茶道。創始者が誰が存じ上げぬが、その道のスーパースターと言えば千利休氏。私でも知っている。古くから日本に馴染んだ文化であり作法である。しかし、私が呑むお茶はペットボトルだけ。急須で入れたこともない。ましてや「茶を点てる」など。
私の田辺市中心市街地貸店舗ツアーガイドが9年目を迎えた2023年11月下旬の祝日。全5回開催される田辺商工会議所主催「創業ゼミ」最終回を迎えた。私は毎年、初回のソロ漫談および創業経験者2名との「アヅ子の部屋」、最終回のツアーを担当する。
最終回のメインは私も10年以上お世話になっているY本中小企業診断士。Y本先生を交えて7、8名で<きまま>で打ち上げすることもこの数年のすっかり習慣となった。
Y本先生はコロナ前、田辺歓楽街のスナックにギターを持ち込み、自作の「キスミー田辺♪」を熱唱されていた。
コロナ5類後の晩秋、<きまま>にギターが立てかけられていた。Y本先生が持ち込んだのかと思いきや、常連さんのギターという。勝手に弾いても良いらしい。
先生は新曲を披露。「き〜まま〜、き〜まま〜、きままに田辺〜」。キスミー田辺のほぼ替え歌だが、先生の作曲だから無問題。数年ぶりに聞いたが、サビを覚えていた。自然に曲が口から洩れた。素晴らしいメロディメーカーであり、作詞家でもある。
熱唱後、Y本先生はママに湯を沸かさせた。カバンから抹茶の粉や茶筅、茶碗を取り出した。そして、いきなり茶を点てだした。
たまに呑み屋でギターを弾く御仁は見かけるが、茶を点てる御仁は見たことない。度肝抜かれていたら、ママをはじめ我ら酔っ払いにも1杯づつ点てて下さる。
私は結構なお点前が出来ないのでただ啜っただけ。けど、実に旨かった。すっきりさっぱりした。初めて茶筅で点ててもらった。
ママのおばんさいをツマミに麦焼酎ママ手作り梅干ソーダでド鯨飲していたら23時に。お開きとなり、5人で田辺駅前商店街に面したスナックへ。レギュラーメンバーのK藤氏と同い年というママ、気だるい田辺弁に色気を感じさせる美魔女である。
ハイボールをヤリながら私は鹿沼で知ったバーチャルカラオケを満喫。Y本先生もAKBから演歌まで幅広く熱唱。どの歌を歌ってもY本ワールド全開。
ここでも先生は茶を点てた。居酒屋ならまだしも、スナックで茶を点てる男。利休氏も彼岸で驚いているだろう。
夜中1時を回った。最後は<一吉>の個室へ。生ビールで乾杯。私はこの店でシメる時、「カツカレーうどんのうどん抜き」と決めている。当然、メニューにない。しかし、数年ぶりに頼んだが何の聞き返しもなくオーダーが通った。ステーキも追加。
ステーキやカツカレー汁をツマミに生ビール。この店ではさすがに先生は茶を点てることはなかった。けど、1軒目で点てて頂いたお茶のおかげか、鯨飲しているが全く酔わなかった。二日酔いも皆無だった。
パンダ列車で紀伊田辺へ
落ち着かない
田辺の創業×空き店舗対策、10年間ほぼ不動のメンバー
居酒屋で弾き語る漢
居酒屋で茶を点てる漢
美味しゅうございました
スナックで茶を点てる漢
深夜4時までのオアシス
私の田辺のシメ。カツカレーうどんのうどん抜き