2023年03月31日

第3140夜:豚肉一筋【小倉(北九州)】

 豚ステーキ専門店。小倉魚町サンロードにある1日100食限定店のショルダーネームである。屋号は<B>。「ぶた」のBだろうか。「豚肉一筋」というあるようでない4文字熟語も力強い。

 前夜に頭から鶏冠が生えるほど鶏肉一筋に門司で喰いまくった翌昼。小倉馬借の定宿を出て昼飯放浪へ。旦過市場周辺か魚町交差点あたりでキメるつもりが、行列だったり休みだったり。

 私の3大昼飯はラーメン、かつ丼、カツカレー。ただし最近、かつ丼の優先度が下がってきた。加齢によるものか。代わりに3強に食い込みそうな勢いが、定食。ライス、味噌汁、メイン料理、小鉢、漬物等が織りなすフォーメーションに深淵と成熟を感じ始めている。

 魚町交差点を超えてしまった。このままでは小倉駅に着いてしまう。角度を変えた。餃子の王将の対面ある<豚ステーキ専門店 B>。その存在は知っていた。しかし、豚ステーキに惹かれることがなかったのでこれまで我が選択肢になかった。

 外から覗くと、店内は半分の入り。すぐに座れそうだ。この日、どうしてもこれが食べたいという喰いモノがなかった。うむ、豚ステーキを試すか。

 カウンターに座り、メニューを観る。「豚ステーキ定食」一択。シンプルである。清々しさすら感じる。豚肉の量(150〜300g)で値段が異なる。初めてなので勝手が分からず、150gに。

 ちなみにこの日、豚肉20g増量キャンペーン中。20gの物量が良く分からない。

 水を飲みながら店内POPに目をやる。豚肉、米、味噌は徹底的に福岡県産に拘っているようだ。豚肉に含まれるビタミンB1の効能も。仕事で疲れを感じている人に良い、という文言が嬉しい。疲れるほど仕事をしていないのだけど。

 すぐに料理が運ばれてきた。メニュー一択なので、回転が良い。なるほどと唸らされる。

 ステーキソースの5種類の薬味ダレ。鉄板はジュージュー。玉葱も入っている。後は生野菜サラダと香物。ライスはたっぷり。

 まずは味噌汁…。旨い。味噌汁が旨ければその定食に、その店にハズレなし。 

 豚肉、まずは岩塩で…。シンプル。豚の旨味と甘さが舌に踊る。続いてステーキソース…。盤石である。これが基本の味とみた。

 きざみ山椒、ハニーマスタード、辛味噌、ニラキムチを駆使して楽しむ。岩塩と山椒、ステーキスースとハミーマスタード。ソロとデュオを繰り返す。無限のバリエーションがある。

 楽しくて、旨い。追加料金でお代わりしている男性、300gに挑んでいる男性も。女性の一人客も目立つ。気づけば満席に。

 なかなかの満足感で店を出る。その日は神戸に帰る。新幹線車内でもPCをせねばならぬゆえ、新幹線晩酌を諦めて駅前で自宅で楽しむ肴をテイクアウト。何にしようか…。

 <揚子江>が視界に。豚まんである。大サイズ2ヶを買い、そのまま小倉駅土産売場。そこでは<平和會舘>の豚まん2ヶ捕獲。この日、私は豚肉(ステーキ+豚まん)一筋に。

 豚ステーキは6種類のソースや薬味で無限の組合せを楽しんだ。小倉というより九州北部(長崎含む)では、豚まんは酢醤油で味わう。

 豚まんに関すれば私の食べ方は一択。私の答えに、豚まん+酢醤油はない。和辛子もない。とんかつ(お好み焼き)ソースに豆板醤(辛味噌)。40年以上、この組合せ一筋である。ブヒブヒ。

