今日はどの耳かきを使おうかと思案するのも楽しい。耳を掻きすぎて先端にヒビが入り、耳かきするだけで血まみれになったこともある。
毎日耳かきを欠かさないので、耳の中だけは私は清潔なはずである。しかし、人にやってもらったことはない。
何かの映画かドラマで彼女が彼氏を膝枕しながら耳かきをしているシーンを見たような記憶がある。気持ちよさそうだが、耳の穴に異物を入れるという行為を彼女とはいえ他人にゆだねる勇気を私は持ち合わせていなかった。
Y下氏は耳かきの準備万端である。私は、緊張と複雑な気持ちが同居し始めた。耳かきをして下さるのは、美女ではなく私と同じアラフォーのオヤジである。アラフォーオヤジ同士が耳かきをしている光景はかなり不気味だろう。
私の耳の穴に、山S氏が手にした耳かきの先が挿入されてきた。思わず目が半開きになり、眉間にしわが寄る。ドキドキが止まらない。下品な話で恐縮だが、オトコの私には普段感じることのない「挿入される」という妙な感覚に戸惑ってしまう。ウッ、と声にならないため息が漏れる。思わずオネエに気分になる。
Y下理容師は私の耳の穴の壁面を絶妙の力加減でなぞりだした。私は思わず目を見開いた。マッサージの気持ち良さとは全く異質の気持ち良さ。もはやこれは愛撫である。先ほどとは違う喘ぎ声が漏れそうになる。むふぅ〜と呻き声が私の口から漏れてしまう。
頭の中が白くなってきた。全身が弛緩しているはずなのに妙な緊張もある。耳の穴を刺激されているのに、なぜか肛門のあたりまで太くて柔らかい光の棒が指し込まれた気分である。
絶頂感が押し寄せてきた。これはもはや風俗ではなかろうか。そういえば、秋葉原かどこかのメイド喫茶で耳かきがメニューにあったような記事を見かけたことがあったが、今なら納得のサービスである。
Y下氏曰く、耳の中のある部分にはいわゆる「Gス●ット」にようなツボがあるという。学生の頃、サザンが「マンPのGスポット」という新曲を出していた。下ネタソングということは理解できたのだが意味がイマイチ分からなかった。
床屋によるG(ゴルゴ)刈の後のGスポ●ト攻撃。握手どころか背後に立つことすら許さないゴルゴが他人に耳かきを許すとは思えないが、自称まちづくり界のゴルゴ(私のことですが)はこれから喜んで耳の穴を男女問わず他人にゆだねる所存である。
伊丹マダムMから頂いたG

