修学旅行生を含めた日本人観光客は依然として快復しないが、外国人は熊本地震前水準に戻りつつある初夏の夜。水前寺参道商店会や市、会議所、観光協会、地銀の皆さま等と商店会の新たな活性化プラン検討会の後、事務局K原氏と参道沿いの<卯乃家>さんへ。
この店、熊本どころか私の中で日本屈指の居酒屋である。接客の好もしさも嬉しくなるが、馬刺を含めた馬料理のレベルの高さに恐れ入る。その馬刺を凌駕する私のこの店の大好物が、揚げナスにネギなどの薬味をたっぷり乗せた逸品。白岳(米焼酎)がいくらでも進んでしまう。
水前寺ミッションの際の定宿は<エクストールイン水前寺>に完全にハマった。無料朝食はかなり豪華(二日酔いでほとんどスルーですが)、チェックイン時のウェルカムドリンクも大充実。フロアごとに高品質枕や消臭スプレーを設置するなど貸出アメニティも芸が細かくかゆいところに手が届く。水前寺公園に近く、コンビニまで徒歩5分だが自転車を貸して下さる。
そんな快適極まりないエクストールインホテルの道路を挟んだところにバス停があり、そこから熊本空港まで30分ちょっとである。
九州新幹線が開通し、新神戸から熊本まで乗り換えなし約3時間で到着するようになり、熊本空港はすっかりご無沙汰だった。しかし、その日は利用せねばならなかった。沖縄(那覇)に飛ばねばならなかったからだ。1日1往復だけA●Aが運行している。
J●L、AN●問わず、航空機を利用する際は領収書と搭乗証明書の提出が私はほぼ義務付けられている。年間100回近く航空機を利用している私には普段のルーティン。特に何の感動もなく機械的にANA搭乗手続コーナーにてこの2点を発行していただく。
●NA機がテイクオフ。シートベルト着用サインが消え、私は普段通りPC猿打し始めた。機上でのPC。途中のドリンクサービスはホットコーヒー。これも普段のルーティンだ。
しばらくしてから、CAが私の席に。そして「はいっ、どうぞ」と何かのカードを手渡してくれた。うん?しかも「パイロットからです」とステッカーも手渡された。
最初はバースデイカードかと思ったが、6日前に終わっている。よく見ると、搭乗証明書だった。しかも、手書きである。しかも、メッセージが別途記載されている。
何かの特典かもしれないが、私はJALはヘビーユーザーなので最上位のダイアモンド会員だが、普段あまり利用しないA●Aはヒラ会員。しかも周りでもらっているのは私だけ。先ほどカウンターで搭乗証明書を発行していただいたばかり。何かの手続きミスだろうか。
再度じっくり目を通す。日時、便名、区間に加え、パイロットと副パイロット、3名のCAの名前も記載されている。そして裏側には温かいメッセージが(以下全文)。
「アヅマさま 本日はANAをご利用頂き、ありがとうございます。暦の上では明日6/21に夏至をむかえ、夏が待ち遠しい季節となりました。どうぞ素敵な夏をおすごし下さい。また機内でお会いできますことを楽しみにしております。NH1867クルー」
こんな経験初めてだ。これまで、少なくともこの8年間で何百回と飛行機に乗っているが初めてである。しかし、全くの意味不明だ。
しばらく呆然としていると、私の空気頭がポーンとひらめいた。どうやら、私は搭乗証明書ではなく搭乗「記念」証明書を欲しがっている飛行機搭乗マニアのオヤジと勘違いされたようだ。
急に恥ずかしくなった。しかし、心のこもったサービスだ。嬉し恥ずかしアナ帰りしそうになった。

