2023年06月30日

第3202夜:回転寿司の進化【栃木(栃木)】(後編)

 レーンを滑走する110円皿。ビジュアル通りもあれば、あまりにも違うブツも。こんなの注文したかなと確認したほど。秀逸だったのが、かにかま天ぷら。もう一皿追加。1皿110円からはセコい注文だが、1皿2カンでなく1カンも多数。清貧と剛毅が共存した注文といえる。

 卓上には5種類の醤油やポンズ。別途甘タレ、塩、七味、故障も。これらを駆使しながら食べ進める。実に楽しい。

 次は165円皿。紅鮭いくらつつみ、黒毛和牛握り、大切り炙りとろ穴子、・真鱈白子軍艦・あんきもかにみそ軍艦・えび西京炙り・まぐろレアステーキつつみ。

 黒毛和牛、ビジュアルとかなり異なってたが上手すぎてもう一皿追加。まぐろレアステーキは今回の白眉。これは値打ち高い。いくらも良かった。

 ふと気づいた。眼前のレーンに流れる寿しはすべて「注文品」とある。好きな皿を勝手に取り、流れてこないが食べたいネタは直接職人さんに伝える平成初期システムは完全に滅失。

 握り手が見えない。ロボットなのか。シャリが皿にひっついてカオスなのも令和の味か。流れ去る注文品を見て頼みたいものもあれば、ショボすぎも。実物が鑑賞できるのも趣がある。

 期間限定のサイドメニューに「広島産牡蠣クリームコロッケ」発見。揚げたてとある。わずか220円。蟹でなく、牡蠣。初めてだ。ブツ、とろとろの熱々。満足度高い。地酒にも合う。

 右隣に座る若い女性、かなり慣れているようで注文もスムーズ。所作が美しい。

 左隣に座る年配熟女、ずっと大きな声でスマホで話し、店員さんを都度呼びつけてタッチパネルの操作方法にいちゃもんをつけ、注文品がこないとしかりつけている。その都度丁寧に使い方や注文品システムを伝える店員さんが気の毒。SNS以前のテロ行為と言えよう。

 〆もこの店で。うどんだけでも10種類ほど。蕎麦もある。10種以上あるスィーツにも惹かれる。アラフィフになり、スィーツ好きオヤジになった。しかし、期間限定で押し通したい。

 「貝節塩ラーメン」が期間限定らしく、無くなり次第他のラーメンを提供とある。418円。本日の最高嶺である。勇気を振り絞ってタッチパネルをタップする。

 ブツは店員さんが直接ご持参。ミニサイズだがちょうど良い。麺は北海道系かん水の効いた黄色縮れ。煮玉子、焼豚も。出汁も効いており熱々。一気に熊啜。回転寿司ならではの〆だ。

 私は下品なヨゴレの俗物なので、注文品が届くたびにスマホで画像撮影。しかし、動画撮影はしない。外食テロ頻発の昨今、SNSに長けた若者グループよりもオッサン一人客や左隣のアナログクレーム熟女の方が、店にとっては安全な存在なのかもしれない。

 ちなみに、タッチパネルは斜め上の棚に設置されていた。取り外して手元で操作できるようだが、私は手を伸ばして遠目から操作した。その方が良く見えるからである。近ければ近いほど、見づらい。特に液晶画面は。

寿司を喰いながらスマホでネットニュースを見ていると、トップラインに「パンストで女性2人生命危機 タイ」とあった。

 パンストで生命危機?そんな殺人パンストが…。パンストを履いたこともなく、履く趣味も残念ながら持ち合わせていないのでよくわからぬ。ブリーフを履いて死ぬようなものか。

 恐れおののきビビっていたら、良く見ると「パンスト」でなく「ハンスト」だった。思わず一人で苦笑いしてしまった。老眼も悪いことばかりじゃない。

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味変アイテム充実。

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少しリッチに。

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財力を駆使。

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期間限定ワードに弱い私。

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牡蠣クリームコロッケ。

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旨しでした。

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見間違え。

posted by machi at 08:33| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月29日

