2011年06月28日

第263夜:卑弥呼は滋賀県守山市出身【Book】(その九)

 一方、大阪のおばちゃんが主人公の怪獣伝奇『UMAハンター馬子1・2』(ハヤカワ文庫)、『水霊(ミズチ)』『禍記』(いずれも角川ホラー文庫)などオカルト、ホラー、伝奇、SFに見事な冴えを見せるのだが、徹底して共通しているのは、オチのダジャレと読者を不愉快のどん底の叩きこむスカトロ的グロゲロ描写。『ミミズたちの伝言』『蠅の王』(ともに角川ホラー文庫)を読みながら食事出来た人は、ある意味で超人と言えよう。

■『邪馬台国の神符』(志茂田景樹 徳間文庫:1980年)

 額の真中を狙撃されて即死にも関わらず、打たれた後に指で額の血をすくい、「倭王の刺青」という血文字を残す展開に驚愕。死ぬ前のダイイングメッセージ史上最も複雑な文字だろう。私が臨終を迎えるとき、最後の言葉として謎めいているが全く意味のないメッセージを残し、残された遺族が混乱するのを想像するもの楽しいものだ。

 謎の女性が主人公の漢方薬医に謎の薬草を託して立ち去る。そして事件は日本の政財界のみならず、日米貿易摩擦まで発展する大スケールの展開だ

 謎の薬草は、異様なまでに人のテンションを維持し凶暴性を持つ「葉」、即座に心臓発作させる「茎」、人を狂わせる「根」の3種類の効果がある。

 この「根」が強烈である。呑まされた奴は犬の真似をしたり、結婚式で下半身を露出したり、素っ裸でタクシーに乗ろうとしたりと大暴れ。

 謎の女性の秘密が明らかになる。「鬼道を用いて人を惑わす」卑弥呼一族の血を受け継いでいるらしい。最も驚いたのが、謎の女性が表す人文字。鬼という字からムを抜いた字を素っ裸で表現するTIMも真っ青の高等技術だが、このシーンのバカっぽさに感涙。

 ラストはハリウッド映画のような怒涛のアクションの後、極めて皮肉なハッピーエンドを迎える衝撃の展開で締めくくられる。最終ページのラスト9行は必読で、失禁しそうになる。一昔前、過激ファッションで話題を呼んだ直木賞作家・志茂田景樹氏のゴキゲンな作品だ。

 未読なのでミステリーがどうかも分からぬ作品も多いが、まだまだ邪馬台国小説は存在する。

 20世紀は北九州が有力で、吉野ヶ里遺跡が決定打かと思われたが、21世紀は畿内が優勢。それを反映するがごとく、ミステリーの出版年代で九州説だったり畿内説だったりする。

 私の邪馬台国ミステリー研究の結果、邪馬台国の位置は畿内+近江守山のどこか、ただし、卑弥呼生誕の地は、滋賀県守山市でいいのではないか。邪馬台国の女王だった卑弥呼の死後、自分の出身地(守山)で埋葬されたのだろう。まさに「卑弥呼が眠る里」(by守山商工会議所青年部)といえる。
 
 縄文、弥生時代。古代日本の中心地に舞うホタル。2000年を経ても、ホタルの里・守山ではホタルが舞い続けている。祈祷する卑弥呼の周囲を舞うホタル。幻想的である。〔終〕

(付記)
私の邪馬台国研究は極めてお粗だが、守山商工会議所青年部様による「邪馬台国近江説」特設HPが最もアツく、おもしろい。邪馬台国近江説にご関心を持たれた現代のスサノオやアマテラスは、ぜひチェックあれ。(⇒http://www.moriyama-himiko.jp/
posted by machi at 06:53| Comment(2) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お礼が遅くなり失礼しました。
9夜連続、ありがとうございました。
いよいよ、卑弥呼コンテストが動き出します。

青年部による、師匠を交えた第2回会合、早く実施したいと思います。
どうかよろしくお願い致します。
Posted by 石上 at 2011年06月29日 11:36
> 石Gサマ

ほとんど近江守山説と関係ないバカ話ばかりでスイマセンでした。卑弥呼コンテスト、楽しみですね。期待してます。
Posted by アヅマ@邪馬台国近江説応援団 at 2011年06月30日 20:16
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