「心配しないでください」。何を心配するのか。日本と大英帝国においては「パンツ」を履いているかどうかである。
旭川空港から羽田空港を経由して福岡空港へたどり着いた梅雨の午後遅く。予定より15分博多駅着。新幹線改札すぐ横が「博多めん街道」。その一番改札寄りに新店がオープンしていた。<モヒカンらーめん>。久留米系である。一番シンプルで安い800円ラーメンのボタンを押す。
ラーメンが着丼すると「いってらっしゃい!」。店を出る時も「いってらっしゃい!」。不思議な世界観だが、ラーメンは抜群に旨かった。私、久留米系を豚骨では最も愛するようになった。
新幹線15分で小倉。富良野より寒い。間髪入れず17時より魚町商店街ミッション。終了後、5人で<和や>。生から初めてハイボール、芋焼酎の水割り、そして芋焼酎をロックでガバガバ。
この店ではいつも創作串焼コースだが、この夜は単品。お通し4種(生野菜・板わさ・数の子・もろきゅう)が嬉しい。名物の皮ごぼうから始まり、明太ささみ焼、厚揚田楽、粗びきウィンナー、ベーコンエノキ巻おろしポン酢、レバー、ずり、椎茸肉詰、じゃがいもバーコン巻き…。
白眉はチーズオムレツ。キッシュのようだが、180円は最早立ち飲み価格。〆の洋風味噌汁まで見事な展開である。
夜は長い。M渡氏と<ムーラン>。1軒目でも2軒目でも行く先々で氏は知り合いに遭遇。氏秘蔵のハナタレ焼酎をロックで鯨飲しながらマスターの料理を舌鼓。マスターは夏の〆によく素麺を作ってくれる。たまに冷やし中華も。
私にとって冷やし中華は酒のツマミ。たっぷりの具をツマミにプレミアム焼酎を鯨飲するヨロコビ。ハム、玉子、胡瓜…。そして、最後は麺を全力でフィニッシュ。
この日は昼に羽田空港でカツカレーの大盛、夕方に博多駅で久留米ラーメン、夜の一軒目で創作串焼10本ほどに洋風味噌汁、そして夜の2軒目でえんがわ刺身や冷やし中華。さすがに大満腹。お腹がさらに出っ張っている。自分の腹を、太り具合を心配せねばならない。
店内のTVでユーチューブが観れる。私はとにかく明るいY村氏がイギリスのオーディション番組で決勝進出した画像をリクエスト。
圧巻だった。氏のパフォーマンスもだが、審査委員や観客の盛り上げが素晴らしい。私も昔、補助金の審査員などを仰せつかった際、難しい顔をして説明者に質問とかしていた。
私は、反省した。スバらしい提案ならば、目を見開き、口を半開きで「Wow!」。スタンディングして拍手せねばならない。
鯨飲して定宿に戻る。シャワーを浴びる前に、部屋の鏡の前でボクサーブリーフ1枚になった。そのブリーフをぐっと縮め、ブリーフのサイズに。そして「ドーント ウォーリー!アイム ウェアーイング!」。
様々なポーズを決めてみた。しかし、どうしても腰のあたりがパンツが見えてしまう。安村氏の芸、私のような腹の出た肥満ならだれでもできると思いきや、そうでなかった、角度、キレ…。超絶クロウトなスキルだった。ワァオ!
博多めん街道。
好きです、久留米系。
馬借の名店。
創作串焼コース、絶品。
〆の洋風スープも極上。
超レア。
パブとは思えぬ手の込んだツマミ。
具沢山。ハッピー。