2023年07月30日

第3223夜:濃厚豚骨荒療治【小倉(北九州)】

 石D一龍。北九州小倉を本拠地とする一大ラーメングループ(たぶん)である。一度、そのグループというか弟子系かの戸畑のお店に若松の麺友・U島氏とかなり前に訪れたことがある。昔すぎて味は全く覚えていない。

 冷え込む2月下旬正午前。小倉の定宿を出て昼メシへ。この日は朝からラーメンと決めていた。それも、濃厚豚骨系と。

 前夜、岩手県宮古市から我が主君・S香理事長が小倉に降臨。理事長を十数人で囲む懇親会に参戦。都合4軒、ド鯨飲。翌朝は酒が残り腹も減っていない。

 昔から二日酔い、胃もたれな翌昼(朝はさすがにムリ)こそ濃厚、ギトギト、コテコテを攻めたくなる。荒治療といえるし、ただのアホともいえる。アラフィフ中年オヤジの行為でない。

 向かったのは魚町アーケード街の2階にオープンした<Oがた家>。〜家とあると横浜家系と勘違いしそうになる。オープンを祝う花輪があり、思いっきり「石D一龍」から贈呈。

 1階入り口のメニューを確認していると、声を掛けられた。魚町商店街を統べる王・K理事長だった。理事長と午前中にあまり相応しくない内容の生臭めの雑談を少しして、私は2階へ。店に入る前から濃厚な1日になりそうな気配が満ちてきた。

 入ってすぐが券売機。初めての店で券売機は焦る。しかし、まだ後ろに客はいないので比較的ゆっくり確認できた。大きく分けて3つの流れがあった。濃厚ラーメン、屋台ラーメン(あっさり)、つけ麺。サイドも充実している。

 豚骨に関しては、私はあっさり派。しかし、この日は濃厚モードだった。ノーマルが780円で、最高値が全部のせで1250円。この間を細かく刻んでいる。私は気合を注入するためにも「濃厚」「ぜんぶのせ」に。

 水を飲みながら店内一望。居酒屋をそのまま居抜いたような造り。メニューは居酒屋系料理も。ラーメン居酒屋なのか。持参した新聞を眺めていると、ブツ降臨。見るからに濃厚だ。

 胡椒パラリ、まずはスープ…。濃厚でとろみがある。しかし、どことなくさっぱり感も。しつこくない。麺と猛烈に絡む。チャーシュー、麺、木耳、海苔などを楽しむ。ついついスープを飲みたくなるが、我慢。替玉用に残しておかねば。

 丼にワンタンだけになったタイミングで替玉(150円)追加。ワンタンを喰い終わる絶妙に降臨。投下し、ごま、紅生姜、ニンニクを落として第2幕開演。私は1玉目は硬さ普通だが、替玉の際はなぜか硬めを選択する。一気呵成に熊啜。

 北九州に通い始めて間もなく12年目突入。濃厚系の良さが分かってきた。もう、引き返せない。スープを飲み終えた。丼にはこれ見よがしに「石田一龍」のロゴが踊っていた。

 それから6日後。再びこの店へ。前回はド二日酔いの荒治療にと「濃厚」スープ。スープまで呑み干し、荒治療に成功(たぶん)。この日は前夜18時から呑み始め、ホテル戻りは深夜3時前。さすがに荒治療すらしたくない。

 あっさりらしい「屋台味」に…。思いっきり濃厚に感じた。体調によって違うのか。もし、この日に濃厚を頼んでいたら…。

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魚町二番街2階に華々しくオープン。

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目移りしそうに。

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濃厚、全部乗せ。

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替玉と味変。

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完飲したものだげが知ることができる気合の4文字。

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あっさりのはずが、超濃厚に感じたド二日酔いの昼。

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2023年07月29日

第3222夜:ようこそ北九州へB:鹿沼串カツJu-So【小倉(北九州)】(後編)

北九州市内の市場商店街を2022年度も10か所担当させて頂き、毎週のように通っている。旦過総合管理運営鰍フ相談役を仰せつかっている。そして、鹿沼では串カツジューソーの大家。土地建物を有している。そして、どちらも商工会議所の会員だ。

 M渡部長がシャンパンと紅白ワインを差し入れしてくれた。光タクシーが日本酒を。ウィスキーと焼酎は私のキープボトルが大量にある。

 乾杯。呑んで、喰って、話す。ムーランのカラオケ付き個室。防音完璧で音響も抜群。10人は入れる最強のVIPルームだ。

 私も鯨飲しながら喰い、唄う。鹿沼チームはカラオケ大好き。小倉でカラオケの店に行ったことがない。小倉どころか、北九州でカラオケの店に行くといえば門司駅前<アンジェリーク>ぐらい。M渡部長の歌を初めて聞いた。上手い。

 気づけば5時間。三々五々解散に。私はジューソーのM子店長とバイトのMキ嬢とタクシーで<アンジェリーク>。

私がアンジェに飾ってあった西郷隆盛バカボトルをキープし、中身を足して使い続けている。おでこに「アヅマ」と書きSNSにアップ。それを観たジューソーM子店長がわざわざ取り寄せて西郷ボトルを私のためにキープ。私にとってはボトルつながりな姉妹店だ。

 この夜の主役はMキ嬢。スタイル抜群の超絶美人だが、空手黒帯らしくキックボクシングもたしなんでいるので、ヘンなことをしたらビンタどころではない。掛け値なしに殺される。

 そんなMキ嬢の恋愛武勇伝があまりにも面白すぎ。包み隠さず、赤裸々。私も笑い過ぎて顔の筋肉が疲れてきた。しかし、途中から私もM子店長もあまりのこじらせっぷりに本格的に引いてきた。

オトコがオンナに渡すプレゼントの選択をはじめ、何気ない一言が後にもたらす恐ろしさを痛感させられる。途中から、恋愛話でなく、私にとっては怪談に。

 タクシーが捕まらない。時間は深夜2時を回った。このままMキ嬢の尽きないトークを聞いてもよかったが、さすがに酔いも回ってきた。話でお腹いっぱいに。

 ママが最後の手段発動。私も毎月呑んでいるママのご主人(門司の夜の帝王)が小倉のホテルまで車で送って下さるという。帝王、この日はまだ寝ておらず、酒も吞んでいなかったらしい。奇跡に大感謝。

 車はあっという間に彼女たちのホテルに。私はもう少し先の定宿まで乗せてもらう。Mキちゃんはモノレール沿いの相席居酒屋に興味津々。いつ調べたのか、深夜3時まで相席居酒屋が開いているのを御存じだった。

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ムーランの個室で懇親会。

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かれこれ十数年のお付き合いだが、M渡氏に唄を初めて聴いた。超うまい。

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最後は門司駅前の<アンジェ>で深夜2時ごろまで。

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2023年07月28日

第3221夜:ようこそ北九州へB:鹿沼串カツJu-So【小倉(北九州)】(中編)

 アーケードが撤去されて解放感に溢れている。手つかず物件もあるが、新築や内装工事が進められていた。着実に復興の槌音が聴こえてくる。

 光タクシー待合スペースで石B社長御自ら「乗り合いタクシー」をご説明。その2月以上前に鹿沼で石C社長は乗り合いタクシーのご講演をいただいたが、実際に来て見て乗ると違う。

 全員で乗り込む。半端ない坂道。原付でも大変。5つあるルートで最も険しく遠いバージョン。改めて民間事業者による男気に震え痺れる。高齢のお年寄りが乗っては降りていく。

 乗り合いタクシーがなければ、行きも帰りもタクシーをチャーターせねばならないだろう。往復で2000円かかるかもしれない。乗り合いならば、往復でも400円。圧倒的である。

 光タクシー2台に分乗して、北九州の最東端・門司港エリアへ。最高の天気。小倉駅だけでなくどこよりも土産物が充実。

 私の門司港担当エリアは「ホンモノのレトロ」こと門司中央市場&プラザ祇園だが、今回はそれほど時間もないため「表の門司港レトロ」。女子チームは地ビールにコロッケを堪能。オヤジ3人(アヅマ含む)は昼の満腹が続いている。

 私もじっくりレトロを散策したのは初めて。観光客もかなり戻ってきたようだ。海の向こうは下関。渡船で5分で巌流島。北九州、底がしれない魅力と幅がある。写真スポットも多い。

 改めて、門司港だけでなく北九州っていいなとしみじみ。『コンビニ兄弟』の舞台も門司港だった。この風景を見て、確かにあの寓話もありえない話じゃなさそうな気がする。

 タクシーで小倉へ。私は前泊ゆえ定宿(クラウンパレス)チェックイン済。皆さまは<クラウンヒルズ>チェックイン。名称酷似ゆえタクシーで行先を告げるとこれまで幾度となく間違われた。旦過市場を挟んで両側の位置関係だけど、両ホテル間は地味に遠い。

 身軽になった皆さまを小倉の街なかへご案内。旦過市場を通り、カンタケ川からムラサキ川へ。そこには広大なリバーフロント。リバーウォークの横には小倉城。私はこれまで遠目では数え切れぬほど見てきたが、間近は初。特に感想はない。

 魚町商店街へ戻り、ブラブラ散策。鳥町食堂街を抜けてサンロード側へ。最後は小倉というより、日本最後の商業遺産としてユネスコが保護すべきストリップ劇場と薔薇族映画館の前を通って小倉駅へ。ここでバイトのAズ嬢は最終の飛行機で一足早く離脱。我らは堺町へ。

 業務用の酒屋でビールを買い込んで<ムーランルージュ>へ。1週間で3回目である。火曜は岩手県宮古市のS香親分と3軒目で、木曜は長崎新大工町商店街青年部との懇親会で焼きしゃぶ祭り。そして月曜(この夜)はもつ鍋&焼しゃぶ。

 鹿沼組4人、北九州組3人(M渡会議所部長・光タクシー石B社長&Hマちゃん)に私。私は神戸組だが、鹿沼組でも北九州組でもある。〔次夜後編〕

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光タクシーI橋社長御自らがご説明。

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枝光のライフライン「乗り合いタクシー」試乗。

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バナナのたたき売り発祥の地・門司港(レトロ)へ。

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シアワセの黄色いバナナポスト。

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いつまでもお幸せに。

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小倉城にて。

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懇親会は<ムーラン>で焼しゃぶともつ鍋。

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2023年07月27日

第3220夜:ようこそ北九州へB:鹿沼串カツJu-So【小倉(北九州)】(前編)

 神戸人の私が他県の視察団やお客様に対し北九州をご案内するシュールウィーク。2月21日から27日の1週間の間に3件。

 1件目は北Q州商工会議所がアテントで私は同行しただけだが、2件目と3件目は私が幹事。3件目最終章は栃木県鹿沼市串カツJu-Soご一行様。20〜60代の男女5名。私はその店の大家的存在ゆえ、アテントを買って出た。

 鰍ワちづくりくろさきU野社長と朝9時半に黒崎駅前でご一行をお出迎え。社長がたっぷりと商店街を案内しながら岡田宮へ。

 ジューソー女子チームの希望の一つに「御朱印」集めがあった。岡田宮は日本屈指の御朱印の豊富さ。その種類に圧倒される。直筆は数十分時間かかるので、その間に再度商店街散策。

 カムズ黒崎と表参道新天街の間に屹立する<シロヤ>でサニーパンとオムレットをそれぞれ5ヶ購入しプレゼント。鹿沼チームはちょうど5名。小腹が空いたときのスィーツパンとして好適だろう。私も無駄のないお迎え戦略を立てられるようになってきた。

 なんだかんだと90分ほど黒崎に滞在。U野社長にお礼を述べ、2駅隣のスペースワールド駅へ。眼前に西日本最大の敷地面積(約35平方q)の一大ショッピングモール群が聳えている。プラネタリウムもある。オープンして10カ月。私は今更ながら初訪問となった。

 お昼は北九州のソウルフードを食べて頂きたい。どきどきうどんも良かったが、枝光の名店は閉まっていた。よってEオンモール八幡東のレストラン街<資さん>。

 ビールで乾杯。私も今日は視察対応のみゆえ、ご相伴に。眼前のMキ嬢が「資さんしあわせセット」注文。資さんではいつも肉ごぼ天うどん、かつ丼、カツカレーぶっかけうどんのどれかゆえ、そんなセット知らなかった。魚町店しか私は行かぬが、八幡東店限定セットか。 

 ブツ降臨。かつ丼、肉ごぼう天うどん、ぼた餅の3点セット。どれもミニサイズだが880円は恐れ入る気合満点セット。普段おはぎを食べないが、最近甘党になってきたのでお手合わせする機会。かつ丼にはつぼ漬、うどんにはとろろ昆布。資さん卓上無料アイテムをフル活用。

 世間を騒がしている外食テロが世間を騒がせている真っ最中だった。テロは資さんにも及んだ。卓上無料アイテムが無くなれば、もしかしたら客足がほんのわずか落ちるかもしれない。店側も余計なオペレーションを強いられる。計り知れない経済損失。

 うどんを啜り切り、出汁を吸い物にしてかつ丼。瓶ビールをあおる。朝からよく歩いた。小春日和の暖かさなので旨すぎる。平日(月曜)正午の背徳感もスパイス。ただし、ぼた餅をビールで屋ヤってみたが、さすがに無理筋な気がした。

 「ジ・アウトレット」の駐車場を出ると、目の前は2022年10月1日に大規模火災に襲われた枝光本町商店街が広がる。〔次夜中編〕

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黒崎・熊手銀天街にて。

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黒崎・表参道新天街にて。

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スペースワールド駅前Iオンモール内<資さん>昼ビールするMキ嬢。

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2023年07月26日

第3219夜:北Qカレー百景2023大寒【北九州(福岡)】(後編)

22皿目:黒崎】「まねしん坊」カレーラーメン

 定宿(アルクイン黒崎)チェックイン可能時間まで15分。昼の部営業時間(15時)終了直前に<まねしん坊>へ。超人気ラーメン店である。スープは濃厚だがどこまでも重層的。

 定番の豚骨だけでなく味噌、塩、ちゃんぽんなど多様なラインナップの中でも私のお気に入りは「カレーラーメン」。豚骨をベースにしているのか、独特のミルキーさとジャンク感が同居しており、クセになる。寒い日は旨さがさらに倍加する気も。

 15時前だがお客はひっきりなし。大将の豪快と丁寧がクロスした見事な手際に毎度ながら見とれていると、ブツ降臨。ゆで卵の黄身が眩しい。胡椒をパラリ。スープから…。

 カレーうどんでもカレーライスでもない、カレーラーメンにしか再現できない世界観。和と洋と中華が混在する奇跡。麺とのカラミは言わずもがなの安定感。モヤシまで旨し。カレーの味が染みたチャーシューも極上。ライスを頼まずともスープ1滴残さず熊啜。

 大満足でお会計。外の寒ささえ味のスパイスである。

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【23皿目:黒崎】「アルクイン黒崎」ビーフ&ジャワカレー

 夜中3時過ぎまで黒崎で鯨飲した翌朝。ハッと気づけばアルクイン黒崎のベッド。時間は8時半。この日は10時にチェックアウトして帰神するだけ。

 4日連続北九州市内で日付が変わるまで鯨飲していたので、四日酔い。寝たりない。もう1時間眠ろうかと思ったが、アルクインの無料朝食「朝カレー」の惹きに抗えない。

 ベッドから抜け出し、歯を磨き顔を洗う。着替えずそのまま寝落ちしたので、起きて10分後には1階ロビーでカレー皿を手にしていた。ちなみに、空腹感は1gもない。

 2種類のカレーがある。定番のビーフと、もう1種は日替わり。この日の朝は「ジャワカレー」だった。前回は「タヒチ」だった。

 ライスをモヒカン山脈盛りし、左にビーフ、右にジャワ―のルーをたっぷり。福神漬を添え、半熟卵を落とそうとしたら、日本中の養鶏の十数%が鳥インフルで殺処分されたため、必然的に卵は流通しなくなっていた。

 水を一気飲みし、オレンジジュースを飲みながらカレーを味わう。旨い。本格的。ジャワのさっぱりした酸味が嬉しい。しかし、起きてまだ10分ちょっと。アタマも舌も胃も固形物を入れる体制が整っていない。

 私は朝起きたらポットのスィッチを入れる。その間に歯を磨いて顔を洗う。そして珈琲を飲む。自宅だろうが出張先のホテルだろうが原則変わらない。

 珈琲を飲む前の固形物など数年に1度。珈琲を入れてノドを湿らせる。少し覚醒する。カレーの食後の珈琲は無双だが、食前食中も味わい深いものである。

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