夜の3軒目。一般的にはスナック、バー、〆のラーメン店あたりだろうか。
春爛漫な小倉3連泊中の中日。黄金市場商店街N川青年部長と隣町・門司の<やまかど>へ。門司の夜の帝王・S氏も合流。3人でまずは1次会。
生で乾杯後、お通し3種。度肝抜かれたのが、薩摩芋。ガツンとカット。芳醇な甘みである。お通しに意外なほどイケる。
タピオカブーム滅失後、その後継店舗にさつま芋スィーツの店が日本中で乱立気味な2023年春。私はじゃがいもは大好きだけど、薩摩芋はめったに口にしない。しかし<やまかど>はすべて予想を超えてくる。嬉しい不意打ちの味。しかし、腹が一気に満たされる。
筍の刺身が秀逸だった。小倉南区の合馬(おうま)という地区は高級筍の産地らしく、京都の料亭で使われるという。北九州に通い始めて十数年。恥ずかしながら合馬という地名も筍が名産ということも1gも知らなかった。
山葵醤油で頂く。フレッシュでみずみずしく、柔らかい。上品な甘みが舌に溶ける。不摂生を極めた体内が浄化される。
貝刺身の盛り合わせ無双。量もたっぷり。牡蠣、栄螺…。私は刺身では貝類が一番好き。鰹たたき、てっさ(ふぐ)で我が刺身御三家を構成している。てっさは数年に1度も口にする機会はないけれど。
牛すじスクランブル(エッグ)、ベーコンチーズ焼、小海老唐揚、和牛たたき…。すべてが超絶ハイレベル。大将独りで調理されているのだから凄まじい。メニューは読むのがつらいほどびっしり。すべて注文したいが量も多い。そして、安い。
黄金のO中氏が合流。酒をたしなまない氏はライスを注文し、目の前の残った料理をうまそうに平らげていく。彼の喰いっぷりを見ると腹が減ってくる。
2軒目は<もぐもぐ>で自家製梅サワー。しょっぱさが唯一無二。焼酎居酒屋なので品ぞろえ半端ないが、私はここではほぼ梅サワー一択である。
3軒目の〆<アンジェ>に向かう途中、<太平楽>の前を通りかかったら席が空いていた。飛び込む。3軒目に焼肉である。ロースとレバーが終わっていたので焼酎を飲みながら豚バラ、カルビ、ミノを焼く。旨い。安い。感動に包まれる。門司のポテンシャル、超絶無比。
最後に<アンジェ>。ママが翌日から誕生祭。私は行けないのでその前祝い。N川氏、O中氏、私とそれぞれシャンパンを開ける。
O中氏のシャンパンが我ら3人の中で最高値。漢気である。そんな彼の御母堂様の起業家スピリッツのお話に圧倒された。目の前を全力尽くすこと。未来はどうでもよい、今現在に全集中である。3軒目焼肉で肉だけでなくしょぼくれ気味の私の心にも火が付いた。
抜群すぎるお通し3種。
合馬の筍の刺身。
至福すぎる貝刺盛合せ。
無限に呑める焼酎炭酸割セット。
百花繚乱。
2軒目は焼酎の森へ。
3軒目焼肉。
焼酎もたっぷり。
4軒目。我がバカボトルは鬼殺隊仕様。
周年おめでとうございます。