2016年04月26日

第1440夜:ダンジョンの向こう側【八戸(青森)】(後編)

 カクテル「かぶしま」を注文すると、火災被害にあった八戸の「蕪島神社」再建のため売上の一部(なんと100円も)が寄付される仕組み。このカクテルを注文すると、色紙に署名することができる。私も署名させていただく。誇らしい気分だ。

 陽気なママさんとイカしたマスターがアットホームに店を切り盛り。昭和33年から第一線を突っ走っている全国的にも超有名店だった。ママさんはCDも出しているという。

 お通し(無料)の「おっと●と」のバッタ物のようなスナックが妙に旨く、酒が進む。どこで売っているのか分からないが、これだけでもテイクアウトしたい絶品ぶりである。

 店内は客が入れ替わりながらも常に超満席状態。長居したい気分だが、屋台街は譲り合いが大きなルール。もう一度ダンジョンを通って店を出た。

 Y沢氏にホテルまでの道筋を教えていただき、お開きに。八戸の中心市街地はある意味で碁盤の目で、屋台が縦横に走っている。

 外は氷点下だが、なぜか酔いのせいか心地よい。フラフラ歩いていると、道が分からなくなった。私は「みろく横丁」迷い込んだ。すでに閉まっている店もあったが、大抵の店は常連客がマスターやママさんと談笑している。

 北国の夜の寒空を歩く私にとって、店内の灯りが眩しい。マッチ売りのオヤジになった切ない気分に。ホテルに辿りつく前に、哀愁の心に灯ったマッチの火を消すわけにはいかない。

 すでに十分満腹だったのだが‘八戸らーめん専門屋台’という惹きの強いキャッチが視界に飛び込んできた。私の中の琴線が震えた。

 ド●クエの町の教会に入る気分で<味のめん匠>さんへ。暖かい。カウンターに腰掛け、メニューを見る。ここは「八戸らーめん」一択。待っている間もどんどん酔客が入ってくる。

 八戸ラーメンは初啜だが、青森は煮干し系の総本山。期待に鼻が膨らむ。この数年、私は煮干し系の虜だ。
ブツが目の前に置かれた。湯気が顔にあたり、シアワセな気分に。呑んだ後にぴったりなあっさり醤油系のビジュアルに思わず微笑する。

 スープを啜る。……。煮干し系のあっさり味。胃に優しさが湯気と共に染み込んでくる。別腹が発動する。真冬の教会に忍び込んだパトラッシュのように啜りこむ。

 八戸ラーメンという聖水を全身に浴びた私に、チャラララッラー♪というファンファーレが脳内で鳴り響いた。私の腹回りのレベルが上がったようである。

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オリジナルカクテル「かぶしま」。

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みろく横丁で煌めく。

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あっさりなのにコク深し。

posted by machi at 07:38| Comment(0) | 青森県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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