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以前から気になっていたお店。

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基本、一択。

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20gキャンペーン。

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無限のマトリックス。

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肉汁たっぷり。

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2023年03月29日

第3139夜:ダブルクローザー【門司(北九州)】

 Nしかわビル。月イチ恒例・黄金市場商店街の若旦那衆との門司呑み会における絶対的守護神<アンジェリーク>が3階に居を構えるスナックビルである。

 11月下旬なのに汗ばむような蒸し暑い夜。黄金の旦那衆や小倉地区商店街を支える美魔女コンビと黄金ミッション終了後、当然のごとく門司駅前へ。

 この夜の先発として向かった先は超絶人気店<ふじ>。エース級の登場である。恐らく半年以上ぶり。ミッションが長引いたため遅れて店入り。すでにアンジェのフロスY子嬢、バックネットEミ嬢がスタンバっていた。

 7人で乾杯。蒸し暑い晩秋の生も味わい深い。門司の夜の帝王・S氏合流。男女4対4の宴開始。魔法の粉が魔性すぎる手羽先、手羽元、皮、ずり鉄板、鶏刺身。世界無双の味わいである。

 生2杯の後は、ガンガンとメガハイ。いつに間にかタッチパネル注文に変わっていた。歴史ある座敷店にも変革の波は押し寄せている。

 半身揚げは圧倒的。6等分にしても某社のフライドチキン1ヶ分とサイズが変わらない。かぶりつく。野生に還る。卓上には茶色の海が広がっている。

 美魔女2人は帰路に。中継ぎエースであるY子嬢の母上と弟君が切り盛りする焼酎バー<もぐもぐ>はこの夜定休日。早めに絶対的守護神<アンジェリーク>へ。ほぼ満席な熱戦ぶり。

 Y子嬢&Eミ嬢はカウンターに入り、接客モードに。我らオヤジ3人は補助いすも駆使して入口付近に何とか陣取る。

 海賊仕様の我が西郷バカボトルをヤッていると、ボジョレを開けることに。私はワインを普段呑まないのでボジョレが頭と体内に浸透していない。解禁日も知らないが、数日前だったらしい。

 ママやY子嬢、Eミ嬢も交えて乾杯。季節ものはいいものである。

 お客がひっきりなしに店を覗いては諦めて他の店へ。後客に席を譲ることも常連の勤め。

 私は月1回ペースゆえ常連とは言えぬが、ボトルはキープしており、通って数年に。ママから誕生日プレゼント(西郷隆盛グッズ)を頂いているので、プチ常連ぐらいにはなっているだろう。

 お会計して店を出た。ママは3階エレベーター前までお見送り。Y子嬢は1階までお見送り…のはずが、黄金の若旦那が間髪入れず2階のボタン。半ドアだった<Ami’s Bar>へ飛び込む。

 若旦那、以前からインスタでこの店をチェックしていたそうである。しかし、我ら3人は完全なイチゲン。Y子嬢も3階を放り投げて特別参戦。

 カウンターだけの店である。目の前に料金表が…。エッ、目を剥いた。一番上の行が¥200,000。2行目が¥120,000。3行目が100,000…。思わず周りを見渡し、怖いお兄さんの所在を確かめた。

 そのまま視線を下にスクロールさせる…。うん?一番下が¥5,000。

 戸惑っていると、ママがメニューを見せながらご説明。要するに、セットかボトルを入れるか。

 冷製にメニューを観て、再度目を剥いた。安すぎる。神戸三宮の3分の1程度のキープ料金。角瓶がたったの4000円。ブラックニッカなど3000円だ。山崎でも20000円。響でも28000円。

 最初の20万表はシャンパンボトルだった。振り幅が凄まじい。私は迷わず角瓶をキープ。

20代半ばの美人ママとその妹。姉妹ともどもセクシーである。普段はもっとレディがいるらしい。10席ほどの店でレディ4名とは剛毅である。

 この店はインスタ発信で大人気らしい。何かの動画は660万回を再生したという。インスタをやっていないのでよく分からないが、凄いことだけは理解できる。

 楽しく痛飲。居心地が良い。常連さんが気さくに話しかけて下さる。

 アンジェの後はホテルにチョッキ。これが絶対的方程式だった。まさかの延長戦にもつれ込んだが、2階と3階のダブルストッパーが確立した。門司の夜、WBC日本代表に負けない充実のブルペンである。

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「使えない」強調が力強い。

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間違いなくクセになる。

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豪快。

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パイレーツとボジョレ。

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1行目に絶句。

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ムーディなお客さんたち。

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これからもよろしくお願いいたします。

posted by machi at 11:22| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月28日

第3138夜:旦過夕酌【小倉(北九州)】

 <赤壁>。風情と歴史溢れる旦過市場内の名店角打ちである。三國志の合戦の舞台のごとき魅力も秘められている。

 大いに盛り上がったタンガレンガ広場イベント無事終了。撤収も終わり、まだ日も高い15時半頃から獅子奮迅の働きだった大学生ボランティアや旦過伴走サポートチームの面々と簡単に打ち上げ。この日は土曜だったので、日の高い時間からの酒も堂々とヤれる。

 私がこれまでこの店に入ったことなく、最初システムが分からなかった。冷蔵庫から好きな酒を取り、カウンターで申告する。日本中の銘酒も揃っている。

 小売り売価と同価格が角打ちの魅力。ほぼ店内貸切状態となり、瓶ビールで乾杯。ホップと冷え冷えが体に染み込む。

 鯖の糠味噌炊き、玉子焼き、床漬も旨い。ビールが進む。角打ちの醍醐味を久々に満喫。時間は30分制ゆえ、30分を少しオーバーしたところで1次会終了。私はそのまま市場内で晩酌の肴をお買い物。帰路の新幹線夕酌用である。

 <フィッシュマート>で八戸産いか塩辛、<いぶしや>の燻製(ポテトスティック・くんにゃく・カシュ―ナッツ)、<今井商店>の豆腐コロッケ、<九州まぐろ>で鉄火巻。デザートは<岩田商店>のおはぎと栗蒸しパンである。

 ホクホクしていたら、2軒目に誘われた。1軒目は角打ちゆえ、立ちっぱなし。座りたくなった。向かった先は火災被害を免れた<満天寿し>。こちらも10人以上ゆえ貸切状態。

 黒ビールで乾杯。〆鯖、玉子焼、つぶ貝刺、穴子焼、どれも絶品。にぎりも数人前注文。この店も私は初めてだが、注文を任せてもらう。いろんな意味で、2軒目の私は担当である。

 銘酒八海山をコップでグビグビ。ひたすらお代わり。優秀な学生さんたちとも話す。皆さん素晴らしい。前途有望であること1oも疑いの余地なし。21世紀中盤は彼ら彼女らの時代である。

 さすがに酔いが回っていた。イベントを全力でサポートしていた御仁もクタクタでかなり酔っているようだが、3軒目へ誘ってくる。

 学生たちと別れ、オッサン5人で<なべげん>という旦過からも割と近い居酒屋。奥座敷がくつろげる。何を注文して喰って呑んだのか覚えていないが、山芋鉄板の取っ手がトイレットペーパーの芯らしきものだったことが印象深い。

 ほっと寛いでしまった。私は終電の新幹線で帰らねばならない。奥座敷は広く、座布団も多い。

 私の隣に座るキクちゃんは大学生の頃、落研に所属。彼に落語を一席強要する。パワハラ以外何者でもないが、同じ組織に属しているわけでないのでセーフ、という理屈である。

 彼は渋っていたが、腹をくくった。創作を交えた「旦過」をテーマにした語り。

 驚愕。圧巻。普段の彼からは想像できない話芸であり、技術。プロの噺家は本当にすごいのだろう。畳みかけるような話術をかまずに話しきる。思わず真剣に聞きいってしまった。公務員でなければおひねりを渡しているところ。その上司のY本氏は大の字になって寝ている。

 21時過ぎの終電に間に合う。コンビニで買ったロング缶2本と、リュックの中のバーボン。旦過で買い込んだ逸品で晩酌開始。安堵感と疲れが襲ってきた。いつの間にか寝てしまった。

 ふと目覚めたら新神戸到着1分前。机の上を一気に片付け飛び降りるように下車した。

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1軒目は角打ち。

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糠味噌炊きが旨い。

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冷酒と牡蠣。

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コリコリの貝刺。

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昼のタンガレンガ広場ニュースが放映。

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全員、テレビニュースにくぎ付け。

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キクちゃん寄席。

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トレペの芯がシブい。

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とりあえず、並べてみました。

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2023年03月27日

第3137夜:タンガレンガ広場を創ろう【小倉(北九州)】

 タンガレンガ広場。旦過市場第1次火災(2022年4月)の焼失店舗跡地にて12月上旬グランドオープンとなる新スポットである。暫定使用なので「復興」でなく「復旧」と捉えるべきである。

 そのオープンのプレイベントの位置づけっぽい「タンガレンガ広場を創ろう!」が11月19日、開催された。

 朝7時半集合。設営開始。今回のイベントはQ州工業大学T田ゼミの優秀極まりない修士学生十数名が企画実行のメイン。レンガを提供して下さった黒崎播磨、広場建築をサポートする若築建設等の幅広い協力を得て実現。事務局は献身っぷりに涙溢れる市河川整備室である。

 設営完了。9時、午前の部、旦過市場商店街K瀬会長のご挨拶でスタート。

 参加者は積まれたレンガから一つ選択。裏側に黒崎播磨懇親の「旦過」刻印があれば、Yニクロ作製「旦過市場Tシャツ」プレゼント。続いて、小倉城の割れ瓦に10年後の夢とか希望を自由に熱筆。レンガを敷き、瓦を並べると300円の旦過市場お買い物券をど〜んと進呈。

 午前の部終了。予定通りだが、寒い。小雨も降りだした。午後の部は急遽会場レイアウトを変更。するとさらにお客が集まりだした。私もフロントで声を上げて呼び込み。予定を大幅に上回る参加があった。300円買物券が滅失。しかし、レンガと瓦は残っている。

 単なるレンガ設置イベントに切り替えて延長戦。その延長戦も終わろうとした頃、愛らしい少女と少年を連れた長身美人のヤンママが私に声がけしてきた。うん?…。門司駅前<アンジェ>のバックネット嬢ことEミちゃんご家族だった。

 魚町周辺で買物なり食事なりの後、たまたま旦過まで足を伸ばしたら私を見つけたらしい。Eミ嬢とは月1回ペースでお会いしている。最近はアンジェだけでなく、1軒目から門司呑み会参加のレギュラー。西日本で一番下ネタの切れ味が鋭い、面白すぎる美女である。

 家族3人で参加してもらえることに。ほぼ終わり間際なので、関係者全員が食い入るように様子を見入っている。息子さんも娘さんもレンガ職人のように一生懸命、一心不乱に黒崎播磨ご担当者の指導を得ながらレンガを敷き詰めていく。

 真剣そのもの。業者のようである。幼稚園児とは思えない。息子さん、パンツをはみ出させながら、広場を作り上げていく。お母さんのパンツもチラっと見たことあるけれど。

 瓦へのメッセージ。様々な方々が涙溢れる思いを刻んでくれている。1つづつ読むだけで目頭と胸が熱くなる。私はEミ嬢にお願いした。「頼むから、下ネタは書かないでくれ」。

 Eミ嬢がメッセージを描き終えた。「みんな幸せになれますように」。ありがとう、エMちゃん。感動しそうになった時、すぐその下に、そのメッセージより大きな字で「うわさのBN嬢です💛」。門司駅前<アンジェリーク>関係者のごく一部だけが分かる下ネタである。

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スタッフに挨拶されるK瀬会長。

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文字入りレンガが出れば旦過Tシャツプレゼント。

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小倉城の屋根瓦にメッセージ熱筆。

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子どもも大人もレンガを埋め込み。

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はい、チーズ。

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ありがとうございます。

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タンガレンガ広場は罹災された4店舗の仮設営業場所に(期間限定)。

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2023年03月24日

第3136夜:空き店舗を蘇生させる秘術【黒崎(北九州)】(後編)

 『来街目的』は「買物」が最も多く「通学」「飲食」「通勤」と続いている。回答者の年齢が高いほど「病院」「区役所」「銀行」の回答がみられる。

 消費者(地域内外)にとって黒崎は「買物の便利」という認識が浸透されている。一定の集積は必要だが、物販店の出店も促すことができる調査結果である。

 黒崎駅周辺居住者(徒歩15分以内)「以外」に絞った設問『来街頻度』に関し、「毎日」が32%と最も多く、週12回が23%。半数以上が毎週黒崎に来訪。通勤、通学が主要因と推測できる。

 『黒崎でよく利用する店舗・施設』に関し「コンビニ」が最も多く、「総合スーパー」「飲食店(夜)」「銀行」「飲食店(昼)」「病院」「娯楽施設(パチンコ等)」「区役所」「図書館」と続く。

 コンビニという回答は、調査項目に加えたなら全国共通でも最も高くなると推測される。黒崎に限ったことではない。

 「飲食店(昼)」が相当数あったことも商店街事業者のギャップの一例。黒崎は夜間飲食店しかないというイメージが浸透しすぎている。夜間飲食店のランチ営業やテイクアウト(弁当など)も寄与している。

 分析結果報告会終了後、会議所八幡SCの天地(センター長と最若手)、F野先生と<こげん>。いつも鯨飲した2軒目として通っているので、1軒目訪問はたぶん初めて。

 生で乾杯。お通しをツマミながら、本日のオススメをチェック。

 一丁目一番地に「和牛レバ刺」が。えっ?出していいの?活字にしていいの?

 マスター曰く「低温調理」しているから問題ないとのこと。ブツ降臨。光り輝いている。胡麻油、岩塩、大蒜、生姜を駆使して口へ…。こげんうまかもんが禁止なんておかしか。

 小倉の人気オオバコ焼鳥居酒屋でも牛のレバ刺しを出していたが、低温調理と表記されていたことを思い出す。私は料理に関して食べる専門であり、調理方法など全く分からない。しかし、低温調理という魔法の虜になっている。

 唐揚も驚愕した。こげん旨かったとは。辛子蓮根、もずく天麩羅、とん平焼、ミノポン酢。どれもこげんに旨すぎ。

 生の後は超濃い目なハイボールを数杯。それから泡盛をソーダ割で。このお店、沖縄一色でないが沖縄料理系だったことを思いだす。

 沖縄そばを〆に啜ろうかと思った時、ドアがガラリ開いた。<こげん>対面で輪業を営むHアニキ。週5回はこの店に通っているそうな。アニキの行動パターンは明快。焼鳥居酒屋<菊>か沖縄寄り居酒屋<こげん>へ行けば、95%以上の確率で捕獲できる。

 私の正面に座るF野先生と会議所若手とはまだ半年程度のお付き合い。一方、右隣の会議所S元センター長とは私が神戸新長田時代に視察に来られたそうだから十数年のお付き合い。左隣のHアニキとも干支一回りのお付き合いに。

 泡盛のピッチが加速。話題は森羅万象。気づけばほぼ終電の時間に。料理も酒も店の雰囲気も、こげんに最高。ヨソモノな神戸人の私にも、皆さん地元人のように接して下さる居心地の良さ。

 黒崎の商人が紡ぎだすウェルカムな雰囲気と心意気こそ、今後空き店舗を蘇生させるための、グラフに表せない最高の秘術である。

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低温調理という秘術。

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秘術を駆使する皆さま(私以外)。

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