<BISHNU>。チャチャタウン内のフードコートで陣を張る本格インド(たぶん)系カレーチェーンである。「チェーン」と記したのは、HPにて九州を中心に相当な規模で領域展開していたから。福岡県内が本店らしく、北九州市内では唯一ココだけとあった。
私はフードコートがあまり、どころかかなり嫌いなのでチャチャに行ってもフードコートに入ったこともなかった。
九州を大雨が襲撃したが、自然災害に無類の強度を誇る北九州は何故か快晴。たどり着けぬ懸念もあり予定より3時間早く神戸を出たが、結果的にミッション開始の3時間前に到着。
小倉の定宿(T横イン小倉新幹線口)にチェックイン可能が2時間後。定宿から徒歩3分程度のチャチャで時間をつぶすことに。その前に、腹ごしらえである。
チャチャ、フードコート以外の飲食店はでは回転すし、ハンバーガーチェーン、ドーナツチェーンやcafé…。こざかしい。オトコ飯系はないのか。
フードコートが視界に。入ってみる。一人客も多く、グループも多い。席は8割以上埋まっているが、平均年齢は75歳以上だろう。フードコート、ご年配の楽園状態である。
私はこの日、カレーかラーメンが喰いたかった。カレー屋があった。ラーメンメインの中華系も。どちらも初めて目にするお店だ。
冒頭のカレー<BISHNU>へ。かなりバリエーション豊富。5種類のカレー、5段階ほどの辛さ、サラダや飲み物、デザートの付け合わせ、ライスかナン。これらをマトリックスするとかなりの種類のメニューに。値段はほぼ880円か980円のツープライスである。
メニュー表の左上が「Aセット」。15時までのランチ限定の日替わりで、唯一の790円。メニューが豊富すぎる初ダイブ店では「日替わり」がお得かつ間違いなし。この日はチキンカレー。定番で誠によろしい。辛さは中辛に。ライスでなくナンを選択した。
セット攻勢はカレー、サラダ、ナンの3点のようだ。スープが欲しいところである。
ブザーを渡されて待つ間、他店を物色。リンガーハットが安定した人気。店内客も7割はリンガーな雰囲気。
ラーメン店は豚骨、味噌、醤油など味のバリエーションも豊富でセットも充実の模様。ここなら何を注文していたかなと想いを馳せた瞬間、目だたぬ位置に「ミニラーメン」が飛び込んできた。値段は330円。スープ代わりにベストでないか。店名は<陽林軒>。
店員さんにミニだけでも構わないか聞いてみた。私の体型を一瞬観たためか、コンマレベルの沈黙の後「大丈夫ですよ!」。
テーブルの上には二つのブザーが。まずはカレーのブザーが鳴る。受け取りに出向く。
ナンが大きい。カレーは、まあこんな感じか。テーブルに戻ると、ラーメンのブザーが間髪入れず震える。受け取りに出向く。
思わず目を剥いた。お椀サイズと思いきや、十分な大きさである。定番の「白とんこつ」が660円ゆえ、ちょうど半値。しかし、焼豚もモヤシもキクラゲも葱も入っている。
まずはミニラーメン…。あっさり。しかし、豚骨を啜る満足感あり。麺も思ったより多い。
麺を啜り切り、汁が半分になったところで、カレーに移行。サラダをまず片付けて「無かった」ことにして、まずはチキンを口に。なかなか濃厚である。辛さは感じない。
ナンを千切って浸して口へ。旨い。ライスよりも本格系にはナンが正解。ライスと異なり、ナンはペース配分が掴めないので同時に食べ終われるように全集中する。
ペロリ完食。最後にラーメンスープを飲み干す。カレーセットだけでは物足りなかった。ミニラーメンが完全に補った。
考えてみれば、本格的なインドカレーとラーメンを同時に、しかもお店で出来立てを味わえるのは、フードコート以外ないかもしれない。フードコートを毛嫌いしていた私の凝り固まった頑固頭がこってりとほぐれた。
ミッション開始まで2時間以上ある。チャチャの3階はシネコン。何か映画を見るか…。
インド映画が上映されていた。インドカレーの後の、インド映画。これほど相応しい組みあわせはない。しかも、上映開始は10分後。完璧なタイミングである。
私は、急いだ。券売機に対峙した瞬間、ふと気づいた。インド映画は踊りや歌が必須のある意味でミュージカル。ゆえに、上映時間が異様に長い。上映時間を確認すると…3時間10分。ミッション開始に間に合わない尺の長さだった。天を仰いで引き返した。
香春口三萩野の黄金市場商店街ミッション終了。懇親会はアーケード内の<イエロー>。手作りのお惣菜をツマミにビールやハイボールを満喫。
この夜は諸事情で門司呑み会は無かった。ゆえに小倉の街なかへ。ムーランへ向かう途中、堺町公園へ。キッチンカーが数台出ている。同行氏とハイボールを夜空の下のベンチに腰掛けて呑む。この場所も、ある意味で屋外のフードコートである。
チャチャタウンのフードコートのカレー屋さん。
チャチャタウンのフードコートの中華屋さん。
フードコートならではの組合せ。
黄金市場商店街。
堺町公園にて。
<ムーラン>で一息。
(付記)
このバカブログをご笑覧のセニョール&セニョリータ、令和5年も御贔屓いただき誠にありがとうございました。令和6年はワタクシのまちづくり屋人生の転機となりますが、どうなることやら。令和5年最終ネタは、年越しそばならぬ年越しラーメンで。皆さま、よい大晦日をお過ごしくださいませ。大晦日の夜もご安全に。