2016年11月24日

第1584夜:暗黙のルール【八戸(青森)】

 中華そば200円の衝撃冷めやらぬその翌日。11時半に八戸のホテルをチェックアウトし、2日連続で中華そば200円食堂へ足を運んだ。前日に中華そばと稲荷寿司2ヶで300円という最安値コンビだったので、最高値メニュー「カツカレー」500円を試してみたかったからだ。

 11時半開店だが、すでに満席。常連に相席させていただく。私は大きめの出張カバンと紙袋を持っていた。すると、別テーブルで定食らしきメニューを喰っているオヤジが荷物はそちらに置けと指示してきた。店主が早めに飯を喰っているようだ。厨房では年配の熟女とおそらくその娘さん(店主の女房?)が忙しそうにしている。店内は全員定食を喰らっている。

 客が3人入ってきた。店主オヤジがココ(自分が座っていたスペース)が空くから座れと指示する。遠慮して外で待とうしている3人連れに座って待つように再度指示。その3人連れにオヤジは「この時間帯は定食中心だから、他のメニューは時間がかかる」と話している。

 なるほど、ゆえに皆さん定食を食べているのか。私のカツカレーはかなりイレギュラーだったようで申し訳ない。私の眼前の相席オヤジはたっぷりライス、味噌汁、おかず数品に夢中で挑んでいる。メニューによると、定食は何故か時価。いくらなのだろうか。

 カツカレーが運ばれてきた。福神漬も食べ放題。すごい量である。あれ、カツは…?ルーの下に隠れてきた。しかも巨大である。口に運ぶ。……。マイルドな家庭味である。

 本格的なスパイス利きすぎシャバシャバカレーよりもドロリと家庭風を私は愛する。ゆえにカレーライスに関しては外食より家食派だ。カツもかなりの巨大さ。半分ほど夢中で食べ、卓上の中濃ソースをたっぷり掛けて後半戦に挑もうとした。

 隣のテーブルの店主オヤジは食事が終わったようで、自分で食器を重ねて机を拭き、厨房に入って食器を洗いだした。席を立つ前に相席の3人組に座り位置を指示していた。忙しい時間帯の厨房2人態勢が3人に増員。これから本番なのだろう。

 そこで、信じられない光景を目にした。洗い物を終わらせたオヤジは、お金を払い出した。「ごちそうさ〜ん」と出ていった。えっ?客だったのか。ちなみに定食値段は350円だった。

 私の目の前のオヤジも食べ終え、食器を重ねて厨房に入って食器を洗いだした。すると別席の親子連れも厨房に入って洗いだす。まさか、食器を下げるだけでなく洗うこともセルフなのか。それとも、常連が独自に気を利かせた自主的振る舞いなのだろうか。食器洗いセルフサービスを告げる張り紙もない。

 2度目の訪問なのに、店内ルールがさっぱり分からない。昨日は私より先に会計した常連がいなかったため分からなかった。昨日私は食べ終えた容器を放置して店を出てしまった。

 食べ終えたら勝手に厨房に入って食器を自分で洗わねばならないのか。その疑問と不安で、最後は味が分からなかった。生まれて初めて、料理を食べ終わるこということが怖くなった。

161124宝来食堂@八戸C.jpg
最強コスパのカツカレーライス。ルーに隠れて巨大カツが。

161124宝来食堂@八戸D.jpg
決死の店内撮影(2日連続訪問の初日)。あのカウンターの奥の厨房へ、ルール分からぬイチゲンが飛び込む勇気を試される。

posted by machi at 07:15| Comment(0) | 青森県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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