松山市の中心駅は、JR松山駅ではなく、路面電車で10分ほど移動したところにある伊予鉄道松山市駅。その前には高島屋が、その地下には飲食店を中心としたゾーンが広がっている。
伊予鉄道松山市駅すぐ横に、巨大なスクリーンが見える。銀天街ギャラクシービジョンだ。そこから広がるのが銀天街商店街。アーケードの照明を敢えて落とし、採光を絞る分だけ装飾照明に力を入れ、銀色の星が夜空に輝くイメージを演出している。
アーケードの下を歩いていると、銀天街の倍の幅員を持つ極めて開放的で明るい商店街に入る。大街道商店街だ。両商店街とも飲食店が増えた印象はあるが、地元店とナショナルチェーンがバランスよく林立し、大いに賑わっている。通行量は2万人を超えている。
大街道商店街の先端で三越が頑張っている。少し専門っぽい言葉では、高島屋と三越の間に、銀天街と大街道がL字で構成する‘2核1モール’。極めて回遊性の高い理想的なシステムだ。
大街道の交差点から歩いてすぐに、話題となった<坂の上の雲ミュージアム>がある。シバリョウファンにはたまらない逸品が目白押し。道後方面には正岡子規氏の偉業を伝える施設もあり、文豪漱石氏の『坊っちゃん』をはじめ、極めて文化の香り高い落ち着いたオトナの街だ。
周辺市町村で大型ショッピングセンター開業が相次ぎ、厳しさは増している。しかし、イベントだけでなく清掃活動や駐輪指導といった地道な活動にも全力を注いでいる。全国に先駆けて導入した複数のデジタルサイネージは、商店街の収益の柱に成長した。
私が初めて松山を訪れたのは、2004年。まちづくりと全く関係のない業務での訪問だったが、それが御縁で2年に一度は訪問している。一時空店舗が増えた時期があったと感じられたが、2年ぶりに訪れた2011年9月中旬、明らかに空店舗が埋まり賑わいを増している。
今や腐れ縁の感すらお互いにある「鰍ワちづくり松山」H野会長と旧交を温めた私は、会長やスタッフ、市役所の方々と松山市繁華街の焼肉店で、絶品の和牛と新鮮極まりない釣り立ての鯛刺身を堪能した。2011年12月まで、毎月1回は松山を訪れることになっている。
とにかく皆さん、松山のことを愛しているのがヒシヒシと伝わる。全国的には無名かもしれないが、松山の現在の基礎を築いた偉大な経済人、文化人の話になると、もう止まらない。私は圧倒されながらも、四国人の自主独立性、新進気鋭な気風に痺れた。
私が頻繁に受ける質問に「どこの商店街が一番おススメですか(または頑張っていますか)」がある。私が訪れたことのある商店街限定として、詳しい理由を述べるスペースはないが、私の答えはこの7年間変わらない。
「東では東京の戸越銀座、西では松山の銀天街と大街道です」
銀天街商店街(松山)
大街道商店街(松山)