第3201夜:回転寿司の進化【栃木(栃木)】(前編)

 回転寿司テロ。2023年、年明け早々にSNS上で大騒ぎになった迷惑行為である。回転寿司以外にもテロは広がっている。

 我が栃木市の定宿は栃木駅前<ホテルシャンブル>。探せば地元系呑み屋は数多くあるのだろうが、ごく身近であればホテルを出て駅構内のMンテローゼ系チェーン居酒屋2軒(U民・S年の宴)、幹線沿いにZンショー系ファストフード3軒(Sき家・Hま寿司・Bッグボーイ)。

 チェーン居酒屋系の前に発つ。おひとり様呑み放題歓迎1500円ノボリが心強くも情けなくて泣けてくる。店頭にメニューの一部が紹介されていたが、何一つ惹かれなかった。

これまでBッグボーイで2度ファミレス呑みを決行。独り呑みなら圧倒的に大きな少年に私の中では軍配が上がる。ゆえにZンショー系へ。

 時は2月上旬。SNSで下品な不届き者の動画が拡散し、拡散された回転寿司チェーンが刑事、民事両方で毅然とした対応と取るとニュース報道されていた。

 ほんのちょっとのイタズラが、一生かけても支払い切れぬほどの過酷な借金を背負うことになる。交通事故の人身傷害は保険もあるが、外食チェーンテロには加害者保険などなかろう。

 回転寿司だけでなく、牛丼や北九州最強最高のローカルうどんチェーンもバカによる動画拡散でとんでもない損失を被っている。過去に類似の動画を投稿したバカたちは必至で削除したことだろう。拡散された後なら手遅れだろうけど。

 2階の<Hま寿司>へ。回転寿司など何年振りか。前回の記憶もない。Hま寿司は初めて。

 店内はテロに関係なくほどほどの入り。店頭で受付タッチパネルを操作。カウンター席を選んだら、自動で座る席札が発行された。どこでも座れるわけではないのか。

 着座。注文はすべてタッチパネル。お茶もガリも卓上セルフ。SNSバカへの対応のため個別包装ではなく安堵。そもそもこのようなシステムは「性善説」を前提にしているのだから、「性悪説」になったら店も客もお互いが気持ち良くならない。経費もかかるだろう。

 あまりにも豊富すぎるメニューに圧倒される。何かテーマを決めねば。定番の海鮮、肉しばり、軍艦しばり…。「期間限定」しばりはどうか。種類も豊富。一期一会感も良い。

 期間限定の地酒があった。北海道旭川市「男山」。とりあえず男山を召還。2合瓶を手酌でヤリながら、戦略を練る。期間限定をどう攻めようか。

 20種類以上ある。値段は110円から319円。…。普段ならまずはあっさりな烏賊や貝から攻め、赤身や光りもので盛り上げ、雲丹やいくらでピーク。フィニッシュは穴子…。

 110円皿から攻める。炙り金目鯛、えんがわチャンジャ軍艦、特大かにかま天ぷら握り、天然まぐろ炙り中とろ、れんこん天。普段頼まないネタばかりで実に興味深い。〔次夜後編〕

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いざ2階へ。

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目移り。

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迷い。

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決意。

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酒と110円ネタ。

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白眉の110円ネタ。

posted by machi at 07:30| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月28日

第3200夜:とろろ三昧【下野(栃木)】

 石橋高校。栃木県内有数の県立進学校であり、その人気に充てこみ石橋駅前は学習塾が乱立気味。石橋駅舎には石橋高校21世紀枠で春の選抜甲子園出場記念横断幕(令和5年春)。文部両道である。2月上旬、そんな横断幕に目を細めながら西口で昼メシを喰うことに。

 飲食店数は決して多くはない。ラーメン店に「テナント募集」の張り紙が。1度も啜ることなかった。テナント募集物件を探し当てることは私の下野市における極めて重大なミッションなのだが素直に喜べない。

 私の知る限り、駅から最も近くて昼営業している大衆割烹が<安兵衛>。3カ月ほど前にこの店で「穴子天重」を満喫した。2023年一発目の下野メシも、こちらでお世話になることに。女将さんや従業員(ご家族?)さんの接客が実に温かく好ましい。

 10種類以上ある定食系で、昼のランチメニューが前述の穴子天重と「山かけ定食」。この2品だけ1000円以下(税込990円)今回は「山かけ」に。ライス大盛無料は嬉しい。

 ろくでもないTVニュースに辟易していると、ブツ降臨。たっぷりとろろの下には鮪ブツ。モヤシナムル、漬物2種、味噌汁を従えている。

 まずは味噌汁。旨い。味噌汁の旨い定食屋にハズレなし。前回は名産の干瓢味噌汁だった。今回は白菜など。干瓢を啜りたかったが、時期のものなのか。

 醤油をたっぷり垂らし、山葵を絡めつつまずは鮪ブツでご飯…。至福の組合せである。寿司も旨いが、熱々ご飯に刺身も絶佳。鮪ブツ、とろろに隠れていたが想像以上にたっぷりだ。

 モヤシナムルで舌を切り替え、味噌汁に目を細め、単品でも勝負できる抜群の漬物でご飯をワシワシ。ご飯が3分の1になったあたりで、とろろ投入。かきまぜてハフハウ。

 至福。粘りが違う。天然の自然薯なのか。長芋のすりおろしでは再現できない粘り。いくらでも食えそうだ。あっという間に完食。

 それから2日後の下野昼メシは<田舎や>。石橋駅から一駅離れた自治医大駅前に屹立する下野市役所真横の手打ちうどん店である。

 看板は毎回視界に入るので気になっていたが、入ったことはなかった。栃木県、下野市にうどんが名物のイメージがゼロだったからである。

 同じく役所に近い定食屋(小雪)が気に入り、これまで市役所近辺で昼飯(夜はホテルもないのでこれからも1度もないかもしれない)を喰う際はこの定食屋に。この日は定休日だった。

 うどん店に飛び込んでみる…。たじろぐほどに大賑わいである。正午を過ぎればもっと混むのだろう。カウンター席を確保。店内は会社員から老人、学生、老若男女でほぼ満席。厨房ではベテラン熟女たちが見事な連携で動き回っている。活気に溢れている。

 ゆったり広々カウンターでメニュー拝見。うどん系一択。炊き込みご飯はあるが丼はない。

 ベースが「もりうどん」。普通、大盛、特盛、二枚、1キロの5段階。特盛で真ん中…。1キロがイメージできぬ。もりをベースにとろろ、きのこ汁、とり汁、鴨汁。オススメは肉汁とピリ辛つくねとある。

 もう一つの軸が「みそ煮込みうどん」。5種類あって白みそが「名物」と書かれていた。

 一昨日、同じ下野市内の石橋駅前で「山かけ定食」を腹に入れた際、とろろが妙に旨かったことを思いだす。「とろろうどん」の「二枚」に決心。

 どんどんお客は入れ替わる。常連が多いようで、メニューを見ることなく注文している。私の目の前の巨大コンロには複数の土鍋が。かなり大きい。どうやらみそ煮込みうどんらしい。なべ焼きうどんというより、もはや鍋の大きさだ。

 圧倒されていると、ブツ降臨。なるほど、二枚とは「ざる」2枚のことだった。そして、何故かツユが2ヶも。同じものだった。不思議な世界感である。うどんは麺が温かい「あつ盛り」にしてもらう。ラーメンにおけるつけ麺でも、私はいつもあつ盛りである。

 ごわごわと不ぞろいだがいかにも手打ちで力強いうどんを手繰り、ツユに浸して啜る…。思った以上に固くない、絶妙のコシ。北九州の柔らかい饂飩に慣れ親しんでいると手ごわいが、剛毅、純朴、誠実、自信を感じさせる。

 ぺろりと1枚目のざるを平らげた。ツユも呑み干す旨さ。2枚目はとろろと絡めながら…。笑みが漏れる。合わぬわけなし。渾然一体の妙味に目を細め、啜り続ける。

 二枚どころか1キロでも軽く完食できそうだ。しかし、次回は「みそ煮込みうどん」の惹きに抗えない。可能な限り寒い日の再訪を誓った。

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「大衆」「割烹」「うなぎ」「食堂」…。高いのか安いのか分からない独特の世界観。

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前回は穴子天重。

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ねばりが凄い。旨し。

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下野市役所の真横。

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力強いメニュー。

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とろとろ。

posted by machi at 09:25| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月27日

第3199夜:米子駅「吾左衛門弁当」「鳥取牛めし弁当」【駅弁】

 「吾左衛門弁当」。1728円もするが、おこわ、かに寿司、そして棒寿司も入っており、おかずもたっぷり。いいとこどり弁当である。

 節分の翌朝。米子駅前のホテルを10時チェックアウト。10時半の特急で岡山へ向かう前に土産物売場へ。大混雑。皆さん10時にホテルを出て10時半の特急なのだろう。私もそうだ。

 駅弁コーナーへ。数種類となかなか充実。鯖と鯛の棒寿司、かに寿司、おこわ弁当、大山鳥三昧、幕の内、鳥取牛めし…。迷う。どれも中味の写真掲示がある。地味にありがたい。

 残り1ヶだったのが「吾左衛門弁当」。予約せねば買えぬ時もあるようだ。すかさず買物かごに投下。そして、この弁当に入っていない雰囲気の「鳥取牛めし弁当」1458円も。

 これらに合わせるのは米子市内の蔵元の地酒「米子城」。自宅米子晩酌の準備が整った。

 14時ごろ神戸に帰宅。遅めの昼飯として『鳥取牛めし弁当』と対峙。ふと気づいた。「がんばれ受験生!」と銘打たれた神社の鳥居がデザインされたステッカーだった。

 読み込むと「賀茂神社天満宮御祈祷」とある。しかも、数量限定販売だ。よく分からぬが、この駅弁を神社に持参して御祈祷されたということか。

 私が受験生だったのは30年も前。神にすがることなどアラフィフオヤジの私には何もないが、悪くない気分である。しかし、気づかなかったといえ数量限定を私が捕獲してしまい、神にすがりたい受験生に届かなかったのであれば罪悪感もある。しかし、罪悪感は背徳の味。

 パッケージを外す。白葱と大きならっきょうが肉に負けない存在感を放っている。牛肉、米、白葱、らっきょうは鳥取産とある。

 まずは3本ある太い白葱から。しゃくしゃくとした歯ごたえがパワフルである。ほのかな苦みが食欲を掻き立てる。

 そして、牛肉。冷えても旨い系。肉系ははっきりと美味い不味いが分かれるリスキーさが魅力でもあるが、これは完全に旨い系。米と一緒に味わって驚嘆。酢飯だった。酢飯と牛肉が合うとは、恐るべきポテンシャルである。 

 らっきょが絶妙のアクセントとなり、口内をリフレッシュさせる。私、らっきょはかなり大好物。居酒屋でメニューにあれば箸休めに頼んでしまう。カレー屋で卓上に無料入れ放題があれば、出禁になりそうなほどにシャクシャク喰い続けている。

 その夜。晩酌は「吾左衛門弁当」である。懸け紙のイラストも味わい深い。寛永年間、廻船問屋で米屋の五左衛門氏の奥方様が村祭りのご馳走として舟子らに作ったと伝えられている「舟子弁当」という。山陰の風味が詰め込まれている。

 3つの米料理が宇宙を象っている。錦糸卵と蟹が眩しい「かに寿司」、栗がごろごろと迫力の「おこわ」、そして昆布がまかれた鯖寿司である。本来は主役のエビフライが脇に回り、しし唐天ぷら、玉子焼、蒲鉾、つぶ貝黄金和えなどおかずの大充実。チェリーとパイナップルも。

 これは駅弁というより豪華絢爛な仕出し弁当。そう考えると1700円強は安く感じられる。

 いきなり鯖寿司から…。鯖の主張は弱めだが、酢飯と昆布との三位一体感が絶妙。これが2ヶもある。かに寿司、おこわも酒(地酒米子城)に好適。おかずも隙なし。満足度高すぎる。

 おこわ、かに寿司、鯖寿司はそれぞれがメインを張る駅弁としても販売されていた。それが3種類とも詰め込まれたいいとこどり弁当。それぞれがメインの駅弁も味わいたくなる。

 米子へ行く楽しみが増え続けてしまう。次はどれを攻めようか。どの地酒を合わせようか。

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米子の定宿より。

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昼の至福。

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夜の歓喜。

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あっという間に空に。

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2023年06月26日

第3198夜:地元人の行きつけ【米子(鳥取)】

 M本氏。私が駆け出しの頃だった新長田まちづくり会社に入社直前の1999年初春。まだ24歳の頃にお世話になった御仁である。当時は新長田の再開発をサポートするコンサル会社にお勤め後、大阪府内の商工会議所を経て出身地の鳥取県にUターンされたサムライである。

 私以上に私のオヤジがお世話になっていたはず。時を経て、当時20代だった私も氏もアラフィフに。まさか米子で邂逅するとは。

 米子の初ミッション終了後、商店街K益理事長、M本氏らと理事長行きつけの<なるこ>。店内超満員だが予約して下さっていたようで5人席が空いていた。普段から超人気らしい。

 生で乾杯。ノドに沁み込む。何度やっても、初訪問地の初ミッションは緊張するものである。生ビールの旨さも倍加する。

 料理は理事長にお任せ。理事長は「どて焼5人前、串カツ5人前、湯豆腐5人前…」。

 えっ、多くないですか?豪快極まりない注文。5人ゆえ「5本」なら理解できるが「5人前」となると世界感も異なる。M本氏も「ボリューミーな店ですけど…」と少し引き気味だ。

 どて焼がこの店の名物らしい。どて焼といえば大阪だけど…。これまで食べたどのどて焼よりも旨かった。量も多かった。串カツも大きなサイズで2本。サクサクでビールが進む。

 鳥取の地酒に切り替える。升が独特の形状で味わい深い。湯豆腐は小鍋で出汁も絶品。独り1人前も充分に頷ける。

 刺身が3種盛で。私は鯛を頂く…。分厚い。懲りっ凝りの超絶鮮度。瀬戸内の穏やかで温暖な波でなく、厳しい冬の日本海の荒波で締まった魚は別格に化ける。

 最後に出汁巻玉子。これだけは理事長が「1人前」と念押しされていた。これぞ、西日本の出汁巻。ふわとろで出汁が効き、甘くない。口角が上がる。目尻が下がる。

 気づけば店内は我ら5人に。お開きとなり、理事長はタクシーで御帰宅。我ら4人は大通りの居酒屋<しゃんうぇい>へ。めちゃくちゃ安い。アルコール3杯、ツマミ2品で1000円。

 究極のセンベロである。しかも、アルコール2杯とツマミで「ハンベロ」もあった。料理は100円台から。1軒目で攻めたい店である。

 ハイボールを流し込みながらM本氏と感慨にふける。話題は私のオヤジ、妹、仮設事務所で飼っていた犬(トイ)…。懐かしい。M本氏は10s以上痩せ、私は30s近く太った。お会いした頃はぐっと上のお兄さんな感じだったが、今や同じアラフィフ世代。

 2023年節分の日の商都・米子。開放的でフレンドリーで若者やよそモノがチャレンジしやすい土壌という。この日、私は米子に試された日だった。審判が下った。年内にあと5回訪問することに。気づけば夜中1時を回っていた。

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米子中心部から4つの商店街が。

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生と地酒とどて焼。

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独り占め。

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たっぷりの大きさ。

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山陰の魚は無双の身の締まり。

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甘くない出汁巻。やっぱり私は西日本人。

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二十数年ぶりに。

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2軒目はM本氏のイキツケ。

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安い。

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味わい深く読ませるPOP。

posted by machi at 08:09| Comment(0) | 鳥取県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする