2024年07月07日

第3450夜:竜王の勝負メシ【小倉(北九州)】

 二郎。昭和世代なら坂上、平成世代ならラーメン、そしてニューヨークと鹿児島指宿と北九州小倉では「麺屋」である。

 ある秋の夜。小倉紺屋町で商工会議所のダブル部長たちと呑んでいる際、森羅万象の話題の中からあるラーメン店が話題になった。冒頭の<二郎>。

 私は最初、いわゆる二郎系かと思った。「ラーメン二郎」である。しかし、そうではなかった。鹿児島ラーメン、それも指宿という。「ラーメン二郎」でなく「麺屋二郎」だった。

 強烈に紛らわしいが、フリーになって14年目。いまだ鹿児島は未踏。鹿児島ラーメン、博多駅構内「麺街道」で啜ったような記憶あれど、店名も覚えていない。味も忘れている。

 翌日、午後イチのZoom会議が延期になった。メインミッションは夕方から門司港。ポカっと午後の前半が空いてしまった。前夜酒席を共にした会議所のダブル部長に指宿ラーメンを啜りたいと訴えた。

 徒歩で行ける距離でない。車が必要。私は移動手段がないのですがるしかない。ダブル部長はスケジュールを確認することもなく秒殺で快諾。心強いアニキたちである。

 その翌昼。天気予報は雨だったが気持ち良いほどの秋晴れ。定宿からブラブラ歩いて商工会議所へ。そのまま3人で車で<麺屋二郎>。

 店頭巨大タペストリーが圧巻。「NEW YORKラーメンコンテスト 堂々2連覇」。

 スケールが大きすぎて理解追い付かぬ。北九州でも東京でもない。ニューヨーク。世界である。世界中にラーメン店が何店舗あるのか知らぬが、その頂点。期待が鬼のように膨らむ。

 入口に券売機。様々なセットメニューあり。味は大きく3種類。「あっさり豚骨」「創業以来の味 豚骨ラーメンかさね味」「辛豚骨」。十数年北九州に通っているのに存じ上げなかった「小倉とんこつ」「小倉ちゃんぽん」などもあった。

 指宿目当てゆえ迷わず「かさね味」。「かさねチャーシューメン」のボタンを押した。

 水を飲みながら談笑していると、ブツ降臨。ネギたっぷり。セクシーなビジュアルである。見た目から旨さが伝わってくる。

 胡椒パラリ。まずはスープ…。ド豚骨でもない。味は濃いのにあっさりというバランス感覚。熊本系の黒マー油がアクセント。ねぎが合う。旨い。

 麺は明らかに福岡系と異なる、つるつるとした中太麺。これが、鹿児島か。指宿か。ニューヨークか。ニューヨーカーたちの心を鷲掴みにした至高の一杯。私も鷲掴みにされた。

 LINE登録すると、替玉が無料という。普段LINEを私は使わないが、お得な特典は別。お店とトモダチにならせて頂き、替玉を頂戴する。

 途中から紅生姜は欲しくなるも、卓上にない。その代わり、大根の甘酢漬があった。これがさっぱりと見事な口直しに。

 この日の昼。北九州市内で恐らく最もスパークしたのは<資さん>の「肉ごぼう天うどん」のはずである。何故ならその前日、将棋の竜王戦の対局が北九州市内であり、F井八冠が勝負メシとしてコレを選択という。

 さすが八冠、わかってらっしゃる。さらに衝撃の情報が。1カ月前に黄金市場商店街に新オープンしたレモネード専門店<レモニー>のレモネードを八冠が対局中に咽を潤したらしい。

 この日の私の昼の勝負メシは「指宿ラーメン」。しかし、八冠にあやかりたい。そのまま車で黄金市場商店街へ移動。M渡アニキにレモネードをご馳走に。それも、炭酸抜きレモネード。

 レモネードとはシュワシュワのイメージ。何故炭酸抜きか。藤井八冠が炭酸抜きをご所望だったからである。

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小倉から門司へ向かうロードサイド。

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友達にならせて頂く。

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圧巻のビジュアル。

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素晴らしい箸休め。

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友達特典。

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竜王も召し上がられたレモネード。

posted by machi at 07:16| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする