2023年09月18日

第3153夜:天平の花まつり【下野(栃木)】

 天平の花まつり。コロナ禍の3年間は休止していた下野市最大最強の風流極まる催しである。会場は小金井駅から車で10分もかからぬ天平の丘公園。3月中旬から4月下旬まで4年ぶりに復活。しかし、夜イベント中止。期間も縮小。2024年に完全復活の気配が漂っている。

 令和5年2月、枯れ枝中心のド閑散時にこの公園をたっぷり視察した。そして桜満開な2か月後、最も賑わう繁忙期に再度下野市役所の方々にご案内頂いた。

 私が訪れたのは平日の朝。休日は1300台の駐車場がすべて埋まり、周囲も渋滞していたそうな。それでもかなりの車の数。30f弱の広大な会場は桜が爛漫。天平の香りが漂っている。

 私の居住地は栃木下野から遥か西の兵庫神戸。会場へ足を運ぶ前日、すでに葉桜だった。

 令和5年初旬は記録的な暖かさで桜の開花も全国的に早まったというニュースが駆け巡った。ゆえに、花まつり会場に桜がまだ咲いているのか一抹の不安もあった。そもそも、桜の開花は1週間程度だろう。1カ月半も祭りを開催して大丈夫なのか。

 心配は杞憂だった。下野市役所のご担当者曰く、天平の丘の桜は遅咲きという。しかも2種類の桜で彩られている。3月下旬から4月上旬が見頃な淡墨桜と、4月中旬から下旬に満開する八重桜。なるほどと唸らされる。ちなみに八重桜の後はつつじが見頃を迎えるという。

 駐車場は他県ナンバーが多い。会場は平日ゆえかご年配が多い気もするが、子供連れの家族も多数。私と同年代っぽい男性も見かける。団体客もいるようだ。

 風流から遠いヨゴレの私が、なぜ雅な天平の丘を市役所の方々のご案内で愛でているのか。

 詳細は明かせぬが、下野市では天平の丘公園内で長年温めていた企画の実現に向けて動き出した。そのお手伝いが私の下野ミッションの軸に。閑散期と繁忙期を我が目と足で比較し、ポテンシャルを把握するためである。

 メイン会場はプレハブ小屋が林立。なかなかに賑わっている。ステージイベントもコロナ前ほどではないそうだが、なかなかの充実ぶりと見受けられた。布団屋さんと思しき店が衣料品や座布団なども売っている。それが飲食ブース以上に流行っている。

 私たちが狙いを定めているのは、メイン会場から少し離れた古民家のある一角。じっくりと視察し、現場に居られたキーマンからも色々とお話を伺う。

 2か月前は企画推進の不安も少しあったが、今回の賑わいぶりを体感しかなり不安が払しょく。閑散期をいかに乗り切るがが課題とはいえ、成功への道筋が朧気ながら見えてきた。

 日本人は、桜である。私ですら満開の桜にDNAレベルで何かしら浮きだつものがある。それが、たっぷりと満開である。会場には茣蓙を広げて鯨飲している団体など見かけない。

 この日、私の「とちぎまるごと創業プロデュース事業」シーズン5の実質的な初日だった。花まつり視察がシゴトという役得の極み。幸先良すぎるスタートダッシュである。

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posted by machi at 08:33| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする