2016年11月28日

第1587夜:シメのシメ【小倉(北九州)】

 <赤とんぼ>。北九州小倉の繁華街・鍛冶町に屹立する居酒屋風割烹(たぶん)である。居酒屋の達人・O田和彦氏『ふらり旅いい酒いい肴』(主婦の友社)でも紹介されている。この本、<赤とんぼ>で「余っちょうけん」といただいたのだが、O田氏が訪れた全国の居酒屋のうち、私も意外と訪れていた店が多く掲載されていたので嬉しい驚きだった。

 普段から私だけでなく三陸宮古の商店街もたいへんお世話になっているY森氏とご友人、この人なしに私の北九州人生は語れぬ商工会議所M渡氏らとプチVIPルームで絶品料理やプレミアム焼酎を遠慮なくガバガバやっている過程で、酒シメ注文の流れになった。

 私は1軒目で麺でも米でもシメ系はめったに口にしない。20年以上前から自宅で夕飯を喰うときはご飯でシメない。おかずと酒だけ。夜中に腹が減ればインスタントラーメンだった。外でも2軒目というより3軒目でシメを「啜る」。北九州ではうどんの夜も多いが、それ以外の街ではほぼラーメン一択である。

 今回の同行氏たちは米系が多かった。必ずシメはご飯という。Y森氏は最後はご飯をツマミに酒をクィーっと呑むそうだ。ソースどぼどぼ飯ならともかく私は試したことなかったが、何となく興味が惹かれた。Y森氏が実に旨そうに表現されたからだ。

 その夜は<赤とんぼ>で私はシメることなくお開きに。M渡氏と定番<ムーランルージュ>へ。泡盛か焼酎をカパカパやっていると、マスターが冷やしうどんを出して下さった。山芋短冊がトッピングされている。タレに浸してツルツル啜る。……。止まらない。うどんのモチモチと山芋のシャクシャクが口の中でエロチックに絡み合う。隣もM渡氏も馬啜だ。

 2時間ほど呑んで店を出る。夜中1時。氏と別れ、いつもの小倉駅前常宿が確保できなかったので旦過市場横のホテルへ向かう。途中、視界に<丸和前ラーメン>さんが入った。`丸和´とは旦過市場入口の食品スーパー。24時間スーパーの先駆けでもある。私はこの夜限定ラーメン屋に入った記憶が定かではない。少しも空腹ではなかったが、おでんを2、3品つまんでビールを呑んで帰ろうか。

 奥のロの字テーブルに腰掛ける。ロの真ん中には人間が入りそうなほど巨大な丸鍋があり、大量のおでんがグツグツ煮えている。まるでメリーゴーランドだ。

 おでんをツマミにビールをやっていると、隣に座ったサラリーマンがラーメンを啜りだした。続いて入ってきたカップルもラーメンを注文。

 私は絶品冷やしうどんでシメたばかり。さらにおでんでリスタートしている。腹は減っていないが、別腹の虫が騒ぎだした。

 壁面メニューを見た。「替玉はない」と注意書きが。ある意味で安堵する。普通にラーメンと口に出そうになったが、チャーシューメンとネギラーメンに惹かれた。どちらにしようか。

 1分という長考の後、私はメニューになかった「ネギチャーシューメン」と発した。

161128ムーランルージュ @.jpg
<ムーランルージュ>マスターの気まぐれヌードル。

161128丸和前ラーメン@.jpg
シラフで入ったことなし。

161128丸和前ラーメンA.jpg
大迫力のおでん鍋。

161128丸和前ラーメンB.jpg
「赤星」で哀愁漂う一人酒。

161128丸和前ラーメンC.jpg
メニューにないネギチャーシューメン。味はあまり覚えておらず。
posted by machi at 08:10| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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