9分の3。ある夜の門司駅前スナック<アンジェリーク>で裸エプロンに変身する確率である。
九州最北端の市場・プラザ祇園ミッション終了後、北Q州商工会議所門司サービスセンターの中堅男性2名と途中の門司駅で緊急下車。軽く呑みに行くことに。
門司港は始発できなので確実に座れる。しかし、本数が少なく待たねばならない。そんなときは迷わず構内のコンビニへ。
日本の秋といえば、キリン一番搾り遠野産ホップである。私がこれまで呑んできたビールの中でダントツの旨さ。缶は飲めても生は東北でしか飲めぬ。コロナ以降、宮古と御縁が無くなって生が呑めなくなった。
そんな無聊を慰めるべく、ロング缶を3本購入。ホームで乾杯したちょうどのタイミングで始発電車の扉が開いた。誰も乗っていない車両で談笑しつつグビビする。
ちょうど呑み終えた頃に門司駅着。門司港でもなく、小倉でもなく、門司。黄金市場商店街の旦那衆たちと月1回ペースで通っているが、これまで1度しかない黄金ヌキの門司大里呑みだ。
向かった先は<もぐもぐ>。入るなり、カウンターに座っていたママと常連2人から声を掛けられる。この店周辺も担当エリアな会議所2人よりも私の方がホーム度5億倍高し。
自家製梅干サワーが鉄板。幾度もお代わりしながら、カウンター内のTカシ氏(ママの息子)に料理をガンガン作らせる。
普段<もぐもぐ>へは1軒目にたらふく喰った後にピットインすることが多く、毎回呑むだけに。しかしこの夜は一軒目。21時を大きく回って空腹である。
Tカシは腕を振るう。ステーキ、唐揚、ベビーハム、豆腐鉄板…。目を剥く旨さである。旨い料理ほど茶色という天界の法則に従う。
門司呑みで1軒で終わるはずもなし。隣に座るママに必ず門司の夜のラストを飾るアンジェの空きを聞いてもらう。3人なら何とか座れるそうだ。
終電はとっくに諦めてアンジェへ。私は10日ぶりである。店内は門司の夜の帝王・Sワ氏(ママのご主人)が。その左右には常連さんたちが。ちょうど3人分空けて下さっていた。
我が西郷バカボトル、10日前はハロウィン仕様だったが、ハロウィンが終わったこの夜はパイレーツ仕様に。芸の細かいママに感謝申し上げる。
店内の酔客たちはすっかり出来上がっているようでゴキゲンな空気が充満。我らは着座し乾杯も終わっていないようなタイミングで、ママが9本のマッチ棒に記を入れ、握りしめた。何故か、嫌な予感しかしなかった。
この夜、ハロウィンにちなんでコスプレ企画を発動させており、まさに始めようとするタイミングだった。アタリ(ハズレ)が出ればコスプレ衣装に着替えなければならない。〔次夜後編〕
門司港始発だからこそ。
大好き、ベビーハム。
迫力の逸品。
この夜はパイレーツ。