ユニ●ロ社長が表紙を飾る『商業界(2013年2月号)』は、商店街三種の神器を大特集。前述執筆陣に加え、大阪商工会議所T部長や他の実践者たちが寄稿。学者も客観的でなかなか鋭い所見を発表。前述の本と合わせて目を通すと、さらに興味深い。理解度の深まりに差が出る。
商店街三種の神器に興味を持たれた方は、中心市街地全体の活性化にも目を向けていただきたい。『中心市街地活性化のツボ』(長坂泰之 学芸出版社)は豊富な事例と活性化への道標となるツボ(キモ)を明快に紹介している。
中心市街地活性化、商店街三種の神器を知る以前に、全く業界未経験のまちづくりチェリーな紳士淑女の必読書が『商業・まちづくり 口辞苑』(石原武政 碩学舎・中央経済社)。様々な商業・流通・まちづくり用語が五十音順に紹介・解説されている。
最初からきっちり読まなくとも、索引を見て気に入ったページから読み始めてもよい。ページをめくると、あるキーワードが取り上げられる。その用語解説が「1」。この解説が極めて平易で分かりやすい。まちづくり童貞の方も一発で理解できるだろう。
この本の最大の魅力は、一般的な用語解説に続く著者独自の視点を交えた「2」である。著者の石H教授は日本の流通・中心市街地活性化の第一人者だが、ご本人は極めて気さく。その人柄がにじみ出る軽妙洒脱かつ辛口な解説に、学術書の粋を超えてグイグイ引き込まれる。
2段構成がお見事で、キーワードに隠されたもう一つの意味が浮かび上がってくる。自虐的な内容も多く、私のようなすれっからしのまちづくり屋も思わずニヤリとさせられる。
普段はミステリかエッセイしか読まない私だが、今回ご紹介した作品群は著者と旧知を差し引いてもオススメだ。一方、おススメしないのが『銭湯帰りに、お好み焼き〜震災のまちから食のまちへ〜』(アスク出版)。私が10年ほど前に「神戸ながたTMO」名義で出した本である。
まちづくりや商店街活性化をお題に出版社から頼まれたのだが、原稿用紙200枚予定がわずか10枚でギブアップ。挙句の果てに小学校時代の想い出に始まる雑記に終始してしまった。
著名な装丁家&イラストレーターによる表紙、ガガガSPボーカル・コザックM田氏に帯の推薦文をいただいたにも関わらず全く売れず。私は読み返したこともなく、手元にすら残っていないが当然のごとく絶版。頼まれごととはいえ、よくこんなクダラナイ稚拙な文章と内容の本を出版したなと、今思い出しても赤面する。出版社の方々、申し訳ありませんでした。
そんなまちづくりに何の役も立たない本にご興味がおありの奇特な方、ネットで探してみてください。10円ぐらいでどこかの誰かが売っているかも(定価は…、忘れました)。
ユーモアたっぷりの名著。
一日一麺同盟フェイスブック⇒http://www.facebook.com/1day1noodle?ref=stream
東朋治フェイスブック⇒http://www.facebook.com/#!/tomoharu.azuma


「口辞苑」、気になってAmazonで注文してしまいましたw
届くのが楽しみです!
「銭湯帰りにお好み焼き」は当然既読です(笑)
いつもありがとうございます。
あなたの乱読ぶりもステキです。
これからも御贔屓に!