2014年11月25日午後、<ステーションホテル小倉>は九州全域のみならず日本中の商店街・まちづくり関係者の熱気に包まれた。たっぷり4時間、大充実の内容で眠気など全く襲ってこなかった。質疑応答の際も全く時間が足りないほどだ。
オープニング講演は常に最新の国のトレンドを発信し続けて下さる全国商店街支援センター社長様。「イベントは平常時の防災訓練」「一過性の補助でも、無いよりマシ」という至言に心が震える。続いて基調講演は私も旧知の大分県竹田市N田副市長。テーマは「ヨソモノのアプローチとわかものの育成」。流暢かつウィットに富んだ話術で会場のココロをギュっと鷲掴み。
ここからが実践者登壇。`下北沢大学´事業が要注目の東京都世田谷区「しもきた商店街(振)」理事長様(わかもの)、様々なプロジェクトを同時に仕掛けられている宮崎県高鍋町「高鍋町まちなか商業活性化協議会」会長様(わかもの)、ナイトバザールで著名な「みやのかわ商店街(振)専務理事様(わかもの)。若き情熱と覚悟が迸り、こちらも気持ちが高ぶってくる。
ヨソモノ代表として地元北九州の「且}光なつかしい未来」石B社長。私も平素よりお世話になっている。乗り合いタクシー事業は全国トップクラスの好事例で、私も試乗させていただいたことがある。数々の修羅場を乗り越えてこられた石B節が会場で炸裂している。
女性代表は我が前職・神戸新長田時代にもお世話になった、一店逸品やランドオーナー会で知られる静岡県最強の商店街「(振)静岡呉服町名店街」事務局長T島女史。日本の商店街女性事務局長の中では、私が知る限り他の追従を許さないトップランナー。めったに御講演されない姐さんを天岩戸から引っ張り出した商店街支援センター様の寝技力に思わず舌を巻いた。
前述5氏がパネラー、竹田市N田副市長がコーディネーターを務めるパネルディスカッション。時間がいくらあっても足りない雰囲気。N田副市長の脱力感あふれる呑み屋の宴会のごとき進行ぶりに、円熟の境地を感じさせた。
まちづくりには「ウーマン(女性)」は不可欠だが、一般的には「ヨソモノ・ワカモノ」に加えて「バカモノ」が3点セットとして知れ渡っている。今回のテーマに「バカモノ」が抜けている。語呂的にも少々座りが悪い。
こんなことをボンヤリ考えていると、北九州代表の石Bオヤジが見事なプレゼンテーション終了後、席に戻る途中に舞台から足を踏み外して転落。会場大爆笑。おやおや、こんな仕込みが施されていたとは。

聴きごたえ満点。