私も軽度のジロリアンである。関東方面に行くとつい暖簾を潜ってしまう。一応私の拠点らしきものがある神戸でも二郎インスパイア系(直営でない)で豚ダブル(またはトリプル)を啜ってしまう。もちろん、にんにくはマシマシである。
9月中旬なのに30度を超す快晴の昼前。連泊している北九州小倉馬借の定宿を出て昼飯に。
前夜は北九州黒崎でベビーハムとポテトフライでビールやハイボール。〆のラーメンは啜らず。ラーメンは数日前の栃木県佐野市以来。渇望していた。
魚町2番街にオープンしたつけ麺屋か、ちゅうぎん通りの行列店(娘娘)か…。定宿(クラウンパレス)正面の信号から駅方面へ直進。途中、井筒屋への納品帰りだった五嶋醤油の若社長とバッタリ。信号待ちの間、少し談笑する。私も知り合いが増えたものである。
2,3カ月前。ちゅうぎん通りでラーメンを啜った後、リバーウォーク方面へ向かう路地(S−パーホテルの真裏)にラーメン店があった。
ラーメン喰った後ゆえ入らなかったが、気になる外観だった。「ラーメン」という白ヌキ文字の赤暖簾が眩しかった。名店の雰囲気が漂っていた。そこに行ってみるか。
<ラーメンだるま>という屋号だった。入口に「初めてご来店のお客様」向け注意書きが。
「当店の提供するラーメンは所謂『九州ラーメン』とは異なり太麺のガッツリした商品です」
「お好みのラーメンと違うとご迷惑をお掛け致します。どうぞ太麺の小麦の香りをお楽しみください」
太麺の、がっつり。九州ではない。まさか…。更なるヒントが横に添えられている。
「当店のラーメンは醤油豚骨ベースこんもり盛られた野菜に食べ応えのある【超極太麺】」
「ニンニクと醤油と背油でガッツリ食べるラーメンです」
「一般的な豚骨ラーメンとは別の物となっております。是非一度ご賞味下さい」
答えが、正体が分かった。「二郎(インスパイア)系」である。どこにも「二郎」と書かれていないが、難易度は乳幼児レベルだ。
ふと気づいた。看板の字体と色使いがどことなく二郎を連想させる。
数年前、北九州若松で横浜家系、それも<山岡家>を見つけた時は感動で頭が真っ白に。これまで北九州で数え切れぬほど啜り上げてきた我がラーメン道に、ついに二郎系が記される日に。
暖簾が出ている。営業中のようで安堵。しかし、お昼時なのに行列がない。二郎系で行列がないという現象が信じられない。北九州では、豊前の国ではまだまだ二郎は浸透していないのか。
ドアを開ける。1階はカウンター6席。先客は3名。2回にはテーブル席があるようだ(表示があった)。意外に広いようだ。2階からお客が降りてきた。

惹きの強い外観。

力強い注意書き。
(付記)
このバカブログをご笑覧の全世界20名ほどの紳士淑女、本年もありがとうございました。年越しそばがわりの、年越しラーメンネタで2022年を締めくくり。11月下旬ごろから壮絶に忙しくなり、SNSを更新する余裕すらなくなりストップしてしまいましたが、その分、このバカブログだけは意地と妄念で続けてまいります。誰にも頼まれていませんが。皆さまにとって2023年もステキな1年になりますように。新年も御贔屓に!