2025年03月06日

第3609夜:神々のアーケード【出雲(島根)】

 八百万。出雲におわす神様の数である。一神教でなく世界でも珍しい多神教国家・日本においても神様の数は突出している。ただし、普段はそれほどおられない。「神無月」と称される10月、出雲には神様が帰省する。出雲以外は神様が不在になる。

 私は伝奇&歴史ミステリが大好物。ざっと本棚を見渡しても「出雲」の2文字がタイトルに含まれる本は2桁を下らない(例えばT田崇史先生の一連の著作群)。コミックスにおいても同様である(『宗像教授』シリーズ・『イリヤッド』など)。

 出雲がジパングの中心だった時代から2000年ほど経過した20247月、初めて出雲入りした。フリーになり15年目、初の島根県ミッションでもある。

 出雲市駅、想像以上に垢ぬけて立派で充実している。出雲に足を運ぶ観光客の99%は出雲大社へ足を運ぶだろう。

 しかし、大社を軽くスルー。積極的なスルーというより、スルーせざる負えなかった。大社、思った以上に駅から遠いからだ。

 向かった先は駅から徒歩数分の「サンロードなかまち」。立派な木造アーケード商店街である。しかしよく見ると、木造でなく「木目調」。どうやって消防とかの許可を得たのは不思議だったが、激しく納得である。

 中町商店会のI橋会長にたっぷりと商店街をご案内頂く。アーケードの下を車がバンバン通る。商店街に空地は広大な駐車所が数か所。

 しかし、時速は20q制限であり、一方通行のため道幅は充分のため、歩いていてもストレスを感じない。むしろ車社会かつ西日本に多いアーケード商店街の今後のモデルになりそうだ。

 日本庭園な中庭もある古民家風店舗は3業態が同居するリノベーション。カフェ(蕎麦屋)&レンタルステース(リラクゼーション)&ゲストハウス。

 私が普段イメージしていたリノベーションの遥か先を走っている。リノベーションでなく…言葉は思い浮かばない。代表の方も丁寧にご説明下さる。

 出雲屈指の老舗の造り酒屋の本店がサンロードなかまちに。杉玉が目印である。店舗を建て替えでなく敢えて古さを活かして作り変えたという。味わい深すぎる。

 定番であり看板の「旭日(じゅうじあさひ)」と出雲大社御神酒である「八千矛」を2本購入。ついでにこの酒造メーカーのロゴが入ったデニムポーチも。

 たっぷり2時間半の打合せ後、商店街事務所の前の何でも屋さんの前に灰皿が置いてある。煙草を切らしてなかったが、お借りするため店内で煙草を1箱購入。紫煙を燻らせる。旨い。

 灰皿の横に張り紙が。出雲市へはたばこ税が11億三千万とある。これで人口規模が変わる。たばこはふるさと納税と同じく、お気に入りの市町で買いましょう。

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山陰屈指の商店街。

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木造「風」アーケード。

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車両との共存。

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地酒の蔵元本店。

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目移り。

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お土産に。

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新たな魅力拠点。

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お話をお伺いする。

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中庭がシブい。

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たばこは地元か好きな市町で買いましょう。

posted by machi at 06:42| Comment(0) | 島根県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする