2025年03月11日

第3613夜:4代目麺友は21歳下【佐野(栃木)】

 A利銀行。栃木県内最大の地銀である。この銀行から2年スパン交代で若手行員が県の産振センターに出向している。令和元年度から栃木県内で始まった我がミッション。事務局担当が2人で、そのうちの一人が足銀の若手行員が勤めて下さる。

 2年間で銀行に戻るので、2年ごとに担当が変わる。令和6年度は我がミッションの最終年度。どの担当も優秀極まりない。頼りになる漢たちである。

 ある夏の夕暮れ時。宇都宮市郊外の産振センターから4代目・K林氏の運転で佐野へ向かう。高速でも90分と聞いていたが、まだ20代という出向男子は軽快に疾走。談笑していると、気づけば佐野市内に。1時間も掛かっていない。

 早く着きすぎてミッション会場が開いていない可能性がある。ミッション終了は21時。

 夕食ラーメンに誘うと氏はノリ良く応諾。彼もラーメン好きという。我が担当は初代から4代目まですべてラーメン好き。なかでも3代目(クロちゃん)は凄かった。そんな彼の無双ぶりを4代目に伝える。4代目、笑っていたが少し引いているようにも見えた。

 途中<Y岡家>があった。思わず叫んだ。しかし、ここはラーメンの聖地のひとつ・佐野。私の最も好きなラーメンチェーンといえ、わざわざ佐野で横浜家系を啜ることもない。

 なるべく、ミッション会場の近くで。彼が飛び込んだのは<S養軒>。この店、何度かチャレンジしたが定休日だったり売切れ完売だったり。3年目にしてようやく初ダイブが叶った。

 シブい店内である。常連が数名旨そうに啜っている。店内POPシュウマイも名物とある。旨そうだが、それほど時間があるわけでもない。

 メニュー表を見る。目を剥いた。ラーメンがわずか600円。令和6年に、600円である。もしかしたら、これでも値上げしたのかもしれない。チャーシューメンもたったの750円。迷わず2人ともチャーシューメンを選択。

 店内TVでは大相撲が中継。要するに、18時にもなっていない。水を飲みつつ談笑していると、ブツ降臨。

 スープの色が濃い。私の佐野ラーメンのイメージは透き通ったようなスープ。チャーシューは分厚いのが4枚。メンマもたっぷりである。

 胡椒をパラリ。まずはスープ…。力強い醤油味。しかし、佐野風味がしっかりと舌に乗る。店頭の暖簾は佐野ラーメンであることを示している。

 麺をリフトアップ…。極太の縮れ。そして、平たい。太さの強度はあれど、これぞまさに佐野。夢中で啜る。チャーシューも食べごたえ十分。すべてが完璧な調和の世界。気づけばスープ1滴残っていなかった。

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市役所そばの人気店。

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佐野にしてはスープ濃い目のビジュアル。

posted by machi at 08:09| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする