理事長と仲の良いマスターに濃くて美味しいと笑みを見せると、マスターはシブい笑顔で「濃い目が好きで。普段はロックで呑んでるから」。惚れそうになる。
フグの粗の唐揚、鯨の竜田揚げも絶品だけど凄い量。焼鳥が数本テーブルにあったが、めったに口にできないフグや鯨に忙しい。
話題は森羅万象。北九州市内の市場や商店街の狭い話から、ウクライナ情勢まで。門司港の居酒屋の個室から、会話と想いは全世界へ。
23時を大きく回っていた。客は我らしかいなくなった。門司港在住の理事長とお別れし、私は小倉ゆえ門司在住のU野氏とタクシー。門司駅前で降りてしまい、久々に<アンジェリーク>。
U野氏曰く、門司ではダイリュウケンのラーメンが世界で一番旨いらしい。カウンターのSクラ嬢曰く、ビルマうどんが門司の名物らしい。私が知らぬ門司が広がる。
まん延防止明け初日。酔客も様子見なのか。店もまだ開いていないところが多かった。店主側もまさか解除されると思っておらず準備できていない店も多そうだ。大きな店ならアルバイトのシフト手配が間に合わなかったのだろう。
気づけば深夜1時を回っている。ママにタクシーを呼んでもらい、小倉馬借の定宿へ。
運転手さん、馬借という地名は知っているようだが、ほとんど分かっていない雰囲気。我が定宿(クラウンパレス)は初めて耳にする単語のようだ。小倉の街なかまでとりあえず走ってもらい、そこから私が誘導。私もすっかり詳しくなったものである。
★解除2日目(3月8日)
午前中、商工会議所でアブラを売る。昼メシは会議所すぐ近くの<風風ラーメン>。小倉発祥の全国(たぶん)チェーンである。様々なサービスが充実。棚を埋め尽くすコミック類が心強い。
毎月、隔週どころか毎週のように北九州入りすると、逆にそれほど豚骨を体が求めない。醤油が欲しくなる。醤油、味噌、塩、カレー、坦々、たまに豚骨‥‥‥。
日本中で様々なご当地ラーメンを啜ってきた。やはり私は「醤油」。それも鶏ガラ醤油が基本。メニューに3月限定で「バリコク醤油」発見。このラーメンを頼むと、煮玉子か麺大盛かチャーシュー2枚がサービスという。商品写真には煮卵のハーフサイズが。
チャーシューか、大盛か‥‥‥。ライスセットは50円でライス食べ放題。卓上には高菜とふりかけが常備。ここはライスセットである。チャーシューに関し、私は脂の多いバラではなくあっさりロース派。九州豚骨はバラが多い気がする。〔次夜その3〕

ボリューム満点。6人前を3人で挑んでいるので。

門司駅前の我がバカボトル。

商工会議所すぐ近くに屹立する、小倉発祥の全国チェーン。