2024年09月24日

第3506夜:聴力アプリ【富良野(北海道)】

 聴力。老眼進行著しいアラフィフの私だが、聴力には自信があった。

 富良野ラストナイトは6人で。クラシック生が染み込む。カキフライ、新じゃがバター、羅臼産ほっけ、氷下魚、蟹の身たっぷり出汁巻玉子…北海道を思う存分体内に取り入れる。

 旭川名物という鶏の新子焼は豪快の極みだった。ほっけも道内以外では口にできない大きさと脂のノリっぷり。新じゃがバターは北海道が詰まっている。

 旭川空港の外は雨。雪が溶けていた。富良野のミッション会場を出て呑み屋に向かう途中、一気にシバれてきた。寒い。熱燗で体を温める。お銚子が破竹の勢いで空いていく。

 話は富良野のこと、空き店舗のこと、商店街のこと…。6人中、最年少は30代後半。その次が私で49歳。必然的に健康(老化)が話題に。

 新相生商店街Y田専務は老舗眼鏡店経営。近眼と遠視、老眼。目に纏わる様々な症例やその対処法をご教授下さる。ちなみに近視でない、いわゆる「目が良い」と言われている人は平均して45歳から老眼が入りだすという。

 私は30歳まで視力が0.03程度しかなかったが、レーシック決行。以降、視力は1.5〜2.0だった。45歳ぐらいから、夜中に寝室で寝転がり漫画を読んでいると、小さな吹き出し文字が霞みだした。単なる疲れ目かと思っていたが、霞みが加速し始めた。そして、老眼を自覚した。 

 48歳の秋、老眼鏡を創った。もはや手放せない。しかし、装着すると首と肩の凝りがひどい。首を回すクセが付いてしまい、長時間のPCや読書ができなくなった。

 そんな窮状をY田氏に訴えた。私は遠視なので老眼鏡は適さないそうだが、何とかなるという。Y田専務率いる<タカラヤ>で老眼鏡を創ってもらうためには富良野滞在時間を増やさねばならない。しかし富良野では毎回、睡眠時間を含めて13〜14時間しか滞在できない。

 この夜、Y田氏は補聴器を付けていた。高い音が聞こえにくくなってきたという。そして、私(アヅマ)の声が聞こえにくいという。何故なら、私の声が高音ゆえらしい。

 似非関西弁ゆえに聞こえにくいのでなく、声質が年配者には聞こえにくい。私に直接非はないが、何故かかなり申し訳ない気持ちになった。

 私より1歳年長の商工会議所K川田氏は今年の健康診断で初めて聴力に不安を感じたという。話題は目から耳に。

 蚊のブ〜ンという不快な音が聞こえるかどうかも一つの聴力指標と初めて知った。そういえば、この数年あの不快な音を耳にした記憶がない。しかし、噛まれて痒い時はある。

 最若手(30代後半)のN村氏が、聴力を確認できるアプリを開いた。彼はただ握っているだけ。不愉快なキーンという音がどのタイミングで聞こえるかの実験が始まった。

 店内は風情ある和テイストのBGMが流れている。かなり音も大きく、それゆえに聞こえないのか。6人とも無言。静かに店内BGMを真剣に聞いている。

 あるタイミングで「キーン」と脳内まで触手を伸ばされる不快な音が貫いた。思わずうわッと叫んだ。その瞬間、N村氏が私に「48歳!」。

 その後、私より年輩者たちも少し遅れて反応し始めた。音はだんだん大きくなり、耳をふさがねばならぬほど。ところが右隣のAキラ氏は平然としている。さすが60代後半である。

 こんなアプリがあるのか。しかも、私は49歳なので誤差の範囲。むしろ耳年齢は1歳若い。きっちり年齢分老化していることを数値で実感した。

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1階、2階、3階、4階すべてお世話になった「コンシェルジュ」。

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土産は毎回<新谷>さん本店で購入。

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店の名物。かにたっぷり。

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ド定番のホッケ。

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ド定番のじゃがバター。

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旭川名物「鶏の新子焼」。

posted by machi at 03:16| Comment(0) | 北海道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする