメーター。この背徳感が絶妙の味のスパイスに加わる。その夜も終電を無視し、そのまま呑み続けることに。
11時ごろ店を出てペントモールの<えん>さんに向かった。すでに閉まっていたがノック。板長と少し雑談してからすぐ近くの串カツ屋へ。レモンサワーがノドに沁みる。
B能先生と駅で別れ、Y田氏と<ジャンカラ>へ。2人と1曲も歌わずウィスキーをロックでヤリつつひたすらノンストップでしゃべり倒していると、ドアが開いた。
「お客様のお荷物では…」と先ほどいただいた12期生からのお祝いの品が入った紙袋をフロントが届けて下さった。うっかりフロントに置き忘れていたらしい。せっかくのご厚意を灰塵にきすところだった。冷や汗が流れた。
コンビニでウィスキーを買い、<ビーダッシュ>事務所へ。最高の座り心地&寝心地ソファーで夜中3時半まで雑談しつつチップスターをツマミに鯨飲。泥のように眠り込んだ。
8時過ぎに目覚めた。Y田氏はいない。テーブルの上は酒とツマミで散乱している。凄まじい二日酔いとノドの渇きと灼熱の太陽に入滅寸前だ。
何とかアーケード街に辿り着き、ホタホタ歩いて駅に向かっていると、せっかくのお祝いの品をY田氏の事務所に置き忘れたことに気付いた。慌てて引き返す。いったん神戸に帰って荷を詰め直してから埼玉県に向かわねばならない。
2度の置き忘れ。馬喰鯨飲。私は本当に痩せる気があるのだろうか。

<わっちょい>さんの絶品トンカツ。

環山楼塾12期生を代表し、Y田氏からプレゼントを賜る。