ブツが仕上がるまで水をがぶ飲みしながら店内をキョロキョロ。様々な雑誌やTVにも紹介されている人気店のようだ。店員の若いお兄さんの接客も実に好もしい。
店内は8割の入りだが、時間は13時半を回っている。客は皆どうみても地元民。周辺は飲食店が密集している激戦地であることを考慮すると、最初はハズしたかと落ち込んだが、思わぬ大当たりかもしれない。
期待が高まってきた時、ブツが目の前に運ばれてきた。……。掛け値なしに金色に輝いている。思わず見とれた。口が半開きになった。ネギも白ネギと青ネギが2種類トッピング。チャーシューも分厚くてたっぷり。麺の神様は炎天下を巡礼している私も見捨てなかった。
胡椒を振りかけ、まずはレンゲでスープを一口。……。ほほう。今まで啜ってきた味噌ラーメンとは全くことなる。麦味噌というのが初めてだったが、甘みが強い。しかし、和ではなく中華の味。刻み玉葱が独特のアクセントをかましている。
麺に挑む。太目である。ガツンとした小麦の風味。タフなコシ。これが熱々の麦味噌に絡むと旨さが確変する。葱のシャキシャキも嬉しい。チャーシューは柔らかく、食べ応え十分。チャーシュー増し200円はお得だ。後は一気呵成に熊啜。
このスープ、最初の印象よりも食べ進めるほど旨くなる。飽きることなく、ますます夢中になる。これは中毒性が高い。綺麗さっぱり熊啜。大満足で店を出る。
外へ出ると、一気に汗が噴き出してきた。汗がにじむというより、シャワーを浴びたかのように頭皮からこぼれ出す。ヘロヘロと歩いて布施駅に戻る。東大阪市で商業担当10年目に突入したN部氏と新卒採用で商業担当になり4年目に突入したK田女史と合流。構内で珈琲を呑みながら打合せし、駅北側にアーケードが伸びるブランドーリ商店街を視察する。
ブランドーリは駅に近い一番街から四番街まで。シロウトさんは恐らくその違いに気づかず一本の商店街として通り過ぎるだけだろうが、見分け方は簡単。アーケードのデザインが異なるからだ。昔は五番街まであったそうだが、現在は四番街に吸収(合併)されたという。
賑わっているが、自転車の通行が凄まじい。徒歩と自転車の比率は自転車の方が高いように感じられる。しかも、中々のスピード感である。
一番街は呑み屋が多く、昼間から赤ら顔のオヤジで大賑わい。商店街内外にはマンションも多く、商店街が整備した立派なホールもある。土地柄か、自転車屋も多い。〔次夜後編〕

<細見商店>さんの「金の麦味噌チャーシューメン(大盛)」。中毒性の高い極みの逸品。

近鉄布施駅北側「ブランドーリ」。

一番街は魅力的な安居酒屋が林立。