このプロジェクトの開始時期や詳細をほとんど把握していないが、プロジェクトの一つに空き店舗対策が挙げられている。上様から御縁を頂戴し、私がお手伝いさせて頂くことに。2年間に及ぶ空き店舗ゼロプロジェクト、シーズンTの開幕である。その開幕戦は2022年5月下旬。
神戸の自宅からなんやかんや乗り継いで東武野田線の野田市駅着。スリッパから靴に履き替える。Kッコーマン関連施設を搔い潜りながらブラブラと商工会議所へ。
最高に気持ちいい気候だが、歩道が狭く車が頻繁に通るので歩きにくい。これは江戸時代から栄えているような歴史ある街の共通点のような感覚がある。理由は何となく分かるが、こんなことを書くとロンブン風になりつまらんので割愛する。
16時という商売人が最も時間取れそうにない時間帯に20名弱が集結。野田市商店街連合会の皆さまのフットワークの軽快さ、ノリの良さ、抜群の行動力に目を見張る。
たっぷり2時間の開幕戦。そのうち、1時間50分は私のグダ話。多忙な皆さまのお耳汚しとなり、我が悪癖を辟易する。
日も暮れはじめた頃合いで、<住吉>さんという蕎麦屋兼居酒屋で懇親会。私は痛風明けゆえ、1杯目からハイボール。
このハイボール、超絶な濃さ。ジョッキの半分がウィスキー。三陸宮古<myフレンド>のママお手製「アヅマハイボール(超濃い目)」を思い出す。氷ばかりで単なる炭酸水のごときショボいハイボールを提供する店も少なくない昨今、豪快で剛毅である。正義であり、誠実である。
お通し(太い切干大根みたいなおばんさいと蛍烏賊)、鰹刺身をアテに超濃い目ハイボール鯨飲。マスク着用でしゃべり倒すことにこの2年間ですっかり慣れたとはいえ、普段より声を張るのでノドの渇きっぷりも通常の2倍マシ。ハイボールが疲れたノドに沁み込んでいく。
野田のソウルフード「ホワイト餃子」降臨。どの店でもあるわけでないらしいが、野田入り2回目にして2回ともご対面。巨大でモチモチ、ムッチリした饅頭のような餃子を頬張り、酒で流し込む。野田に居るという実感がわずか2回目ながら湧いてくる。気持ちも沸いてくる。
初めて食べたかもしれぬイカメンチも最高級。玉子焼の巨大さに絶句。卵10ヶ使っている気配。豪快なお店である。量も多くて旨い。酒もケチケチしない剛毅さが溢れている。
野田入り2回目ゆえ、皆さんと懇親するのも2回目。しかし、何年も御縁を頂いているような心地よさがある。皆さん胸襟を開いて下さり、ヨソモノのヨゴレな私にも気さくに接して下さる。
抜群な店、度量の大きな商店街の旦那衆、サムライな商工会議所の御両人。上様が野田を愛してやまぬ理由が分かった気がする。「野田まちなかわく沸くプロジェクト」、上々の開幕である。
心強い一丸ぶり。

野田市駅ホームからの風景。醤油工場。

野田名物「ホワイト餃子」。

初めて食べた「イカメンチ」。ハマりました。

超濃い目。