2022年06月02日

第2940夜:勝手に小倉豚まん対決【小倉(北九州)】

 揚子江。中国を流れる大河ではなく、小倉で売っている豚まんである。

 昔、小倉駅構内で熱々を売っていた。ズシリ重い。新幹線で食べようと車内でかぶりついたら、肉汁が溢れ手もテーブルもドロドロに。旨さよりも焦りが勝り、味を覚えていなかった。

 豚まんの匂いテロが叫ばれるようになってから、車内で頬張ることが難しくなった。世知辛い世の中である。

 『侠飯』シリーズも大人気な北九州出身のミステリ&ホラー作家F澤徹三先生の『作家ごはん』(講談社文庫)に、揚子江の豚まんが登場した。実に旨そうである。

 作中ではお取り寄せだが、毎週のように北九州に通っている私には入手容易。2ヶ入り440円を買って自宅で冷凍。そして、2月中旬の鬼寒の夜、揚子江豚まん晩酌を決行。

 私はモノゴコロ付きし昔から、豚まんにとんかつ(お好み焼)ソース。そして、辛子ではなく「唐辛子味噌」か「豆板醤」である。これが最高の組合せ。しかし、北九州の豚まんである。柚子胡椒も合うかもしれない。薬味は様々に常備している。両方試すことに。

 冷凍豚まんを1ヶづつ、水で軽く濡らしてラップでふわりと包み、2分間レンジで温める。ホカホカの生誕である。

 まずは何もつけずガブリ‥‥‥。肉汁たっぷり。寒い日の寒いシチュエーションの豚まんは人をシアワセにする。そして、柚子胡椒とソース‥‥‥。ぐっと引き締まる。

 柚子胡椒、合う。豆板醤&ソースは鉄板の相性。あっという間に1ヶ無くなった。

 すでに1ヶで満腹気味だが、ふと気づけば同じ手順で温めていた。福岡の柚子胡椒、会津の辛子味噌、神戸長田の地ソースが織りなす奇跡。揚子江に添えられていた酢醤油は軽く無視。

 神戸の豚まんといえば南京町の<老祥記>。1時間行列は当たり前。小さいが具が詰まっている。最高に旨しこの豚まんとサイズも肉汁も対局だが、旨さのベクトルが異なっている。どちらも愛している。

 揚子江の通常サイズは2ヶ440円で、ミニサイズは6ヶ490円で販売。こちらも肉と汁がたっぷり。晩酌にはコチラの方が食べやすく向いている。

 それから一週間後、小倉の街なかで<平和會舘>の豚まんを購入。235円。揚子江より15円高いが、袋に入ったままレンジできるスグレもの。

 平和會舘という名称ならどこかの建物か施設なのかもしれないが、私にとっては小倉の街なかやスーパー、駅ビルで捕獲できる豚まんの調整元である。揚子江の肉汁たっぷり豚まんは通常(ビッグ)もミニもこの10年間たっぷり満喫していたが、何故か平和會舘は未食だった。

 魚町銀店街の道路を挟んだ旦過市場対面に新規出店し、リニューアルした小倉駅構内VIEERAにも直営店舗が。一気に視界に飛び込むようになった。当然、食べ比べねばならない。

 買い置き分が消費期限を迎えた朝。説明書通りに袋のまま温める。その間にとんかつソース、豆板醤、柚子胡椒を準備。豚まんは消費期限ぎりぎりの方がより熟成されて旨くなる気もする。

 レンジから取り出す。熱々。まずは何もつけずかぶりつく‥‥‥。肉汁が零れるようなことはない。しかし、餡にしっかりと味付けが施されている。何もつけずとも十分に旨いのに、ソース&豆板醤で旨さが確変する。柚子胡椒は‥‥‥まあ、好みでしょう。手のベトツキも少ない。

 勝手に小倉豚まん対決、揚子江vs平和會舘。完全に好みの世界。私はどちらも好み。どちらもかなり大きい。コンビニの豚まんも充分に美味しいけれど、やはり専門店の進む地平は異なる。

 小倉には焼うどん、鯖ぬかみそ炊き(私は旦過の「宇佐美」を愛好)などの名物あれど、豚まんにもっとスポットを当てていただきたい。

 餃子は宇都宮か浜松(か北九州の八幡)、シウマイは横浜か鹿沼、そして豚まんは神戸か北九州(小倉)。永久に続く切磋琢磨なライバル物語である。

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揚子江(大サイズ2ヶ)。

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揚子江(小サイズ6ヶ)。

220602小倉豚まんB.jpg
平和會舘。

220602小倉豚まんC.jpg
我が家の豚まん味変調味料。
posted by machi at 10:58| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする