2023年12月31日

第3323夜:フードコートの攻略法【小倉(北九州)】

 <BISHNU>。チャチャタウン内のフードコートで陣を張る本格インド(たぶん)系カレーチェーンである。「チェーン」と記したのは、HPにて九州を中心に相当な規模で領域展開していたから。福岡県内が本店らしく、北九州市内では唯一ココだけとあった。

 私はフードコートがあまり、どころかかなり嫌いなのでチャチャに行ってもフードコートに入ったこともなかった。

 九州を大雨が襲撃したが、自然災害に無類の強度を誇る北九州は何故か快晴。たどり着けぬ懸念もあり予定より3時間早く神戸を出たが、結果的にミッション開始の3時間前に到着。

 小倉の定宿(T横イン小倉新幹線口)にチェックイン可能が2時間後。定宿から徒歩3分程度のチャチャで時間をつぶすことに。その前に、腹ごしらえである。

 チャチャ、フードコート以外の飲食店はでは回転すし、ハンバーガーチェーン、ドーナツチェーンやcafé…。こざかしい。オトコ飯系はないのか。

 フードコートが視界に。入ってみる。一人客も多く、グループも多い。席は8割以上埋まっているが、平均年齢は75歳以上だろう。フードコート、ご年配の楽園状態である。

 私はこの日、カレーかラーメンが喰いたかった。カレー屋があった。ラーメンメインの中華系も。どちらも初めて目にするお店だ。

 冒頭のカレー<BISHNU>へ。かなりバリエーション豊富。5種類のカレー、5段階ほどの辛さ、サラダや飲み物、デザートの付け合わせ、ライスかナン。これらをマトリックスするとかなりの種類のメニューに。値段はほぼ880円か980円のツープライスである。

 メニュー表の左上が「Aセット」。15時までのランチ限定の日替わりで、唯一の790円。メニューが豊富すぎる初ダイブ店では「日替わり」がお得かつ間違いなし。この日はチキンカレー。定番で誠によろしい。辛さは中辛に。ライスでなくナンを選択した。

 セット攻勢はカレー、サラダ、ナンの3点のようだ。スープが欲しいところである。

 ブザーを渡されて待つ間、他店を物色。リンガーハットが安定した人気。店内客も7割はリンガーな雰囲気。

 ラーメン店は豚骨、味噌、醤油など味のバリエーションも豊富でセットも充実の模様。ここなら何を注文していたかなと想いを馳せた瞬間、目だたぬ位置に「ミニラーメン」が飛び込んできた。値段は330円。スープ代わりにベストでないか。店名は<陽林軒>。

 店員さんにミニだけでも構わないか聞いてみた。私の体型を一瞬観たためか、コンマレベルの沈黙の後「大丈夫ですよ!」。

 テーブルの上には二つのブザーが。まずはカレーのブザーが鳴る。受け取りに出向く。

ナンが大きい。カレーは、まあこんな感じか。テーブルに戻ると、ラーメンのブザーが間髪入れず震える。受け取りに出向く。

 思わず目を剥いた。お椀サイズと思いきや、十分な大きさである。定番の「白とんこつ」が660円ゆえ、ちょうど半値。しかし、焼豚もモヤシもキクラゲも葱も入っている。

 まずはミニラーメン…。あっさり。しかし、豚骨を啜る満足感あり。麺も思ったより多い。

 麺を啜り切り、汁が半分になったところで、カレーに移行。サラダをまず片付けて「無かった」ことにして、まずはチキンを口に。なかなか濃厚である。辛さは感じない。

 ナンを千切って浸して口へ。旨い。ライスよりも本格系にはナンが正解。ライスと異なり、ナンはペース配分が掴めないので同時に食べ終われるように全集中する。

 ペロリ完食。最後にラーメンスープを飲み干す。カレーセットだけでは物足りなかった。ミニラーメンが完全に補った。

 考えてみれば、本格的なインドカレーとラーメンを同時に、しかもお店で出来立てを味わえるのは、フードコート以外ないかもしれない。フードコートを毛嫌いしていた私の凝り固まった頑固頭がこってりとほぐれた。

 ミッション開始まで2時間以上ある。チャチャの3階はシネコン。何か映画を見るか…。

 インド映画が上映されていた。インドカレーの後の、インド映画。これほど相応しい組みあわせはない。しかも、上映開始は10分後。完璧なタイミングである。

 私は、急いだ。券売機に対峙した瞬間、ふと気づいた。インド映画は踊りや歌が必須のある意味でミュージカル。ゆえに、上映時間が異様に長い。上映時間を確認すると…3時間10分。ミッション開始に間に合わない尺の長さだった。天を仰いで引き返した。

 香春口三萩野の黄金市場商店街ミッション終了。懇親会はアーケード内の<イエロー>。手作りのお惣菜をツマミにビールやハイボールを満喫。

 この夜は諸事情で門司呑み会は無かった。ゆえに小倉の街なかへ。ムーランへ向かう途中、堺町公園へ。キッチンカーが数台出ている。同行氏とハイボールを夜空の下のベンチに腰掛けて呑む。この場所も、ある意味で屋外のフードコートである。

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チャチャタウンのフードコートのカレー屋さん。

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チャチャタウンのフードコートの中華屋さん。

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フードコートならではの組合せ。

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黄金市場商店街。

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堺町公園にて。

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<ムーラン>で一息。

(付記)

このバカブログをご笑覧のセニョール&セニョリータ、令和5年も御贔屓いただき誠にありがとうございました。令和6年はワタクシのまちづくり屋人生の転機となりますが、どうなることやら。令和5年最終ネタは、年越しそばならぬ年越しラーメンで。皆さま、よい大晦日をお過ごしくださいませ。大晦日の夜もご安全に。

posted by machi at 11:23| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月29日

第3322夜:シン・町中華〜レバニラ編〜【栃木(栃木)】

 レバニラ炒め。町中華が誇る炒め物の華であり王者である(たぶん)。高級中華料理店にはないかもしれない。大衆中華チェーンから地元密着町中華まで、レバニラ炒めは野菜不足やガテン系のオトコたちの心をつかんで離さない。まさに「シン・町中華」の代表である。

 愛してやまない栃木市巴波川流域の至宝<長栄軒>にて夜にビールの肴としてレバニラ炒めを頼んだことがある。絶品だった。ビールに合わぬわけなし。量も半端なかった。瓶ビールとレバニラで満腹に。

 レバニラにはビールも好適だが、何といっても白メシ。大盛をワシワシかきこむのが真理である。チャーハンや中華丼ではいけない。純白無垢な白メシである。

 空腹は空腹だが我慢できぬこともなし。立ち蕎麦は近くになし。コンビニのおにぎりやサンドイッチは味気ない。こんな「朝」こそ栃木駅前ではレバニラ、ではなく<Sき家>である。

 「たまごかけご飯朝定食」はライス(普通でも十分な丼サイズ)、生卵、小鉢(この日はマカロニ風サラダ)、味噌汁、味付海苔がついて290円。醤油はたまごかけ専用タイプ。卓上紅生姜は入れ放題。これで290円はかなりの満足度。正義である。

 梅雨空の蒸し暑い正午前。<長栄軒>はカウンター1席を残して超満員だった。ひとり故に席確保に成功。「朝すき」ゆえ空腹感ないのに誘惑に負けレバニラ炒め定食を注文。さらにダメ押しでライスは大盛りに。

 このお店、これで昼夜合わせて7回目である。栃木市内で最も足しげく通っている。この店で感銘した「シン・町中華」シリーズもこれで4回目。カツカレー、オムライス、半チャン(半チャーハン)に続くレバニラ炒めである。

 大将と女将さんが2人切盛りしているので超満員時は着座後に待つことも。しかし、客は承知。ゆったりと待ち構える。私も折込済。慌ててはいけない。その後の時間配分を計算済だ。

 店内のマンガ雑誌(ビッグコミック系だけど、珍しい『スペリオール』)を読みはじめて30分後、ブツ降臨。大盛ライス、中華スープ、冷奴、沢庵と柴漬を侍らせている。

 とろみある中華スープで喉を湿らせ、レバーたっぷりのレバニラを口に。すかさず白飯で追いかける。これぞ、町中華の王道定食。レバーは惜しげもなくたっぷり。ニラはしゃきしゃきで味も濃い。ニラの聖地・鹿沼産とみた。卓上の「金のごま塩」がヤバいほどメシに合う。

 レバニラが3分の1に、ライスが残り半分に。レバニラの皿を手に取り、ライスにぶっかける。漬物を添える。レバニラ丼の完成である。後は一気呵成でワシワシ。

スピードが上がる。テンションも上がる。周りの音が何も聞こえなくなった。気づけば眼前の食い物はすべて滅失していた。残す「シン」は、タンメンか…。

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朝メシ。

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コスパ無双。

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昼メシ。

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すべてに無双。

posted by machi at 09:20| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月28日

第3321夜:真打の流儀【春日部(埼玉)】

 真打。落語会しかり、御晦日の歌合戦しかり。最後に登場し、場をすべて攫っていく大物であり、人気者である。呑み会においても、真打は存在する。

 まだ6月下旬なのに暑さが異様な午後。春日部の定宿から徒歩3分ほどの市役所3号館へ。市役所のご担当者らと公用車で世界最大級の団地群が広がる武里エリアの市の施設へ。2週間前は助走的なプレミッション。この日が実質的なキックオフである。

 ヨゴレの私だが、初めての街の初ミッションは緊張する。その緊張感から解放された後の1本の紫煙、1杯の生ビールは他のシチュエーションとは味が違う。

 夕方、いったん春日部駅西口の定宿に戻り、東口へ。<寿タバコセンター>で煙草を補充し、春日部最強のチャイニーズレストラン<けいらく>の2階へ。この場所で開催されていた「粕壁NEXT商店街プロジェクト」役員会に用もないのに乱入した。

 武里ミッションは今年度(令和5年)からだが、粕壁ミッションは令和元年から3年間続いた。このメンバーとの会議は1年半ぶりか。私はただ乱入しただけだけど。

 私の3年間のミッション終了後も「自走」し続けている様子に目を細める。頼もしく心強い限り。30代後半から40代の男女5人の役員会。私が最年長だ。

 終了後、そのまま会場で懇親会。プロジェクト顧問のG一先生も駆けつけて下さる。

 チーズの醤油漬と燻製されたっぽいカシューナッツが注文せずとも降臨。わかってらっしゃる。私は役員会の間も水絶ちしていたので生ビールが染み込む。昼の童貞ミッションが無事完遂できたことの安堵感がこみ上げてくる。

 私だけでなくほぼみなさんメガハイボール。それを2ヶづつ両手で持って階段を上がって運んでくる若いバイト女性、重そうである。

 牛肉とニンニクの芽炒め、餃子、唐揚…。1年ぶりの絶品けいらく。3年間の春日部シーズンTでお世話になった皆さまとの懇親。2年目からコロナであまり飲めなかった。ようやく、解禁。感慨深いものがある。

 ガンガン喰って呑み談笑。宴もたけなわな頃合いで、ビッグゲスト降臨。我が春日部ミッションシーズンTで凄まじくお世話になった武蔵国随一の腰が低い気配りな漢・金K氏である。

 氏は現在観光協会に出向中。4年ぶりに復活する春日部夏祭りの準備で奔走されていた。氏はシーズンTでお世話になっただけでなく、シーズンUに向けて1年間種まきをして下さった。氏は刈り取る前に移動されたが、しっかり成った実を後任が収穫させている。

 この夜の役員会。私は前座ゲストだが、K子氏は正真正銘の真打。氏とはコロナでもろかぶりし、あまりゆっくり飲めなかった。私にしても短い時間だが念願が叶う。真打の登場で、スマホの画像撮影が飛び交う。私も真打をカシャリ。

 懇親会の途中、引くほどの豪雨と稲光だった。それがすっかり上がり、打ち水のような涼しさに。真打の登場に、天もひれ伏したのかもしれない。

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会議に乱入。

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チーズの醤油漬、大好物に。

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何喰っても旨し。

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大ぶりの餃子が好き。

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豪快。

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ブロックごとテイクアウトする旨さ。

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真打(中央の紳士)。

posted by machi at 10:39| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月27日

第3320夜:満腹の彼方【野田(千葉)】

 <龍華苑>。野田市内の街なかに位置する老舗「中国」料理店である。野田ミッション終了後、懇親会でよく利用させて頂く。「中華」でないことを強調せねばならない。理由はナゾですが。

 テーブルが5卓ほどのお店だが、毎回貸切にして下さる。その中の1卓は、毎回ウィスキーと焼酎のボトル、氷と大量の炭酸水が設置されている。瓶ビール以外はセルフスタイルである。

 中華でも中国でも、チャイニーズ料理は大人数に限る。大皿から好きなものを集中して味わう。ただし、同行多氏たちとのバランスを考えねば空気を読まないバカなヤツと思われかねない。

 6泊7日の5泊目の夜。野田ミッション終了後、7人でコチラのお店へ。野田の懇親会は三々五々集まる。たいてい一番乗りは野田市商連および美容業界のカリスマ・M田会長。私はだいたい3番手ぐらいで会場入りする。

 乾杯の「練習」で冷たい瓶ビールでノドを開く。誰かが店に入る度に乾杯の「練習」。全員が揃うまで数回練習の後、全員揃ったら本格的に乾杯。

 この夜、卓上には仏様お供えサイズの小鉢がいくつも並んでいた。枝豆、肉じゃが、酢の物…。肉じゃがのじゃがいも、よく分からないが、野田市商連で栽培したらしい。濃厚で甘くて旨い。

 続いて大皿でドンドンドン。春巻、焼売、硬焼きそば。たっぷりである。セルフで作るハイボール、炭酸、氷を駆使して自分好みの濃さに。私は濃い目。ガンガン喰って呑んで談笑していたら満腹に。私は7人の中で恐らく最年少(49歳)ゆえ、一番の若手として喰わねばならぬ、。

 この日の昼、栃木市内の町中華で絶品のニラレバ炒めをライス大盛でワシワシしていた。昼も夜も町中華。中国でなく、日本が誇る至宝である。

 Mノル氏とKンイチ氏の両先輩に誘われて会議所近くの<かをり>というカウンターだけの小料理屋へ。常連さんたちがいい感じで酒を呑んでいる。我らもハイボールで乾杯する。

 お通しは蒟蒻の酢味噌。相当に満腹だったが、右隣のMノルさんはどんどん料理を注文。ハムエッグ、ウィンナー、穴子白焼…。ハムエッグは私一人で食べるように指令が下った。

 ハイボールをガンガン鯨飲。1軒目から数えるともう何杯目か。談笑しているとMノルさんは「揚げ餅」を注文した。えっ?揚げ餅?

 私は、餅をめったに食べない。正月ですら雑煮を食べず汁だけ啜る。嫌いではないのだが、好きでもない。少なくとも満腹時に揚げた餅を食べたいなど1oも思わない。

 さらに杯を重ねながら談笑していると、「揚げ餅」が眼前に。思っていたビジュアルと違う。小さくカットされ、大き目のおかきといった風情だ。Mノルさん曰く、これが絶品らしい。

 私の1ヶつまんでみる…。目を剥いた。ウォッと呻きが漏れた。サックサク。香ばしくふんわり。餅の粘りなど1oもない。軽い。旨い。泊まらない。

 口に運ぶ。ハイボールで追いかける。談笑する。口に運ぶ…。満腹の彼方に無限ループが待ち構えていた。

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すでに満腹。

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1軒目の締め。

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2軒目へ。

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大好きな雰囲気。

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ハムエッグ、量多い。

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超絶の旨さ、揚げ餅。また食べたい(腹をすかせたときにね)

posted by machi at 08:19| Comment(0) | 千葉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月26日

第3319夜:たまたま會津浪漫号【会津若松→南会津(福島)】

 會津浪漫号。地方ローカル鉄道の雄・会津鉄道が誇るお座敷観光トロッコ列車である。ネーミング程度は耳にしたことはあったが、その存在を観たこともなかった。興味もなかった。私は強いて言えば「食べ鉄」「呑み鉄」ゆえ列車そのものや景色には1gも関心がない。

 ある夏の午後。神明通り商店街から汗だくになりながら30分歩いて西若松駅へ。栃木駅まで切符を買う。途中の会津田島から栃木までは特急だが、それまでの1時間は普通列車だ。

 ところが駅員さん曰く、この日は普通列車でなく、会津田島駅まで臨時トロッコ列車という。しかも、全席座席指定らしい。当然に追加料金が発生する。

 しかもこの列車、事前予約制という。そんなことは知らない。駅員さんに「特別に発券しますけど、次回からは予約してくださいね」と怒られながら切符を受けとる。お座敷列車など混んでいるだけで興味もないが、次の普通列車は3時間後。お座敷に上がるしかない。

 続いて駅員さんからどの席が良いかと聞かれた。普通の電車と思っていたので何の予備知識もない。空いているところならどこでもと伝える。

 それよりも、会津田島から浅草行の特急座席を確保できるか心配だった。この日は日曜日。田島の次は栃木屈指の観光ゾーン・鬼怒川。満席かもしれぬ。

 座席が取れなければ、私が栃木入りできるのはかなり夜遅くに。特急を何時間も待たねばならない。普通電車なら深夜になる…。1席だけ空いていた。ギリッギリ。私は、持っている。

 入線まで20分。駅前の<ベニマル>で晩飯を買う。今夜は日曜。栃木駅前はチェーン店しか開いていないだろう。駅前の定宿で部屋呑みだ。酒はホテル近くのコンビニで買えばよい。

 会津名産の大根漬(みそ)、喜多方「風」カップラーメン、弁当など購入。ホームに行くと、ちょうどトロッコ列車が入線してきた。乗り込む。座席チケットを見る…。1列目Aとあるが、どこか分からない。車掌さんに聞くと「お座敷ですね」。

 よく見ると「お座敷席 1列A席」。3両編成で、1つは窓のないトロッコ。こちらが大人気である。1つは展望車両。見た目は普通の指定列車だが、かなり埋まっている。

 そして、靴を脱ぐお座敷車両。私はここだった。客は女子大生3人組だけ。彼女たちが首からぶら下げているニコンにかなりの鉄分を感じる。

 私は裸足にスリッパとなった。素晴らしい解放感である。窓は大きく広い。何度も乗った会津鉄道の車窓。しかし、私はじっくり見たことがない。いつもパソコン猿打しているからだ。

 要所要所、絶景スポットで緊急停止する。鉄橋の上など。車内アナウンスもたっぷりと観光案内。車内は売店もある。珈琲300円はともかく、缶ビール330円、缶チューハイ210円は車内販売価格として激安。思わず買いそうになったが、猿打せねばならない。

 客は車窓を眺め楽しそうである。いろんな車両をいったり来たりしている。私はひたすら同じ席に陣取り、景色を見ようともせずパソコンに向かう。数時間前に実施した空き店舗ツアー参加者アンケートを集計しながら。風情も何もない。

 女性の車掌さんが来られた。切符のチェックと想い、座席指定券を渡そうとしたら、逆に切符を渡された。「お座トロ展望列車 乗車証明書 会津浪漫号」。本日の日付(5.6.25)も。思わずはにかんでしまった。

 夢のようにゆったりした1時間10分のお座敷列車旅も終わりが近づいてきた。会津田島到着後、わずか3分で浅草行特急(リバティ)に乗り換えねばならない。

 到着まで残り8分ほどで車内アナウンスが流れた。先ほどのゆったりした観光案内口調と異なり、緊張感を含んだ声色である。

 「お客様にご連絡申し上げます。ただいま入りました情報によりますと、浅草行特急リバティのトイレが故障しているとの情報が入りました。特急乗換のお客様、中ほどの車両のトイレを利用されてからご乗車ください」(原文ママではないが、大意はこんな感じ)。

 ゆったりまったりの夢空間だった車内に緊張が走った。1つしかないトイレにいつの間にか行列ができていた。あとわずかで到着する。夢の浪漫電車、終着駅手前で阿鼻叫喚の地獄と化した。

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入線。

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テーマパークのよう。

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お座敷列車。

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乗車記念。

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絶景@

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絶景A

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人気車両。

posted by machi at 08:10| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする