2023年03月09日

第3125夜:290円の豚骨ラーメン【博多(福岡)】(前編)

 中州川端商店街。九州最大最強の歓楽街、福岡市中州地区に位置する魅力満点のアーケード型商店街である。中州は夜の社交場だが、この商店街は昼の社交場である。

 コロナなど1oも世界に蔓延っていなかったある休日。福岡市内で時間に余裕が生まれ、数年ぶりに同商店街をブラブラ散策。活気に溢れている。魅力的な店が実に多く、そしてラーメン屋も多い。どこも旨そうだ。

 時間は14時前。朝から何も腹に入れていない。空腹を覚えた。博多駅に戻り「麺街道」で何か啜ろうかと一瞬考えたが、せっかくなので商店街内で啜りたい。さあ、どの店で啜ろうか。

 見間違いでなければ<どさんこ>という店が異様に流行っている。北海道の、あの「どさんこ」なのだろうか。博多に来て札幌系を啜ろうとあまり思わない。

 他にも旨そうなラーメン店が林立している。迷ったあげく、ひときわ目立っていた「290円」という文字に惹き寄せられた。<博多ラーメン はかたや>。ベタベタな店名に実力が垣間見える。そこそこの一等地のはずである。

 カウンターが空いていた。飛び込む。定番が博多ラーメン290円。これにトッピングをいろいろ重ねていく。餃子セットも旨そうだが、ここは驚愕の「290円」に身を委ねる。

 隣の老齢婦人が480円ほどの豚骨味噌ラーメンを啜っているのが眩しく見える。ビールを頼もうかと思ったが、とりあえず290円だ。

 常連と思しき皆さんは硬め、ばり硬など声を飛ばしている。私は「ふつう」である。ブツが運ばれてきた。シンプルな構成だが、焼豚、ネギも乗っていて290円は安い。

 スープを啜る。……。熱々である。超濃厚というわけではないがすっきりと飽きのこない深さとコク。あっという間に啜ってしまった。

 替玉(100)と替肉(100円)と替ネギ(30)を召喚。今度は「固め」に挑戦する。ものの十数秒で替玉登場。ネギも焼豚もぶち込む。

 替玉するとスープが薄くなることが多い。その対策が卓上のラーメンダレ。心憎いサービスである。そして、ゴマと紅生姜と大蒜。これらフリー卓上軍団をフル活用し、290円ラーメンをデコレートしていく。

 豚骨替玉の際、私の1杯目はせいぜいゴマと胡椒ぐらいで後は何も投下しない。替玉投入後(2杯目)は紅生姜、辛子高菜などを集中砲火。辛子高菜は有料の店も多いが、無料の店では漢気を感じる。

 残念ながらこのお店、辛子高菜は無かったけれど、290円なら全くの問題なし。夢中で啜り終えた。お会計520円。大満足である。〔後編〕

230309中州@.jpg

(付記)

上記「前編」の内容、古すぎてほぼ記憶なし。後半へのプレリュードとして死蔵ストックよりアップ。よって画像も2022年11月上旬撮影。

posted by machi at 04:43| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする