2011年12月05日

第371夜:ビジネスホテルの隠微な楽しみ【松山(愛媛)】(前編)

 <みしょうMIC>。松山市の中心地・松山市駅地下街「まつちかタウン」で営業する愛媛県産にこだわりを見せる産直ショップである。

 2012年3月ごろまで毎月松山に訪問している私にとって、一日の癒しと明日への活力を得るための夜の店選びは、失敗の許されない神聖な行為である。

 松山はおそらく四国随一の繁華街を誇る。呑み屋の数も凄まじい。ホテルの飲食店マップだけでも数十軒軽く掲載されており、店選びそのものに疲れてしまう夜がある。

 初めて訪れる街、年に1回もしくは5年〜10年に1回しか訪れない街ならば、土地の名物と旨い酒を求めて這ってでも夜を徘徊するが、月1回訪れている街では気持ちにゆとりがある。

 翌日の朝一番会議を控え前夜に松山入りした私は、ホテルにチェックインする前に繁華街ではなく駅近くで軽く一杯を考えていた。ただし、その夜はそれほど強い気持ちを持たなかった。

 何となくピンとこず、地下街を抜けてそのまま銀天街商店街に上がろうとした時、愛媛産直ショップが気になった。訪問するたびに前を通っているのだが、足を止めたのは初めてだ。

 店頭に並んでいる惣菜群に目を移した。一般的な家庭惣菜だけかと思いきや、郷土色豊かだった。興味を引かれた私の中で、何かが弾けた。今夜は愛媛県産の総菜と地酒にこだわったホテル一人晩酌の決行が閃いたのだ。

 店の中をグイグイ徘徊し、惣菜や地酒を買い揃えた。フカの刺身なるモノもあった。おそらくサメだろうが、部屋で一人サメの刺身を味わうことはあまりにもシュールなので断念。その他、加熱調理や切り分けが必要な食材も断腸の思いで振り切った。

 パック持ち帰り惣菜に欠かせないのが調味料である。一人ホテル呑みに欠かせない最強調味料コンビは、醤油とマヨネーズ。このコンビの守備範囲はイチ●―選手よりも広くカバーする。

 これまでもパックの刺身や寿司などを入手し、ホテルでイザ楽しもうとする時、醤油がないことに気づき、何度絶望したか分からない。

 産直店の調味料は1年以上使えそうなたっぷりサイズばかりなので、コンビニで100mlプチペットボトル醤油を購入。準備を整え、繁華街にある<ホテル1松山>にチェックインした。

 最上階にサウナと露天風呂を兼ね備えた大浴場がある。サウナで毛穴を開いた後、水風呂でキュッと毛穴を閉める。誰もいない露天風呂で一人羽を伸ばす。とろけそうだ。

 部屋に戻り、自販機の缶ビールを3分の2ほど一気呑み。一息ついてから冷蔵庫から晩餐を取りだす。ひとりほくそ笑みながら、隠微な楽しみの開幕である。

 初の総菜は白身フライである。しかし、ただの白身ではない。鯛である。私は今まで鯛のフライなど味わったことがない。分厚い2枚入りで、わずか280円だ。〔次夜後編〕

111205みしょうMIC(松山).JPG
松山市駅地下街「まつちかタウン」<みしょうMIC>

≪蛇足:週末のあ〜ほボイルド≫
岩手県宮古市から帰神。それにしても先週は豊後高田(大分)→中津(大分)→北九州黒崎(福岡)→飯塚(福岡)→北九州若松(福岡)→福山(広島)→松山(愛媛)→盛岡(岩手)→宮古(岩手)。自分でもボーゼンと呆れてしまった。
posted by machi at 06:37| Comment(0) | 愛媛県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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