2015年12月28日

第1356夜:GのXスポット【宮古(岩手)】(前編)

 <髪楽>。宮古市中心市街地の通称`のり平通り´に屹立する床屋さんである。ある日の宮古滞在中のミッションの空き時間。散髪に行く間がなかった私は商店街でオーナーY下氏とバッタリ。それほど忙しくなさそうだった氏にお願いして散髪していただくことに。

 私は特段ここという床屋は決まっていない。出張や移動中の空き時間を見つけて散髪する。どの店に行っても私のオーダーは変わらない。「バリカン15oで丸刈りにして、裾だけ12oで」。これだけで日本中どの床屋でも、どんな理容師でもほぼ同じ髪型を決めてくれる。私が編み出した「ゴルゴ刈」。かれこれ20年近くゴルゴ刈である。

 神戸新長田時代、まちづくり仲間でもあった見習い「美容師」(男性)のための実験台に幾度となく頭を委ねた。ゴルゴ刈なのになぜ3時間近く掛かるのか今でもよく分からないが、普段は10分で終了してしまう。

 岩手県内陸部の北上市にも支店を持つ実業家のY下氏御自ら私のゴルゴ刈に着手。私は床屋に行くと9割以上の確率で寝てしまう。あまりにも気持ちいいからだ。バリカンが頭皮を刺激するとこれだけで極上のマッサージ。プロの見事かつ丁寧な技術であっという間にゴルゴ刈の完成だ。どっちか順番を忘れたが、シャンプーしてスッキリし、顔ぞりする。

 シャンプー中はさすがに起きているが、顔ぞり中も私は寝てしまう。Y下氏曰く、少しいびきをかいていたようだ。ドライヤーで髪を乾かして終了だが、ドライヤーなどゴルゴ刈には不要。私は四半世紀以上ドライヤーなるものを使ったことがない。ちなみに櫛も同様である。ジェルやムースなども四半世紀使った記憶がない。

 私は妙に髪が伸びるのが早い、くせ毛なので髪の毛が立たずに寝るのでなおさらだ。1か月でゴルゴから七三分けに見えるようになる。この数年、さらに髪が伸びるスピードが速まってようで、月に床屋1回ペースだったのが20日に1回ペースに加速している。ちなみに髪の伸びるスピードは本人のスケベ度に比例するという。

 床屋さんの最も嬉しいサービスは全部終わった後の簡単な頭皮マッサージと肩もみである。床屋の一連の流れをフルコースに例えるなら、ラストのプチマッサージは極上のデザート。理容師さんによって時間は違うが、たっぷりやっていただければこれほどのシアワセはない。
クイックマッサージ専門店とは別物の気持ち良さ。サービスという感覚もお得感を増長させているのかもしれない。床屋さんの肩もみ&頭皮マッサージのみ、15分1000円程度でメニュー化していただけないだろうか。

 Y下氏の超絶マッサージテクに思わず喘ぎ声を上げていると、さらにシートが倒れ、頭を横に向けさせられた。耳かきをして下さるという。〔次夜後編〕

151228髪楽@宮古.jpg
「のり平通り」の散髪屋さん。
posted by machi at 06:37| Comment(0) | 岩手県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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