八百万。出雲におわす神様の数である。一神教でなく世界でも珍しい多神教国家・日本においても神様の数は突出している。ただし、普段はそれほどおられない。「神無月」と称される10月、出雲には神様が帰省する。出雲以外は神様が不在になる。
私は伝奇&歴史ミステリが大好物。ざっと本棚を見渡しても「出雲」の2文字がタイトルに含まれる本は2桁を下らない(例えばT田崇史先生の一連の著作群)。コミックスにおいても同様である(『宗像教授』シリーズ・『イリヤッド』など)。
出雲がジパングの中心だった時代から2000年ほど経過した2024年7月、初めて出雲入りした。フリーになり15年目、初の島根県ミッションでもある。
出雲市駅、想像以上に垢ぬけて立派で充実している。出雲に足を運ぶ観光客の99%は出雲大社へ足を運ぶだろう。
しかし、大社を軽くスルー。積極的なスルーというより、スルーせざる負えなかった。大社、思った以上に駅から遠いからだ。
向かった先は駅から徒歩数分の「サンロードなかまち」。立派な木造アーケード商店街である。しかしよく見ると、木造でなく「木目調」。どうやって消防とかの許可を得たのは不思議だったが、激しく納得である。
中町商店会のI橋会長にたっぷりと商店街をご案内頂く。アーケードの下を車がバンバン通る。商店街に空地は広大な駐車所が数か所。
しかし、時速は20q制限であり、一方通行のため道幅は充分のため、歩いていてもストレスを感じない。むしろ車社会かつ西日本に多いアーケード商店街の今後のモデルになりそうだ。
日本庭園な中庭もある古民家風店舗は3業態が同居するリノベーション。カフェ(蕎麦屋)&レンタルステース(リラクゼーション)&ゲストハウス。
私が普段イメージしていたリノベーションの遥か先を走っている。リノベーションでなく…言葉は思い浮かばない。代表の方も丁寧にご説明下さる。
出雲屈指の老舗の造り酒屋の本店がサンロードなかまちに。杉玉が目印である。店舗を建て替えでなく敢えて古さを活かして作り変えたという。味わい深すぎる。
定番であり看板の「旭日(じゅうじあさひ)」と出雲大社御神酒である「八千矛」を2本購入。ついでにこの酒造メーカーのロゴが入ったデニムポーチも。
たっぷり2時間半の打合せ後、商店街事務所の前の何でも屋さんの前に灰皿が置いてある。煙草を切らしてなかったが、お借りするため店内で煙草を1箱購入。紫煙を燻らせる。旨い。
灰皿の横に張り紙が。出雲市へはたばこ税が11億三千万とある。これで人口規模が変わる。たばこはふるさと納税と同じく、お気に入りの市町で買いましょう。
山陰屈指の商店街。
木造「風」アーケード。
車両との共存。
地酒の蔵元本店。
目移り。
お土産に。
新たな魅力拠点。
お話をお伺いする。
中庭がシブい。
たばこは地元か好きな市町で買いましょう。