新鹿沼駅。駅舎がいちご色にラッピングされている。巨大ないちごモニュメントも。それなのに映えないという摩訶不思議。いちごといちごの間にシウマイ関連が挟まれている。新鹿沼駅ではシウマイとイチゴのハルマゲドンが展開されている。
不肖アヅマは中立でない。シウマイ派である。市はイチゴ推しらしいが、会議所はシウマイ推し。そんな鹿沼商工会議所が陣頭を取り、シウマイ一派をさらなる統制と組織化を図り、一気に勢力を拡大するための秘密集会が盆明けの平日の午後、開催された。
シウマイ一派を取りまとめる事務総長が、会議所のシウマイ次長課長こと我が盟友・M越氏。氏の頼みとあればイエスorハイの二択。新鹿沼駅で氏と合流し、秘密集会会場へ。
鹿沼シウマイの事務総長がM越氏なら、総裁は商工会議所会頭様。会頭が冒頭あいさつを述べられた後、集会ゲストの私がシウマイ一派に2時間ぶっ通しシウマイ漫談。
秘密集会は2024年の夏から冬にかけて4回開催される。1回目は30名近いレジスタンスたちが集結。うち5名ほどは旧知の仲間である。
仲間たちがなぜシウマイ秘密結社設立検討集会に顔を出していたのか不明だった。漏れ伝わった情報では、秘密集会終了後、そのまま呑み会があると思われていたらしい。しかし、私は翌昼に北九州小倉へ向かうため、終了後にいったん神戸の自宅に帰らねばならない。鹿沼を始発で立てば翌昼の小倉に間に合うのだが、五十路にかかり無理が効かなくなってきた。
M越氏の部下に鹿沼駅まで送ってもらい、1時間に1本ゆえ妙に混んでいる日光線で宇都宮へ。新幹線のタイミングが悪く、上野東京ラインでも東京駅の到着時間はあまり変わらない。
M越氏から頼まれた宇都宮駅日光線ホームのシウマイポスター画像撮影に失敗し(見つけられず)、小石が胃に引っかかった気持ちを抱えつつ、乗換時間12分の間に晩夏と初秋を一足早く感じさせる「秋味」ロング缶と缶チューハイのロング缶を購入。
宇都宮線の普通車グリーン券が500円以上も値上がりしていて新幹線とそれほど変わらぬ(時間は倍以上)料金に目を剥きながらグリーンシートに座る。
秋味を3分の2ほど一気飲み。大宮を超える前にロング缶が2本空いたので(私にしてはチビチビ)、新幹線すらない車内販売で缶チューハイを追加購入。
電車は順調に上野を通過。宇都宮線はダイヤ通り到着することの方が少ない感覚だが、この日は大丈夫そうだ。しかし、やっぱり秋葉原あたりで徐行し始めた。大雨らしい。
それでも何とか東京駅へ。新幹線の乗換時間が7分しかなくなった。慌てて改札に向かうと、人が溢れている。それも、途方に暮れた様子で。
嫌な予感がした。電光表示に目をヤる。東京〜新横浜間が大雨のため運転見合わせという。私が予約している新幹線は遅れ時間どころか発車見込み時間すら未定とある。
鹿沼から帰らず、そのまま鹿沼で仲間たちと呑んでいれば良かった。胃の中のほろ苦い後悔という名の空想の小石が、こぶし大の大きさになった。
カオスなハルマゲドン状態の新鹿沼駅。
会議所会頭閣下のご挨拶。
アヅマのシウマイ漫談。
ほっとひと息。秋の訪れ。
普通車グリーン席の車内販売で追加。
経験上、嫌な予感しかしない改札入口の集積っぷり。
予感の的中。
まあ、動いてよかったです。