2025年03月15日

第3617夜:阿波踊りの流儀【春日部(埼玉)】

 阿波踊り。徳島発祥の夏の風物詩である。私が生まれ育ち今も生息している神戸は戦後の集団就職の名残からか徳島出身者が多い。私の祖父も徳島出身。

 特に私の生まれ育った新長田は徳島出身者が多い気がする。あと、徳之島と奄美大島も。中国、韓国、北朝鮮、ベトナムにルーツを持つ新長田人はもっと多いかもしれない。

 私が新長田で働いていた11年間、毎年夏に本場・徳島(鳴門)から「うず潮連」さんをお招き。商店街をたっぷり3時間パレードして頂くのが夏の恒例行事だった。浴衣を着て鳴門まで踊りに行ったこともある。六間道商店街では夏祭りの前にうず潮連さん指導による練習イベントも決行していた。

 鐘や太鼓が織りなす、日本人のDNAレベルで琴線を震わせる音色。迫力あるイナセな男踊りと優雅で美しい女踊り。私は主催者側ゆえ準備や当日の運営でヘロヘロだが、それでも楽しみが上回っていた。2010年に新長田を離れ、阿波踊りを直接目にする機会は滅失していた。

 阿波踊りといえば徳島だが、何故か埼玉県越谷市も阿波踊りで有名である。2017年から関東のシゴトが激増してからそのことを知った。しかし、観る機会はなかった。

 阿波踊りを生で最後に堪能してから15年後の夏。越谷市と隣接する春日部市、中でも市境である武里駅前にて盛大に開催された夏祭りの2日目。武里平成通り商店会、武里西口名店会ゾーンを阿波踊りがパレードした。「きむら連」さんという、恐らく越谷と思しき連。

 私は主に輪投げゾーンを担当する合間を見て阿波踊りを堪能。震えた。見事だった。そして、サービス精神。

 炎天下に関わらず、17時頃から20時過ぎまで商店街やステージでほぼぶっ続けだったのではないか。子供さんも足の運びも天晴。最後の最後、平成通りで演舞(総踊り)して下さった。目頭が熱くなる。

 今回の夏祭り、もう一つのメインがあった。第2回プロジェクションマッピング花火大会である。西口駅前のビルの壁面に花火画像を映写する。

 昨年度は第1回だったゆえ試行錯誤の雰囲気。今回は圧巻。生と比較してはいけない。様々な事情で日本中が花火大会中止に追い込まれる中、新たな「カタチ」に昇華しそうである。

 前日は夜中2時前まで鯨飲していた。この日はさすがに疲れが色濃い。21時過ぎに春日部に戻り、コンビニで冷たい缶チューハイを数本買ってホテルに戻る。

 シャワーを浴び、缶チューハイをほぼ3本一気飲み。TVを付ける。パリ五輪の熱戦が繰り広げられている。日本勢、メダルラッシュ。祭りの規模は違えど、日本人として魂が揺さぶられた真夏の夜の夢である。

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2日目のメイン。

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第2回プロジェクションマッピング花火大会。

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最後は平成通りで総踊り。

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東日本屈指の阿波踊りの街・越谷(春日部の隣)。

posted by machi at 07:05| Comment(2) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする