N産自動車。その大工場が栃木県上三川町に屹立する。上三川経済を支えている。
秋の日暮れ前。北九州小倉から宇都宮線石橋駅着。上三川町役場の公用車に乗り、役場に立ち寄らずそのまま空き店舗調査現場へ。暗くなる前が勝負だ。
その夜、上三川経営創業塾が開催されていた。私は冒頭25分を頂いて受講生に漫談。終了後、商工会からお土産を手渡された。お礼という。包装紙に包まれており、割と大きい。
煎餅か。上三川町内の老舗の名物か何かだろうか。この日、町内で「ORIGAMIフェスティバル」という表記をかなりの数見かけた。まさか、折り紙か?
この夜のお宿は宇都宮駅前。約4カ月ぶりである。改めて大都会であることを実感させられる。見慣れた風景だけど、久々なので圧倒される。
我が定宿、満室らしい。真に結構なことである。荷を解き、同じホテルに宿泊している小山商工会議所S氏と合流。氏は翌朝宇都宮で仕事という。
県庁若手・猪S氏も合流。煙草が吸えホッピーもあり、料理が旨く量も多い<だるまや>へ。
もつ煮、玉子焼き、アジフライ、そして凄まじい量の天ぷらを喰いつつ、呑みつつ、某ミッションの打合せ。本来目的は呑み会でなく打合せである。
その打合せが終了した頃、我がとちぎまるごとミッション担当にS木氏も合流。氏とは4カ月前、宇都宮でラーメンを啜って以来。A倍元総理が狙撃された日だった。
日光線終電で猪S氏は帰り、残った3人でチェーン居酒屋。気づけば深夜1時。タフな1日の終わり。机にはレモン牛乳のカップアイス。S氏とコンビニで買ってもらった。アイスは初めて。口に含む。爽やかでコクのある甘みが広がる。冷たさが呑み過ぎたノドに心地よかった。
翌朝。下野市役所で打合せ後、会津若松市へ。ミッションと懇親会終了。ホテル戻りは22時過ぎ。まだ余裕があるが、本当にタフな一週間だった。翌日は帰神するだけだが、栃木市と春日部市に立ち寄らねばならない。
外に出歩く元気ないが、もう少し飲みたい。スーツケースにポケットバーボンはある。何か、軽いツマミが欲しい。
上三川町商工会で頂いたお土産を思い出した。何か酒のツマミになるような食べ物だったらいいな…。懸け紙を外し、段ボールを開ける…。目を剥いた。柿の種が6ヶも。しかし、見たことにないフォルムである。「新型カキノタネ 日産自動車監修」。
柿の種史上初、完全新型による「単型多車種」同時型抜きが可能にしたバリエーション豊かな柿の種とある。何のことがさっぱり分からない。第15回DMG MORI切削加工ドリームコンテスト銀賞とある。ますます意味がわからない。狂気すら感じさせる。
チラシが同封されていた。ダットサン、フェアレディ、サニー、スカイライン、シーマ、キューブ…。日産の名車23種のフォルムを、日産のデザイナーが「柿の種」のためのフォルム、そしてパッケージデザインを担当し、生地を抜く金型は日産総合研究所の技術者が最新技術を駆使して作り上げたそうだ。世界最先端の技術を柿の種に応用したということか。
パッケージは3種類。ドリンク缶を模したデザイン。車のドリンクホルダーに収まるよう設計されたとのこと。さすが自動車メーカー、芸が細かい。
圧倒されたが、酒のツマミを期待してパッケージを開けた私にとっても最高のお土産となった。6ヶは多すぎるけど。
宇都宮駅近くで。
かなりのボリューム。
2軒目は宇都宮駅前のチェーン居酒屋。
さっぱりして好き。
翌夜。会津若松市内の定宿にて。
びっしり。
1oも柿の種のチラシに見えない。
狂気すら感じさせるモノヅクリ。
ありがたくいただきます。