王将には餃子が3種類。ノーマル、にんにくゼロ生姜、そして、にんにく激増し。激増しは1人前税込341円。ノーマルやゼロより44円も高い。激増し3人前なら1,023円。
あと477円注文すればスタンプを6つ…。集中して「王活」し、もう1回35ポイント目指すか。この後、小倉へ向かわねばならぬ。ダラダラする時間なし。
何かが脳内で光った。灯台元暮らしだった。ド定番の炒飯を忘れていた。スープ付で税込517円。合わせて1,540円。まあまあのニアピン。思わず笑みが漏れる。
激増し、ニンニクがパワフルである。炒飯で追いかけるが、ライスが欲しくなる。スープが貴重。濃厚と濃厚の掛け算で休めないが、喰い切った。お会計を済ませると41スタンプに。
店員さんに35ポイント交換を申し出た。アプリの操作を教えて頂きながら、250円クーポン2枚、お会計が毎回5%オフになる「ぎょうざ倶楽部」会員カード(1年間)をアプリで入手。
タオルセット、箸&レンゲ&小皿セットなど軽く無し。「スマホケース」と力み気味に伝えた。店員さんは笑顔でブルーのケースを手渡して下さった。私は、やり遂げた。
達成感を噛みしめながら新神戸駅から新幹線に乗る。スマホケースの入った箱を取り出した…。ふと、疑問が湧いた。スマホケースは明らかに長方形のはずだが、私の手にしている箱は正方形。首をかしげながら中味を取り出す…。
目を剥いた。「光る!ワイヤレス充電器」だった。餃子のプリントがキュート。しかし、私が欲しい景品でない。交換したくても時速300qで姫路を通過。90分後に小倉についてしまう。
しかしこの充電器、50スタンプ景品。今回の目玉である。店員さんはより高価な景品をうっかり渡してしまったようだ。ワイヤレス充電器、箱から取り出してしまった。
有難く頂戴することに。しかし、スマホケースを諦めきれない。新たに6スタンプゲットしたので、スマホケースまで残り29スタンプ。倍押しは後10日、押印期間はあと20日。
挫けてはいけない。どんな苦難でも立ち上がらねばならない。何度でも、何度でも♪ドリカムの名曲が頭の中でリフレインする。寸暇を惜しんだ私の「王活」が本格化した。
ぎょうざ倶楽部会員になったことでお会計が毎回5%オフに。嬉しいが、ギリギリを攻めすぎると5%オフの恩恵でショートしてしまう。新たな方程式が加わり、難易度が増した。
紙からアプリになり、実に便利に。限定クーポンも届く。しかし、人の情が無い。
紙スタンプの際、若いバイトには期待できぬが、ベテラン女性がレジの際、例えば999円として悲しそうな顔でレジ前に立っていたら、1円おまけで2スタンプ押してくれることも。
アプリにはそれがない。もしAI機能を搭載すれば、そのような感情の機微も学習するのだろうか。〔次夜後編〕
命を削る
嬉しさと戸惑い