2024年09月03日

第3495夜:大黒様の流儀【春日部(埼玉)】

 ふじ麺小豚。この5文字で二郎(インスパイア)系の香りを嗅ぎ取った御仁は上級のジロリアンである。春日部駅西口から徒歩5分程度の<大黒屋本舗>様で味わうことができる。

 連泊でもせぬ限り春日部であまり昼飯を喰うチャンスはないのだが、2023年度は昼ミッション中心。朝7時半ごろ神戸市内の自宅を出れば、スムーズなら正午過ぎに春日部入りできる。

 初秋の陽気に逆戻りした11月下旬。春日部日帰りミッションを決行した。前日に北九州から帰神し、翌朝に紀伊田辺へ移動する。その間隙を縫うため、日帰りとなった。せめて旨しラーメンを啜り、爪痕を残したい。

 その1か月ほど前、超人気店<金狼>でつけ麺を啜った。その際、同じ道沿いに<大黒屋本舗>を発見。次回はココと決めていた。飛びこむ。カウンターはなくテーブル席のみ。

 メニューを見る。2大推しが「ふじ麺」と「つけ麺」。他にも醤油、味噌、鶏塩、煮干、担々麺、麻婆麺まで揃っている。確か、まぜ麺もあったか。

 券売機でないことも好ましい。メニューを観ながら戦略を練ることができる。一般的に最上段「左側」がナンバーワンポジション。「ふじ麺」ゾーンだ。メニューが写真入りなのですぐに二郎インスパイアと判別できる。

 ノーマルが1,050円。ふじ麺小豚が1,350円。小豚がいわゆるチャーシューメンなのか。辛ふじ麺は1,180円。余談ついでに、ふじ麺とつけ麺以外は1000円以下だった。

 初めての二郎系店舗で大盛は危険。チャーシュー増しも危険だが、惹きに抗えぬ。麺量は中盛がプラス100円、特盛が250円。追加料金のない並盛を軸に生卵を別途追加。二郎における私の欠かせない味変アイテムである。

 トッピング系のマシマシ呪文がない(もう説明不要ですね)。しかし、セルフで「辛天かす」「漬ニンニク」が取り放題。辛天かす、大宮や川口で啜った二郎インスパイア系の有名店のトッピングメニュー。なかなか心強い。

 水を飲みながらぼんやりしていると、ブツ降臨。しっかり二郎系である。

 普段はスープからだが、二郎の場合はこんもり小山の野菜から…。首肯した。しっかり味付けが施されている。ただ茹でただけの味のない野菜をこんもり盛っている店もあるが、ひとシゴト加えられているだけで旨さが保証される。これは、当たりだ。

 スープは二郎系というより、魚介に近い。確かに店内にどこにも「二郎」をはじめ呪文を示す文言がない。完全にこの店オリジナルの世界観。我が十数年に及ぶ二郎歴の中でもトップクラスの絶品ぶり。夢中で啜る。分厚いチャーシューも柔らかく味が染みている。

 3分の1を食べ終えたところで辛天かすと漬ニンニク投下。一気にジャンク感、二郎感が増す。90分後にミッションなのだが、マスクするからまあいいや。

 残り3分の1で、生卵を使う。麺や野菜を浸して啜る。スープがあっさりなので生卵の力を借りずとも最後までイケたかもしれぬが、この味変は我が不動の戦法。ヤメラレナイ。

 さすがにスープは呑み切らん。しかし、麺、野菜を軽く啜り切った。春日部の我が定宿からなら徒歩3分程度。力強い店を発見した。

 私は体型も腹も大黒様であり、恵比寿様であり、布袋様。妙に親近感の沸く屋号である。

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最初居酒屋と思った

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初めての店では左上が基本

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大満足

posted by machi at 07:40| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする