2022年09月11日

第3011夜:チェーン居酒屋の進化過程【会津若松(福島)】

 目利きのG次。S木屋でおなじみのMンテローザグループが数年前から展開している海鮮網焼き系の新業態居酒屋である(たぶん)。日本中のそこそこの規模の街の駅前はどこにでもあるイメージがすでに定着している。

 私は夜にこのチェーン店を利用することはない。出張先での懇親会に選択肢に入らない。ただし、昼のランチは別。ライス&味噌汁食べ放題のマグロ3種盛定食はかなりお気に入り。

 一気に暑さがうなぎ登りな6月下旬の夜。会津若松のウォール街・神明通り商店街D平理事長とサシ呑みすることに。

 森羅万象、強弱剛柔話題豊富な理事長とお話は何よりの勉強。理事長は私(48歳)より5つほどご年配なだけだが、歩んできた人生の厚みがヨゴレな私とは全く異なる。

 どこに呑みに行こうかとなった。2人だからどこでも入れるだろう。呑み会に参加できない商店街役員にオススメを尋ねたらチェーン居酒屋(目利きのG次)を薦められた。理事長はこれまでチェーン居酒屋そのものに足を踏み入れたことがないとおっしゃる。

 私もめったに行かない。しかし、稀に出張先にて独り飲みを強いられる際、そこそこの規模の街なら駅前にチェーン居酒屋がある。ゆえに、足を運ぶ。ただし、G次ではない、

 働きだした直後、つまり大学卒業直後の鉄鋼会社での新人研修時代はチェーン居酒屋に同僚たちと足を運んだ。しかし、商店街や市場の活性化のお手伝い的仕事に従事するようになり、思いっきり遠のいた。遠のくどころか、10年以上入ったこともなかった。

 学生の頃、社会人1年目などはとにかく安ければよかった。一番安い焼酎をボトルで頼み、ツマミはポテトフライか軟骨唐揚。楽しかったが、美味しいと思ったことはなかった。

 40歳を超えたあたりで稀に一人で足を運ぶように…。ただし、首都圏での放置プレイ時限定。驚かされた。素晴らしく美味しくなっている。メニューの充実も、きめ細かいサービスも。何より、店主や女将に気を使わなくて済む。新聞や漫画雑誌も気兼ねなく読める。

 そのようなことを理事長にお伝えする。理事長は承諾。コロナ禍のチェーンの現況を知るという崇高なテーマを胸に2人で<目利きのG次>へ。

 飛び込む。広大な店内に、客は2組程度。従業員が見当たらない。「すいませ〜ん」と大きな声で叫ぶも、何の反応もない。奥に進むと、厨房まで来てしまった。

 ようやくバイト女性を発見。店内ガラッガラ。一応「2人ですけど」と申し上げたら「ちょっとお待ちください。聞いてきます」。……。いろいろとスケールがデカい。

 着席。プラス1700円で呑み放題に。理事長と私なら2時間で充分にモトは取れる。

 銀次のウリは、網焼きコンロで自分で海鮮などを焼けること。鯨刺盛合せに、浜焼(帆立・蛤・海老・烏賊・ししゃも)。エイヒレやじゃこ天も焼く。充分に旨い。つぶ貝バター焼は必須。

 生ビールから生搾りレモンサワー、そしてジムビームハイボール。呑み放題ゆえ、普段頼まない生搾り系も召還。甘さゼロタイプゆえさっぱりと旨い。ハイボールはかなり濃い。

 理事長からお聞きする森羅万象に首肯するばかり。含蓄とユーモア。器量と度量。商売のセンス。理事長とサシ呑みは初めて。感謝しかない。

 〆のマグロ&いくらこぼれ寿司を頬張り、呑み放題時間終了。満足感を胸に腹に店を出たけど、心に残る一抹の残尿感は何だろう。

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会津での初チェーン。

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生絞り。

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鯨刺身盛合せ。

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浜焼き。

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ウィンナーも。

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たっぷりな「こぼれ」。
posted by machi at 05:40| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする